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新婚ネタ帳掲示板

祭にお越しいただいた皆様に 小ネタの投稿を頂いた掲示板です

 

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ディアッカの密かな愉しみ
由子 [ Home ] [ Mail ]
「ディアッカ、私のこと好き?」
「ああ、好きだよ」
「嬉しい」
頬を赤く染め、大きな瞳を潤ませたミリアリアは、まるで身を投げ出すかのように、思い切りディアッカに抱きついてきた。
「!」
ディアッカはミリアリアを受け止めた勢いで、彼女もろともソファに倒れこんでしまった。ミリアリアはそのまま両腕をディアッカの首にまわし、愛おしげに彼の顔を見つめるとこう続けた。
「ディアッカ、私のこと愛してる?」
「ああ、愛してるよ」
「ほんとに?」
「ああ」
「世界で一番?」
「もちろん」
「ディアッカぁ」
ミリアリアは甘えるような口調でディアッカの名を呼ぶと、自ら口づけてきた。これは役得とばかりにディアッカは愛しい妻の体を、よりいっそう強く抱き締め、甘く柔らかな唇を心ゆくまで味わう。
少し息の上がったミリアリアはディアッカを悩ましげに見つめながらこう続けた。
「私も、ディアッカが好き。ディアッカのことを世界で一番愛してる」
そして再び二人の唇は重なり合う。最高に甘くて幸せな時間。
しかし…。


翌朝-----
「ああ〜、頭いた〜い。うう、気持ち悪〜い」
(やっぱりか)
ディアッカは苦笑しながらベッドの端に腰掛け、しどけない姿のミリアリアにスポーツドリンクを差し出す。
「頭痛薬いる?胃腸薬は?」
ミリアリアは青い顔でスポーツドリンクを飲みながら、辛そうに言った。
「胃腸薬だけちょうだい。それから今朝は朝ごはん作るのムリ。ごめんね」
「いいよ。土曜だし、ゆっくり寝てなよ」
ミリアリアは胃腸薬を飲むと、再びベッドに倒れこんだ。
「不覚だわ〜、調子に乗って飲みすぎたわ。でも、あのワインすごく美味しかったのよお」

ミリアリアは酔うと時々こうなる。ものすごく可愛くなって、普段は恥ずかしがってなかなか言ってくれない言葉を何度も口にし、思い切りディアッカ好みのスキンシップを自ら取ってくれるのだ。しかし本人は翌朝まったくそのことを覚えていないときている。

ミリアリアが最初にそうなった時、ディアッカはかなりショックを受け、落ち込んだのだ。可愛い顔で何度も何度も愛してるって言っていた癖に、翌朝になったら「なにそれ?夢でも見たんじゃないの」とあっさり言われたのだから…。
しかし今は…。
誰も知らないミリアリアの姿を、たっぷりと楽しませてもらうことにしている。だからディアッカはミリアリアに「あんまり飲みすぎるなよ」となかなか言うことができないのだ。
No.52 2005年03月30日 (水) 20時10分

 

つ、続きです
洋梨子 [ Home ] [ Mail ]
『祝いのあと』

「ふー、あいつらやーっと帰りやがった」
「にぎやかだったわねー」
「・・・にしても、ちょっとくらい片付けてけっつーの。誰が後始末すると思ってんだよ」

使った食器、食べかけのケーキ、クラッカーの残骸、ブーケだったのであろうモノ。
果てには、シャンパンの瓶から出ている何だかよく分からない物体まで。
パーティーの余韻が残る室内は、これでもかと言うくらいに乱れていた。

「ったく、サイは『ろうそく、消さなきゃキミの信用の灯が消えることになるよ』とか言って脅しやがるし。・・・・・・あのネガどっから手に入れたんだ、アイツ」
「なにか言った?」
「いいやなんにも言ってないよミリィ!!・・・キラはキラでシャンパンの瓶にアルコールと糖分で成長する変な生き物仕込んでるし」
「ああ、『食物繊維をベースにした高栄養価肥料』でしょ?動くだけで生きてるわけじゃないらしいけど、ディアッカの射撃すごかったわねー。弾倉2つも使い切って」

