遅ればせながら、今月号のMen’sExを立ち読みました。VASSの記事がありましたが、「フルハンドならではのステッチ」と書きつつ、アッパーに走るマシンステッチの写真を載せてるのが、Men’sExらしいなと思いました。
さて、Shoesページのトップにもご案内させて頂きましたが、9月下旬に、ロンドンのビスポーク・シュー・メイカー、フォスター&サンが東京にて受注会を開催致します。以下が概要でございます。
日程:2009年9月24日(木)午後〜2009年9月29日(月)。 個別アポイント形式による完全予約制です。アポイント日時は、先着順に決定させて頂きます。
場所:ANAインターコンチネンタルホテル(旧東京全日空ホテル)。地下鉄銀座線・南北線「溜池山王駅」13番出口より、徒歩1分。
価格:一足1,870£〜。シュー・トゥリー込の場合、一足2,087£〜。VAT免税後価格。配送料別。 ※ロンドン本店と同価格です。
お支払方法:クレジット・カード、銀行送金のいずれかでお願い致します。注文後日、デポジットとして、価格の50%以上の金額をお支払い下さい。
仮縫い:約8ヶ月〜。次回の日本受注会時に行います。完成までは1年〜1年半。ただし、仮縫いでロンドン本店にお越し頂く場合は、製作時間短縮可能でございます。
納品:ロンドン本店でのお引取りか、ご配送、いずれかをお選び下さい。
機械化の進んだ昨今、フルハンドを謳う高額な著名ビスポーク・シュー・メイカーでも、漉き機やグラインダーなど、一部工程にマシンを使用し、芯材やウェルトと言った各種パーツも、出来合いの品を加工して用いるのは珍しくありません。機械の力で生産能力を高め、品質の個体差も少なくしようと言う狙いなのでしょう。また、工程を簡略化しても、出来に大きい差はないと言う判断だと思われます。
しかし、フォスター&サンはそんな風潮とは無縁に、現代においてなお、旧き良き時代の技術、工程を頑なに守り、ラストメイク、クリッキング、釣り込み、掬い縫い、出し縫いはもちろん、細かな各種パーツまでも全て、革の大判からハンドで切り出し、ハンドで漉き、注文主に合わせ、微調整をしながら作成していきます。使用する機械は、製甲(アッパー縫製)用ミシンのみ。このハンドならではの繊細な技術が、注文主の足に合う、複雑で、美しいライン、そして圧倒的なオーラを生み出すのです。
正真正銘のフルハンドメイドのみが織り成す、傑作の素晴らしさを、是非、この機会にお楽しみ下さい。 なお、フォスター&サン公式サイトの「OUR PRODUCTS」の項目に、サンプル写真が展示されております。ご参考にして頂ければと思います。
http://www.wsfoster.com/
どんな些細な事でも、ご遠慮なく、お気軽にお問い合わせ下さい。皆様、どうぞよろしくお願い致します。
★あっぽさん★ ご質問の件ですが、現在のフランス靴の現地価格については、僕ではちょっと分かりかねます。ご了承下さい。
山下大輔でした。
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