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天高く“魂(たましい)”肥ゆる秋(安東巌先生) (2432)
日時:2012年10月11日 (木) 15時44分
名前:真理を生きる


「真理を生きる」10月号の安東巌先生のご文章をお届けします。


空澄みわたるいい気候になりました。
〝天高く馬肥ゆる秋〟の―この季節になると必ず思い出す谷口雅春先生の御言葉があります。

「 運命に於ける栄養不良
 若しあなたが非常に少ししか神誌・聖典を読まず、非常に少ししか神想観を行わないならば〝無限〟の栄養ある食物を与えられながら、それを少ししか咀嚼せず、少ししか吸収同化しないようなものである。若し食物の栄養分を吸収同化することが充分でないならば、その外的表現としての肉体が瘠せてせて来るのと同じように、若しあなたが内在〝無限〟の宝庫から充分のアイディアや能力を消化吸収同化することをしないならば、その外的表現としてあなたの運命が瘠せて来ることは当然だといわなければならないのである。(新版『生活の智慧365章』174P、要約)」

 ここにあるのは、食物のとりようによって肉体が太ったり瘠せたりするように、「真理」の摂取が大なれば魂は太り運命は好転する、小なれば魂は瘠せ運命はゆきずまる―とのおさとしです。
 であれば、今人生の閉塞感にある人は、まず聖典『生命の實相』を手にとって下さい。きっと幸福への舞台がまわり始めるに違いありません。
 ところで3年前経営破綻し、会社更生法の適用を受けていた日本航空が3500億円の公的資金を返済し、この9月株式市場への復帰を果たしました。
 このV字回復の立役者は、若き日に『生命の實相』で病から救われ、長じて京セラ、KDDIの創業者となり、国の要請で日航会長に就任した稲盛和夫氏です。その稲盛氏が月刊誌『致知』10月号の横綱白鵬との対談で、その間の事情を語っています。(以下、要約)

「稲盛 私はこの二年余り、国からの要請でJAL(日本航空)再建の仕事をしてきましたが、そこで改めて心の大切さを感じました。就任前、多くの方から〝あんな巨大な組織の立て直しは絶対に無理だ〟〝晩節を汚すことになる〟と言われました。
 しかし結果として二年で二千五百億円超す利益を出し、三年目の今期は千五百億円の目標を立てています。
白鵬 どうやって短期間に大きな会社を変えたのですか。
稲盛 従業員の皆さんに一所懸命話をしました。〝皆さんが目覚めて自分たちで会社を立て直そうとしなければ誰もできませんよ〟と当事者意識を持つことの大切さを説きました。そのように社員、幹部の意識改革に努めたところ、意識が変わり、同時に業績も向上していったのです。
 だから会社というのは、会社員の心をどうやって一つにして経営するかに尽きます。
白鵬 経営も心ですか。
稲盛 心ですね。心が変われば会社はガラッと変わります。私は〝心を高める経営を伸ばす〟をテーマに掲げてきましたが、今回のJALの再生を通して、間違いではなかったと。不可能と見えることでも心を変えれば可能なことを証明できたと思います。」
 ―ご存知の方もあるでしょうが日航倒産の理由は、派閥の絶えざる主導権争いと親方日の丸体質(最後は国や銀行が助けてくれる)にありました。それが稲盛改革で会社の心が一つになり現場の意識も変わった。使う道具の個々に値段をつけて節約し、雑巾も古い制服を裁断して使うようになったとか。
 さて、この対談で稲盛氏は、さらに企業の永続的発展のカギについて語っています。
「稲盛 永続的に発展する企業になるには三つの大切なことがあります。

 一つは〝謙虚にして驕らず〟

 大体頂点を極めた人が没落していくのは、謙虚さを失って傲慢になった時です。これはスポーツでもなんでも同じ。
 私は27才で京セラの経営をやらせていただきKDDIをつくりそして今回JALを再建しましたが80才になった今も〝謙虚にして驕らずさらに努力を〟と思っています。

 二つは〝思念は業をつくる〟ということです。

 人間は人生のその時々でいろいろな思いを抱くわけですが、その思いが様々な業を作ってゆく。いいことを思えばいい原因をつくり、悪いことを思えば悪い原因をつくる。だから〝思い〟というものを軽々に考えてはいけない。
 思念は実現する。それはすぐには実現しないけれども、やがて現実になる。
 本当に長い間、人生を極めていこうと思えば、常日頃〝どんな思いを描いているか〟が大切だと思いますね。