しかも二丁拳銃。と、撃たれて見るも無惨な姿になった、環境に優しい肥料を見ながらミリアリアはのほほんと言った。
もう彼らのする事にいちいち驚いていては身が持たないと悟りを開いたのだ。

「当たり前だ!あんなモノが『HAPPY BIRTHDAY!』の歌と一緒にシャンパンから出てきてみろ!驚かない方がどうかしてる!!」
「家の中で銃を撃つのはどうかしてないのかしら」
「ミリィと俺の生活を守るための必要事項だ」
「・・・・・・・・・」

拳を握りきっぱりと言い切る夫に、ミリアリアは返す言葉がなかった。

*****

台風一過の部屋を掃除し終え、ベットに倒れ込む頃には、時計はもう12時をとっくに回っていた。

「あー、やっと寝れる〜」
「明日は二人ともお休みだからゆっくりできるわね」
「やった!ミリィ、デートしよ、デート!」

子供のようにはしゃぐディアッカに、ミリアリアはくすくすと笑った後、じいっと彼を見つめた。
ディアッカとしては、ウルトラスーパーが付くほど照れ屋な愛妻が自分を見つめてくれるのは大変嬉しい。
が、あまりに見つめる時間が長いので、さすがにちょっとたじろいでしまう。

「・・・み、ミリィ?」
「んー?」
「・・・どうかした?」
「ん?んー・・・今ね、ディアッカのご両親に感謝してたの」
「俺の?」
「うん。ディアッカを産んでくれてありがとう。私の、大好きな人をこの世に産んでくれてありがとう、って」

驚いて彼女を見ると、
顔を真っ赤にして、照れながらも笑っていた。

「・・・産まれてきてくれてありがとう、ディアッカ。お誕生日、おめでとう」

遅れちゃったけど・・・と、ふわりと俺の額にミリィの唇が降りてきた。
あたたかい。
不覚にも目頭が熱くなる。
ぎゅっと、衝動のままにミリアリアを抱きしめた。

そっと背中に回される小さな手や、腕の中の確かな温もり。
彼女の香りだとか、ちょっと身じろぐ仕草だとか、そんなのも全部ひっくるめて愛しくて。
らしくもなく神に感謝したくなった。あと、両親にも。

俺を産んでくれてありがとう。
俺を育ててくれてありがとう。
俺を生かしてくれてありがとう。
俺を彼女に会わせてくれてありがとう。

他にも感謝すればきりがないのだけど、まあ代表ということで。

明日もあさってもその先もずっと、
君と共に生きていけることに。
最大最上の感謝を。

「・・・ありがとう、ミリアリア」

**********

続きです・・・。
自分に出来る限り、最大出力の甘さにしてみました。
おでこにちゅうです。
こ、これが私の限界です(倒)

2編とも大変長くなってしまい申し訳もございません。
私なりに彼の誕生日を祝わせていただきました・・・。
し、しからば御免!(逃走再び)
No.51 2005年03月29日 (火) 00時27分

 

は、早すぎ?
洋梨子 [ Home ] [ Mail ]
「祝☆誕生日」

朝、なんだかミリアリアの様子がおかしかった。
そわそわというか、うろうろというか。
どうしたんだと聞いても、可愛らしく頬を染めて「んーん」としか言ってくれない。
反則的なその可愛さについ矛先をそらされ、抱きしめたりキスしたりしている間に出勤の時間が来てしまい。
俺としては欠勤する気満々だったのだが
「早く行って、早く帰ってきなさい!!」
・・・という愛しい喝と共に家を追い出されてしまった。

昼、職場の奴らの対応がおかしかった。
何かにつけて「これあげます」とか「よろしかったら」とか。
周りを見ても俺以外のやつが何かもらっている様子はなく、
何だコレは賄賂かと言っても、「まさか」と苦笑され釈然としない。
・・・まあ、おかげでミリィの喜びそうな菓子類が両手にあまるほど手に入ったわけだが。
しかし、マーチンから「どうぞ」とラッピングされた小箱を渡された時は、流石に安全確認のため防護手袋で開封した。

