萬坊命名のフェイスマー句です。こういうモノ、ひらめいても "受けがない" と広がらない。いや、こんなに集まるとも思っていませんでした。
フェイスマークはアスキーアートの一種です。アスキーアートはパソコンでテキストベースのフォントを使ってのアート表現くらいの意味です。最近はアスキーアートは多行表示で絵を描く場合のみをいいます。パソコン通信の頃は行間がベタでどのパソコンでも表示が同じでした。だから大きな絵も可能でした。 しかしパソコンの進化で、各自あらゆることに設定変更が可能になり、受け手側で同じ表示とならなくなりました。ワイドも固定でないため、ゴミスペースが一つあるだけでアスキーアートの絵が崩れます。 そこで大きなサイズのアスキーアートの作成者は、自作を画像と保存して発表しています。アスキーアートで検索してみてください。また、くずれたアスキーアートのサンプルは2チャンネルを適当にのぞくとすぐ出てきます。
一行表示のものは顔をイメージしたものが、多いためフェイスマークと呼ばれています。一行表示のフェイスマークの使用率が高いのは、絵がくずれないということと、辞書登録出来ることが大きいですね。ケイタイ電話のメールの普及で、文末でちょっと表情を変えるために大いに広がりました。 いまでは画像の呼び出しもあり、フェイスマークとの区別の付かない人もいると思いますが、シンプルな文字遊びフェイスマークの方が粋ですね。しかしビジネス文への使用は控えたいものです。
日本文字を入れてフェイスマークを作り、メールで英語圏に送ると文字化けとなります。パソコンに日本文字が入っていないせいです。逆にパソコンの中には、キリル文字 やギリシャ文字が入っていますから、「 Д 」「 ω 」など妙な文字も使えます。アジア圏のパソコンなら韓国語・中国語などからフォントのパーツを探し出してフェイスマークを作成することだって出来ます。 実は横書き文化の英語圏ではフェイスマークは通称スマイリーといい、横に表示します。たとえば thank you :-D という感じです。縦書き文化の日本ですが、パソコン上では横書きにテキストを表示しフェイスマークは縦位置で表示します。ありがとう (^_^) 。これは文化の違いでしょうか。(パソコンで縦書きがスタンダードになれば、横に文字幅がとれないためフェイスマークは横になりますね。)
前置きが長くなりました。フェイスマー句です。これはパソコンの横書きでのみ作成が可能です。俳句の中に、フェイスマークを入れて詠む。俳句結社誌では、考えられないような企画ですが、俳諧は滑稽がベースです。雑俳の一つとして楽しみながらの創作です。幅広いイマジネーションの追求です。
俳句の基本「有季定型」でフェイスマークの入った俳句の作成ですから、フェイスマーク部分を読んだ時の文字数が「定型」とかかわる必要があります。それと季語との関係でフェイスマークが何を意味しているかを推測します。季語が文字の中になければフェイスマークは季語ということになります。 出来ればフェイスマークも創作すると俳句のオリジナリティがアップします。フェイスマークの左右は英字半角分スペースを入れる方が表示がきれいです。文字なしでフェイスマークのみというのも出来るかもしれません。
☆=ー や小さき願ひもうひとつ 萬坊
● 一行句評(萬坊)と、五猿選(カツ)は14日の夜となります。
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