 三つ目は〝宇宙の心と一体になる〟ということです。

 ある時感じたんですね。宇宙には森羅万象、すべてのものをいい方向に生かそうとする素晴らしい愛の心が充満していると。ですから、その宇宙の心に沿った思い、つまり愛の心、優しい思いやりの心、利他の心を抱いて行動すれば必ず宇宙は手助けしてくれると。
 JALの再生劇は人智を超えた宇宙の手助けがあったと思うんですね。」

―稲盛氏が感じた〝宇宙の心とは〝神の心〟の事でしょう。尊師も『人生の秘訣365章』で〝神様の御心に副って仕事をせよ〟とこうお書き下さっています。

「毎朝仕事に出かける時に、神棚の前で〝神様今日からあなたの仕事をさせて頂きます。今日一日神様の御指図でお導き下さい〟とお祈りして出掛け、夕方帰って来たら〝神様今日も一日あなたの仕事をさせて頂きましたこと感謝致します〟と言ってから眠るのです。(その実践をすれば)〝自分の仕事は神の仕事であるから必ず良いことがくる〟という想念に転じて信ずる通りの世界になるのです。(同書143P要約)」

 とにかく繁栄も幸福も魂を太らせるところから、そしてそれは、真理の書を読破するこの秋からです。


《編集後記》 (2434)
日時:2012年10月11日 (木) 18時29分
名前:真理を生きる


《編集後記》もまたすばらしい内容です!

○先月、上野の美術館まで17世紀のオランダの画家フェルメールの〝真珠の耳飾りの少女〟を見に行って来ました。残暑の中の大行列。目的の絵にたどりつくまでが二時間、見るのが10秒。でも少女の無垢の浄らかさに心打たれて戻りました。
 フェルメールの絵には崇高な安らぎがありますが、谷口雅春先生在世の頃は、御講話の度に深い安らぎと、燃ゆる使命感を頂いたものでした。あの頃に帰りたいですね。

○尖閣諸島への中国の度重なる領海侵犯。この屈辱の原点は40年前の昭和47年、田中角栄首相等による拝跪した国交開始にあります。
 当時谷口先生の批判は鋭かった。
「中共との国交がなければ日本はアジアの孤児になるとでもいうのか。中共との国交がなくとも日本は経済大国にまで発展して来たではないか。天皇を侮辱する中共になぜ日本政府は国交を哀願するのか。中共こそ〝天皇を誹謗して申訳ございませんでした〟と三顧の礼を尽くして来てこそ国交を開始してやっても良いのである。」(『わが憂国の戦い』)

 尊師の慧眼を今更乍ら思います。


○京大の山中伸弥教授にノーベル医学生理学賞の授与が発表されました。
 人間の60兆の細胞は一個の受精卵が皮膚や神経などに分化したもので、もとの万能細胞に戻らぬのが定説でした。山中教授はそれを覆し皮膚細胞を初期化しiPS細胞とする事に成功。難病治療の道を拓いたのです。
 その意味では私達の信仰も、あの立教時代の爆発的喜びに初期化し、救いの渦を巻き起こそうではありませんか。


聖典をたくさん読みたい!! (2435)
日時:2012年10月11日 (木) 19時35分
名前:秋が来た

ありがとうございます。

疲れて神想観も短めでしたが、がんばります。雅春先生のご本も読みます!

安東先生のご文章をアップしていただいてほんとにありがとうございました。

感謝

私も、安東先生の「講演デビュー」に大いに期待しております。 (2586)
日時:2012年10月18日 (木) 19時22分
名前:真理を生きる


安東先生が、千葉教区教化部長を辞められて、対外的に公的にご講話されるのは、これが初めてではないでしょうか?

谷口雅春先生に神啓が天降りし12月13日は、谷口雅春先生の「教え」に回帰せよ!が全国にこだまする日となるのではないでしょうか?

だって、既に、全国各地からこの講演会に馳せ参じようとしている話しが私の耳にまで入ってきておりますから!

今から大いに楽しみです!



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