夜、イザークがおかしかった。
いつもは「貴様、もう帰る気か!」とか「逃げるなこの馬鹿者!!」とか言ってくる奴が、今日に限って
「いつ帰るんだ」ときた。これは本気でおかしい。
熱でもあるのかと聞けば、「・・・馬鹿か、貴様は」と絶対零度で返される始末。
俺の方こそさっさと帰りたい気持ちは山々だったが、どうしても今日中に終わらせなければならない仕事が入ってしまったのだ。
自分の帰宅時間を3・4時間遅らせるか、ZAFT面々の命を尊い犠牲とするか。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

《人が死ぬ=ミリィが悲しむ》

俺の決断は早かった。
ZAFTおよび世界の平和はミリアリアの肩に懸かっている。
この事実を知る者は少ない。

「イザークの奴、何で今日に限って帰ってんだよ!」

普段の倍以上の速さでキーボードを叩き潰し、4時間かかるところを2時間で終わらせた俺は、
光速で帰り支度をし、音速で仕事場を出た。
そう、全ては愛しい愛しい彼女のため。

*****

一方、エルスマン家では。

「なあミリアリア、もうこのチキンいいんじゃないか?」
「そうねぇ、あと2分くらいかしら。ってカガリ!なにつまみ食いしてるの!」

「邪魔するぞ、ミリアリア」
「あらイザーク、いらっしゃい。ディアッカは?」
「奴なら残業だ」
「ええ?じゃあ帰りは遅いのかしら」
「心配ない。計画に支障が出ない程度の仕事を回した。あのスピードならもう帰路に着いている。
・・・あまり早く帰ってこられても困るんだろう?」
「それも・・・そうね。ありがとうイザーク」

「ミリィ、テーブルのセッティング終わったよ」
「あ、ありがとうサイ・・・・・・キラ、何してるの?ラクスまで・・・・・・」
「さぁ・・・本人達に言わせれば、《ちょっとしたサプライズ》らしいけど?」
「・・・・・・盾になる物、準備してたほうが良さそうね」

人を轢き殺しかねないスピードで車を転がし帰ってきたディアッカが、玄関を開けた途端に「HAPPY BIRTHDAY!!」の合唱で迎えられ、(サイに脅され)ケーキに付いたろうそくの火を吹き消し、キラ&ラクスによる《ちょっとしたサプライズ》に恐怖の雄叫びを上げるまで、あと少し。

**********

こんばんわ。洋梨子です。まだ・・・はやかったですか?(汗)
お約束(してない)通り出没しました☆
しかもこれ続いてしまいました。
す、すみませんとしか言いようが・・・(逃走)
ディアッカさん幸せすぎて自分の誕生日忘れてらっしゃいます。
No.50 2005年03月29日 (火) 00時14分

 

おうちの中で
isami [ Home ] [ Mail ]
のんびり過ごす休日にミリィの不可解な行動に気がついた。
トイレに席を立ってリビングに戻ってきたときそれまで何となくおかしいと思っていたことが確信に変わった。

遅めのブランチのあとソファに並んで座って俺は読書、ミリィはテレビを見ていた。
ミリィがテレビを消して立ち上がったと思ったらお揃いのマグカップにコーヒーを煎れて戻ってきてテーブルの上に置いてくれた。
「サンキュ」
そう言うとニコッと微笑んで返してくれた。
隣に座るのかと思ったら自分用に煎れた紅茶を持って床に広げたラグにクッションを抱えて背中を向け座り込んだ。
だから俺もコーヒーを持ってミリィと背中合わせにあぐらをかいて床に座り込んだ。
背中に体重をかけて寄りかかってきてくすくす笑っているミリィを支えながらまた読書に没頭する俺。
「飲み終わった?かたづけちゃうね」
飲み終わった二つのマグカップを持ってキッチンへ行き戻ってくると雑誌を片手にさっきまでいたソファに戻って深々と座り込む。
なんのつもりだろうと思いながら俺もソファに戻る。
わざと密着して座ってやると別に逃げるわけでもなく、ちらっと俺の方をみてまたくすくす笑ってた。
とりあえず機嫌を損ねているわけではなさそうだったんで気にしないでいた。
その後、俺がトイレに立って戻ってくると
ミリィは一人がけのソファにクッションを膝に抱えて座っていた。
俺が席を立った隙にわざわざ場所を移動をしていたというワケだ。

