白鳩祭に谷口輝子先生の御文章を読む - 生長の家光明掲示板

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白鳩祭に谷口輝子先生の御文章を読む (6894)

日時：2013年03月04日 (月) 12時27分 名前：相良武雄: 　以前は谷口輝子先生の御誕生日に白鳩全国大会が行われていました。
　代表者会議　⇒　立教記念日　⇒　白鳩会　とのスケジュールでした。

　

　　　　『白鳩』の由来

　今日ここに白鳩の帯留めをしてきましたが、（帯留の白鳩に手をお当てになりながら）これにはこんなお話があるのです。

　まだ住吉にいました頃でした、田上さんという奥さんが、息子さんのことで訪ねて来られたことがありました。
　
　御主人は何かの会社の重役で、生活も豊かで上品な美しい奥さんでしたがね。当時中学生だった郷太郎さんという息子さんが、対人恐怖症になって､自宅を一歩も出られなくなったというのです。

　学校で靴がなくなったとき、「田上君が盗んだんだろう」と誰かが言っているのが耳に入って・・・・被害妄想というか、全然身に覚えのないことだったのに、泥棒呼ばわりをされたという事から、ひどい対人恐怖症になってしまったわけだったのです。

　先生〈谷口雅春先生〉が『とにかく、何とかして連れていらっしゃい』と言われまして、到頭その坊ちゃんを連れていらっしゃいました。

　私が玄関に出迎えましたら、式台に腰かけて表の方を向いて、顔をかくして俯いたきり動かないんです。宥めすかして、漸く座敷へ入れまして、先生の前に坐らせましたが、全然顔も上げられない有様でした。

　それでも先生がいろいろと教えのお話をなさいましたら、だんだん気持がほぐれて、楽になってお帰りになりました。それっきり、ケロッと何かが落ちたように、対人恐怖症が治ってしまって、翌日から明るく通学されるようになったのです。

　私どもも喜んでおりましたら、暫くして田上夫人がお礼に来られまして、小さい箱に入ったものを「奥様の身につけていただきたい」とお出しになったのです。それで私は『先生に救って頂いたのに、私に下さるんですか』と申しましたがね。開いてみたら、この白鳩の帯留だったのです。

　そしたら、先生がこの“白鳩”をとてもお好きでしてね。『清らかで、何て可愛いんだろう』って、とてもお喜びになるものですから、私も愛用していたのです。

　その後、東京へ参りまして、いよい婦人会をはじめようという時に、名前を何とつけたらいいか　・・・・・　女らしくて、感じのいい名前がいいが　・・・・・　といろいろ先生と二人で話合いました時に、その時も私がこの帯留をつけていたのです。

　そうしたら、先生が『純潔で、やさしくて、平和で、本当に女性的な姿がこの白鳩だから・・・・・この“白鳩”にしたらどうだろう』

　『ハイ、“白鳩”。いいですね』

ということで、白鳩会の名前ができたわけなんですね。

　そいうわけで、“白鳩”は初めから、前途ある青年を救ってきたわけです。

　　　　　　　　　　　　『白鳩』誌　３４年３月号より

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良人を師と仰ぐ (6906)

日時：2013年03月05日 (火) 01時57分 名前：相良武雄: 　・・・壇上からは、朗々とまた力強き師の講話が流れひろがって来る。正面には光明寮の生徒の一団が、優しい瞳に真剣な輝きを湛えて師の言葉に聴き入っている。

　師の姿を求め、師の言葉より真理を掘り出そうと願求して、群れ集った来た誌友たちは粛然としてその左右に満ちていた。私は師の左手の一隅に、幹部の人達と並んで坐していた。私は四十二歳になっていた。

　道場に入るや、私はもはや良人の妻ではなかった。壇上に在る人は私の良人ではなく師であった。

　私は内なる神を知った。内なる神を知った私は、もはや神を求める必要を捨てた。しかし、私の魂は今、内なる神を磨き出すことを切に切に欲し、そのことによって無限の生長を希っている。風吹けど雪降れど、私は師の後に従って道場に通うのであった。

　　　　　　　　　　　　　『女性の書』より

姑・谷口きぬ女を語る (6922)

日時：2013年03月05日 (火) 23時07分 名前：相良武雄: 　　　　　『観る眼　観る心』

　関東大震災の後、生れたばかりの赤ん坊を抱えて、親子三人が神戸の姑（はは）の処に御厄介になりました時のことです。

　一年間一緒に暮したのですが、姑はとても物を大切になさる方でした。買物に一緒に出かけて町を歩いていますとね、道に炭が落ちている。そうすると、その炭を拾いなさるんです。

