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昨日の夜は爆睡。 09.08.04
実は、昨日『マクドナルド主催のコンペティション』 つまり、新人発掘を中心とした新人探しが渋谷の とある新しく出来たライブハウスのデケエ場所で 開催されまして、その審査員に選ばれて、 こそこそと、行ってきました。
14500人からの応募からの11人の最終決戦は、 非常に質の高い、言うなれば生まれ持った天性が 光っている人のみ(といっても、皆さん15〜19歳) 競い合うという、何とも完成度の高い審査会でした。
その歌唱力と、語学力、パフォーマンスを 見て来た訳ですが、クオリティーは、 このコンペティション(3年目)始まって以来の ものすごいテクニックを持つ人たちばかりでした。
カラオケの普及や、インターネットでの配信で 自分が本当に好きなアーティストだけの、 その中でもまたまた好きな曲だけを縦横無尽に 好きなだけチョイスし、切り取れる文明下で 育った彼女・彼らにとって見ると、 一つのジャンルを深く知り、ある意味、 オタクの領域まで徹底的に研究し、練習できる。
しかし、広範囲な自分の個性を伸ばすのにはもっと、 違ったジャンルにも挑戦したり、興味を持つ事は この音楽世界では必須。
今の若い世代のジェネレーションに感じないのは、 はじめから的が解りすぎていて、 (つまり、好きなものしか受け入れない) 偶然、いい曲に巡り会えないという事。 これはある意味、自分の可能性を 小さくしている事でもあるんです。
そんな点からも、ここまでの、みんなの才能は、 ある意味「ものまね」かな?
これから世界大会があるのですが、その時は、 曲は自分では選べませんし、 まったくのオリジナルという可能性まである中、 どこまで、日本の歌声が世界に通用するのか? 本当に楽しみです。
10代の若者達に日本の音楽の未来が 掛かっている訳ですよね。
・・・これは凄い事だ。(俺なら逃げる) 一番驚いたのは、ステージ慣れしている事。 全員に見られた事だったのですが、 人前で歌うという概念が僕らの世代とは まったく違っている。
落ち着いているし、しかも、楽しんでいる 感じさえ伝わってくる。
当然説得力もあり、そこに世代の持っている、 人間の進化を見ているようでした。
・・・・とまあ、ここまでは、褒め言葉で 丸くおさめてと・・・、やっぱり、 コンサートは20数曲を万遍なく 歌わなきゃならないし、若さだけで 突っ走っても、その時だけの瞬間芸 にしかならない。
ステージでの基本は、ある意味、 人を引きつける『魅力』のように思うのです。 よく新人のコンサートを 見てガッカリする事があるのは、この事。
CDや、写真、テレビでは、テープだの なんだので、戦略的に編集して流す事が出来る。
でも、ライブはそうはいかない。
すべてが白日の下にさらされた時、 その人の人となりや、深さや、思いの強さなど、 数知れない情報を観客は、見てしまうのです。
「歌、うまいよねえ〜」これは、 絵画の世界で言えば「デッサンうまいねえ」と同じ。 キチンとした作品は一体どうなのか?と言われれば、 ・・・それ相応の大きな山が 立ちはだかっているものです。
それでも、ヤル意気込みは?と 昨日ものど元まで出てましたが、 夢ある若者から夢を奪ってどうすんだ?と 自分自答しながら、こんなコメントをしてきました
「皆さんは、この若さで、これだけの才能に恵まれている ・・・しかし、観客は、それ以上を求めます。 それに耐えられますか?」ってね。
ちょっと厳しいかな?とも思いましたが、 実はこの覚悟がないのであれば、 やらない方が絶対に幸福になれると 俺は思うのです。 「それでも、歌いたいの・・・」や 「絶対に歌わなかったら死ぬ!」くらいで ヤってこそ、世界でも、日本でもやっと、 受け入れられる存在になれるのかな〜?と 思ったオーディションでした。
だけど、あのパワーと物怖じしない 堂々とした態度は、自分にも改めて、 いい聞かせられる勉強になりました。
若さは、馬鹿さ・・・それでいいんです。 今は無我夢中で突き進んでほしい時だし、 よけいな感情なんて、考えても 仕方のない年齢ですもんね。
ちょと、先輩として思う事は、 みんなにがんばってほしいなと言う事かな。 だけど、やっぱり『個性』オリジナリティーは、 絶対に大切ですね。
人はその人しか出来ないものに 興味を持つ動物ですから。 これだけはハッキリしていますもんね。
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By H美
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(775)/2009年08月04日 (火) 13時34分 |
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