そこで俺は髪をかきむしりながらあきれ気味に
「さっきからさ、何の遊び?」
そう聞くとミリィはクッションで顔を半分隠して上目使いに言う。
「だってもったいないんだもん」
「なにが」
意味が分からない。
「だって、この部屋こんなに広いのに使ってるスペースせいぜい2m四方なんだもん。もったいなくない?」
「言ってる意味よくわかんないんだけど」
「この家部屋数もいっぱいあってそれぞれの部屋も広いのにディアッカと私いつも一緒でくっついてるから広いスペースもてあまして活用しきれてない気がしない?」
ちょっと照れるように言ってクッションに顔を埋めてしまう。
その言葉と仕草が可愛くて俺はミリィの座るソファの背もたれと彼女の間に無理矢理入り込んで座った。
丸くなる彼女を膝の上に抱え上げて座らせて後ろから抱きしめる。
「いつでもこうしてたいんだからしょうがないでしょ」
耳元でささやくとくぐもったくすくす笑いが聞こえた。
「わざわざ一人がけのソファに二人で座ることないのに」
「でもイヤじゃないでしょ?」
「…うん」
小さい声だったけどそう返事があったので俺は気をよくした。
ミリィと過ごすのに確かに一人がけソファ 一脚分のスペースがあれば十分だなぁと改めて思った。
ま、実際それじゃ生活は出来ないんだけれど。
「こんなに広い部屋、いらなかったかもね」
そう言いながら俺の腕の中から抜け出そうとする彼女をしっかり抱え込んでちょっと意地悪に言ってみた。
「だったら今からイヤでも身を寄せ合ってないと暮らせない部屋に引っ越す?部屋はベッドルーム一つで十分?」
「ばか」
間髪入れずに返ってきたのはそんな一言だったけれど一瞬で朱に染まった耳たぶを見て俺は満足して悦に浸った。
腕の中にミリィをぎゅっと抱きしめてせいぜい1メートル四方のスペースに二人でしばらく一緒にいた。
一緒に暮らすようになっても もっともっといつでも触れるほど近くにいたいって気持ちは同じだってことが嬉しくて、ますます小さく抱え込むようにミリィを抱きしめたのは言うまでもない。

***************
お誘いにつられてずうずうしくも書いてみました。
ギリギリ参加。
もっと甘く書きようもあったと思うのですが私にはこれが限界でした。イメージとしては何をしていても後をついて回る旦那さんです。ミリィの言動はちょっとした照れ隠しです。
補足しないと伝えきれないと言うのはなかなか辛い(汗
ただいま修行中ですのでお許しを…。
No.49 2005年03月28日 (月) 19時09分

 