　「勿体ない。この炭持って帰ったら、又、ちょっと煮物ができる」

ってね。それが、私には出来ないんです。そういうことをしたことがないし、恥かしいというか、みっともないというんですかね。

　お姑さんが炭を拾っているのに、嫁が拾えないんです。その頃は、まだ生長の家でございませんし、あんなことなさらなきゃいいのに、と何か軽蔑するような気持になりましてね。そして姑だけに拾わせて、自分はやるのがつらくて困りました。

　ところが後になって、宮信子さん〈※註：２代目白鳩会長〉が私の姑を非常に讃めて、白鳩会でお話になさったのです。

　姑が、土地の産土の権現神社の宝物殿を建立して奉納されましてね、その頃の私どもは住吉に住んでいました。宮さんは、神戸におられて、度々姑の家を訪問されたのですが、その日も訪ねられたら、「今権現様に行ってます」というので、宮さんも権現神社へ行かれたら、姑が木綿の着物を着て、大幅の木綿の前垂れを掛けて、その前垂れの中へ鉋屑を集めて入れておられたそうです。

　檜づくりの宝物殿を一人で建立する位の寄進をしておいてですね、その建築現場から、大工が捨てた鉋屑を拾っておられる。それを宮さんが見て、何という尊いお姿だろうと、非常に感心なさって帰られたというのです。

　宮さんのお話を聞いておりましてね、嫁にきた頃の私には、わからなくて、あんなことは乞食のすることだと思って、身がちぢむような思いをしていましたのでね。

　「あの時、拾われた炭も、あのまま道端に放っておいたら、乗物などに砕かれてしまって、何の役にも立たないので、お姑さんが拾われたのに、私が見下げたような眼でみていたが、本当につまらない眼をしていたんだなぁ」

と思いましてね。生長の家になってから、だんだんものの観方が大きくなってきまして、本当に尊いお姿だったんだなと解りました。

真の信仰生活 (6949)

日時：2013年03月07日 (木) 10時27分 名前：相良武雄: 　『白鳩誌上相談室』より

　練成を受けてわづか三日目にして、『真の信仰』を悟り、手足の痛みが除れた貴女ですから、今後も、暇をつくっては練成に行かれ、『生命の實相』その他の真理の書を読まれて、ますます信仰を深め高めることに努め、また聖経『甘露の法雨』を毎日読誦されることも大切ですし、神想観も熱心に行じて下さい。

　神想観をして、
　「私は神の子であるから、低級霊など近づくことは出来ない。高級霊ばかりが憑って私を善導してくれる。私の肉体は健康で快い」

という風な思念を強く念じて下さい。貴女の信念が深まるにつれて、貴女からは苦痛は去り、楽しい生活ばかりが得られます。

　貴女はお母様と二人で呉服商を営んでいるから、『千回読誦』する時間がなかなｋ得られないで困るように申されますが、千回読誦は一日でなし終えよと言っているわけではありませんから、出来るだけ、心をこめて行じられたらよろしいのです。

　痛い痛い、苦しい辛いと悩んでいるひまに、『千回読誦』したり、神想観をしたりして、心を神に結びつけるように努めて御覧なさい。

　真剣に求められたら、時間はきっと都合よく得られます。今の貴女は呉服の売上よりも、『神の子』の悟りの方が大切です。何とかお母様と相談して時間のやりくりをして、信仰を深めることに努力して下さい。

　貴女は『悪いことをしていないのに悲しくなる日もある』と言われます。世の善人たちの中には、こうした嘆きをつぶやく人が時々あります。善人なのに不幸な人、何も悪いことをしないのに不幸な人は沢山あります。

　積極的に悪いことをしなくとも、それらの人が神仏を知らなかったり、正しい信仰を知らなかったりして、未熟な心で生活していますと、幸福になれないと思います。

　それ故に私は、貴女が『真の信仰』が解ったばかりの貴女が、しっかりと『真の信仰生活』を実践するようになられたら、必ず苦悩の生活を脱し、歓喜と感謝だけの生活に変られると信じます。

　もっともっと、真理の道へ、まっしぐらに進んで行って下さい。

　もし苦痛の日がまだありましたら、それは貴女の真剣味が足りないのだと、私は厳しくも申上げます。

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