るーじゅのでんごん
みずは [ Home ] [ Mail ]
 アノヒトノ ママニアウタメニ 
   イマヒトリ レッシャニノッタノ

「で?実際どうなの?」
そう彼の人と同じ紫暗の瞳に間近で見つめられ
自分の顔が真っ赤になるのを感じながら、
「っハイ?!」
と聞き返すのが精一杯。
「だって、、あの子アタシの子だしぃ。。」
とてもその実際の年齢には見えない艶やかな美女が
年齢に見合わない仕草で申し訳なさそうに
首をかしげる。その仕草さえ現在仕事中の彼の人を
連想させる。
(つくづくこのヒトはディアッカのお母サンだわ)
妙に感心しながら思わず見惚れる。
「…なぁに?見惚れちゃって☆アタシってば
そんなにイイ女?」
先程までの空気は何処へやら途端にその瞳が
イタズラっ子のそれへと変わる。
(やっぱりディアッカのお母サンだわ。)
一瞬で無くなりかけた気力を総動員し、おずおずと答える
「どうと言われても…(汗)」
「問題ナシ?」
「ハイ」
「浮気もナシ?」
「ハイ」
「ベットでもやさしい?」
「はい。……ってお義母さま?!」
「ふぅぅーんvvそぉなのぉぉ♪」
「っっナニ言わせてんですか?!」
「でもそれじゃぁアタシの壮大なる計画が…
まぁいいか♪」
「ハイ?」
顔を真っ赤にしておたおたするかわいいかわいい
義理の娘に次に告げられた一言は
「拉致っちゃえーvv♪」
「ええぇぇぇ?!」
…1時間後愛の巣へ帰宅した旦那様が見たものは、
『かわいいかわいいミリィは預かった!
くやしかったら見つけて御覧なさーいvv』
鏡に書かれたルージュの伝言
「っつあんのくそばばぁ!!」
『PS:くそばばあって叫んだらミリィに
アル事ナイ事吹き込んでやるから覚悟してらっしゃい』
「っっ!!」
脱兎のごとく自宅から飛び出し
あーんな事やこーんな事を吹き込まれる前に
かわいい奥さんを魔女の手から救い出せたのは
それから2時間後の事でした。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
みずはと申しますデス↓小ネタSSのつもりが長々と(汗)
調子に乗って参加させて頂きました(滝汗)
何がどう壮大な計画なんだか謎ですが、
しかも曲の内容うろ覚えとか新婚祭のテーマに
合ってねーよとかセルフ突っ込みもどうか
平にご容赦を…なまぬるぅーく見て頂けると幸い

   
No.48 2005年03月28日 (月) 01時53分

 

永遠の新婚
いんべ煌沙 [ Home ] [ Mail ]
ようやく人の話が理解できるようになった年頃の子供が、お気に入りのソファに座っている祖父の側に寄ってよじよじとその身体に縋るようにしてソファの上に立ち上がり、祖父の左の額と髪の境目にある部分を小さな手で撫でて尋ねる。
「グランパ、なんでココはげてるのー?」
「んんー?それは名誉の負傷の後さ」
「メイヨのフショー?」
「そ、大切な人との出会いとその人を守るために戦った時のねv」
「ふうん」
「話、聞きたい?」
「うん!」
「長い長いお話しだよ?構わない?」
「うん、いいよ」
「じゃー、こっちおいで」
と子供を引き寄せ自分の足の間に座らせる。
「それはね、まだコーディネーターとナチュラルが今みたいに仲良くなくて、ケンカばかりしていた頃…」

その二人の様子を陰で窺っていた先の子供より少し年嵩の子供たちはこそこそと話し合う。
「あーあ、知らねーぞー。じーちゃん、あの話し始めると止まらねーんだからー」
「だってあのコが聞きたがってたんだから、しょうがないじゃん。アタシは自分で聞けって言っただけよ」
「耳タコなんだよな、アノ話」
「でも同じ話なのに毎回違うように話してくれるから、けっこー飽きなかったりするし」
「女はあーいうの好きだからなー」

こそこそと話しているが祖父にはしっかりと聞こえていたらしい。
「そっちの二人もこっち来ーい!」
「うわ、見つかっちまったぜー」
男の子の方は脱兎の如く逃げ出してしまうが、もう片方の女の子の方は側に行き一緒に聞き始める。
「一匹は逃げたかー。ま、いいか」
と話の続きを始める祖父。
そんな祖父と孫達にお茶とお菓子のセットを運んできた女性がコロコロと笑いながら話しかける。
「もう、ディアッカったら。恥ずかしいから止めてって言ってるのにその話何度目?」
「いーじゃないか、この傷のことがなかったら、今こんな風に喋っていなかったんだ。コーディネーターとナチュラルが仲良くなれる、という大切な話だよ?」
「グランパ、大切な人ってもしかしてグランマのこと?」
「そうだよ、この話は俺とミリアリアの出会いの話なんだ」
「ふうん」
小さな子供はキラキラと目を輝かせ、祖父の話に耳を傾ける。何度も聞いているはずの年嵩の従姉妹と共に。

そう、グランパとグランマは子供から見ても仲が良くて、憧れのカップルだった。
大人に言わせると「万年新婚夫婦」らしいのだが。
今だって、自分たちに話をする祖父の顔を穏やかな笑みで見つめている祖母。祖父の方も時たま祖母の顔を見つめる。それは優しい笑顔で。

祖父のメイヨのフショーで掴み取った平和、その中で自分たちの時は流れている。それはとても大切なこと。

…忘れてはならない話。だから何回でも聞くのだ、この平和を守り続けていくために。
No.46 2005年03月27日 (日) 21時19分
赤面言い訳
いんべ煌沙 [ Home ] [ Mail ]
どもいんべですー。後書きをくっつけるには雰囲気があまりにも違うので、自己レスっす。
祭が終る前にこのネタだけは投下したかったので、ムリヤリポイです。長ー!
シリアスになっちまいました。関西人としてはどっかでお笑いを取りたくて仕方ないのですが、我慢しましたー。

でもって入りきれなかったネタもまだあったり。取り敢えずここに放っていきます。ポイ!

― ディアッカはミリアリアを見つめる。そして心の中でそっと呼びかける。マイハニーと。

はにはに。完。(ってまだ終っとらーん!)
で、では29日にー!(たたたたたっ←逃げ足の音)
No.47 2005年03月27日 (日) 21時27分

 

ことば
とものり [ Home ] [ Mail ]
おはよう
         気をつけてね
ありがとう
         いってらっしゃい



あたりまえだけど 大切なこと
言葉にすると、ね


スキ…
愛してる


ふたりの距離が 近くなる
No.45 2005年03月27日 (日) 00時00分

 

逆はどうでしょう?
梅子 [ Home ] [ Mail ]

「ままー」
「はいはい、トゥアル。どーしたの?」
「だっこなのぉー」
息子のトゥアルは先日3歳になったばかりの可愛い盛りで、どうもミリアリアはトゥアルに甘い。
「もぉ!ママってばトゥアルにばっかずるいー!」
「ねぇねも?」
「ニケアもだっこー!」
「一度に二人は無理よぉ」
「むー!…仕方ないわね。トゥアル、じゅんばんこよ?」
「わーい!」
姉のニケアも弟のトゥアルに甘い。
文句をなんだかんだ言いながらもお姉さんモードでしっかりトゥアルを甘やかす。
仕方無い女共め、と意地悪く言いながらも、妻と娘が一番下のトゥアルを構う光景は幸福感しかなく、オレはコーヒーを飲みながら、ちょっとだけ離れた場所でその光景を微笑ましく見ていた。

なのに、だ。
その平和な昼下がりに一気に暗雲が立ち込めた。
その愛らしい天使達の一言で。

「まま、だいしゅきー!」
「ニケアもママだいすきー!」
二人がそんな愛らしい会話をしていたダケのハズだったのに。
「ままはぼくのなのー」
「あのね、ママはトゥアルだけのじゃないの」
「ぼくんのなのぉー!」
「ニケアのママだってば!」
徐々にミリアリアを挟んで姉と弟は涙目で言い合い始めたのだ。
おいおい、二人のママだろ、と内心で突っ込むオレの心を知らず(当たり前だ)二人の喧嘩はヒートアップする一方で。
間に挟まれたミリアリアは困った様に微笑んでいた。
これが昨夜ベットで聞いた『この頃激しくなってきた姉弟喧嘩』なのか?
もう暫く様子を見るか?とコーヒーを口に含み直したトキだ。
「ぼくのほうがしゅきなの!ぜええーったい!ままをおよめしゃんにしゅるんらから!!」
ぶ!
思わずコーヒーを噴出してしまった。

「トゥアルってば知らないの?ママはお嫁さんに出来ないのよ?ママなんだからー」
そんなコトもわかんないんだからー
そう肩を竦めるニケアにトゥアルは涙目になりながら、ミリアリアにしがみ付き、そして喚いたのだ。
「まま!トゥアルのおよめしゃんににゃるってゆったよね?ね?!って、うあああ??」
オレは思わずミリアリアにしがみついていたトゥアルの襟首を掴み上げていた。
突然現れた父親に驚く娘と、目をぱちくりとする息子に向かって、オレは重々しく言い放つ。

「ダメ!ママはパパんの!」

「「えーーーー!!!」」
二人の抗議の声を無視して、オレはトゥアルをニケアに渡し、ミリアリアを抱き寄せた。
「ちょ!ディアッカ?!」
「あのな。ママはぜえーったいパパんの!これは絶対忘れちゃダメ!」
二人にきっぱり言い切ると、腕の中のミリアリアが慌てて怒鳴り返してきた。
「ナニ言い出してるのよ?!」
「大体ミリアリアもナニ?トゥアルとどんな約束してるワケ?」
「あのね、子どもの言葉にムキになってどうするのよ!」
「ムキになるっての!ココは大事なコト!ママはパパんの!はい、リピートアフタミー」
「するわけ無いでしょ!」
「んじゃオレの女に手を出すなとでも言ってやらあ!」
「ディアッカ!!」

突然始まった両親の痴話喧嘩にすでに慣れ切ったらしいニケアは溜息をつき、そして首を傾げたままの弟に言ったのだった。
「トゥアルはパパみたいになっちゃダメよ?」




梅子です…。
直サマのネタ画を見て萌えたとです。
梅子です…。
ついつい逆だとどんなだろーと思ってしまったとです。
…逆の逆はいつものパターンだったと今気付いたとです!!
梅子です…。梅子です……。
直サマ、ネタ拝借失礼しました。ペコペコ
No.44 2005年03月16日 (水) 00時39分

 

午後のブランケット
とものり [ Home ] [ Mail ]
柔らかな日射しの午後、ミリアリアは干していたブランケットを取り込もうと庭へ出た。軽くほこりを払い、自分の方へたぐり寄せるとふんわりと暖かさが伝わり、思わず顔をうずめた。

気持ちいい…
まぶたを閉じてしばらくそうしていると後ろから声がした。
「何してるの?」
「お日様の匂いがするのよ」
答えると、ディアッカはどれどれなどと言いながら近付き、彼女ごと抱きしめた。
「俺にはミリアリアの匂いがするな」
「そう?」
頬に軽く唇が触れる。
「ディアッカの匂いもする」
小さくつぶやくとミリアリアは先程よりも強く、彼に包まれた。
No.43 2005年03月07日 (月) 17時51分

 

ミリアリアお誕生日おめでとうSSです。
由子 [ Home ] [ Mail ]

きのうは私の誕生日だった。結婚して初めての誕生日。
仕事がものすごく忙しいのに、ディアッカは無理をしてお祝いしてくれた。二人の初めてのデートで行ったイタリアンレストランを予約してくれていたのだ。
しかも食事の途中で店からバースデイケーキのサービスがあったのだ。ディアッカがあらかじめ店側に手配していたらしい。たまたま店に食事に来ていた他のお客も巻き込んで、ハッピー・バースデイ・トゥ・ユーと大合唱になった。ミリアリアは恥ずかしくてたまらなかったが、ディアッカの優しい笑顔と周囲の人々の温かい笑顔に感動して泣いてしまった。
「ミリィ…。おめでとう」
「ありがとう。ディアッカ」
そう言った後、24本のろうそくを吹き消した。
わあ〜。ぱちぱちぱちぱち……。
周囲から拍手が送られ、ミリアリアとディアッカは立ち上がり、ディアッカが礼を言った。
「皆さん。今日は僕の大切な奥さんの誕生日なんです。一緒に祝って下さって本当にありがとうございました。二人にとっても最高の記念日になりました」
周囲から、よっ、色男。奥さんを大事にしろよ。などと激励が飛んだ。
きのうはミリアリアにとって人生で一番楽しい誕生日になった。

そして…。今日からほんのしばらくの間だけ、ミリアリアはディアッカと同じ歳になるのだ。ミリアリアにとってはそんなことすら幸せに感じる。

待っててね。あなたのお誕生日もとっても素敵な日にするから。ミリアリアはひとり微笑んだ。


ミリアリアとディアッカって一歳違いなんですよね。確か。うろ覚えなのに書いてしまいました。間違っていないことを祈ります。
No.42 2005年02月18日 (金) 19時59分

 

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