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拝みきる (9938)
日時:2013年07月19日 (金) 04時45分
名前:伝統

本質を拝む

     *『生命の實相 幸福篇下 第三十八巻』<7月19日>(P23~25)より

ひとの優劣を自分の尺度で推し測ってはならない。
自分が愚劣な心を持つから、ひともまた愚劣であろうと思ってはならない。

自分が動物的な欲望の支配下にあるから、
ひともまたかくのごとくであろうと思ってはならない。
自分のうちに悩みがあるから、世界中の人はすべて悩んでいるのだと思ってはならない。

本当に他人の偉大さがわかる者は、自己がそれだけ偉大であるのである。
自分の魂の高揚しただけのものを、われわれは他において見るのである。

釈尊のすぐれた人格を知る者は、自己のうちに存在する釈尊がそれを知るのである。
釈迦やキリストといえども、時には悩み、苦しんだであろうと考える者は、
聖者を引きずり下ろして自己と同等のレベルに置こうとする卑怯者である。

彼は一種のエディプス・コンプレックスの虜囚(とりこ)なのである。
自分よりすぐれた者の存在を知ることが、
自己の驕慢心にとってたえがたい屈辱感になるのである。

われわれは、かくのごとく、ひとを引きずり下ろす醜(みにぐ)き心を去り、
自己があくまでも向上して、美しき人類の理想を成就することによって
聖者と等しきレベルにまで到達しなければならないのである。

大海に溺れつつあるある者どもが、お互いに他を引き下ろして、それによって、
自己が浮き上がろうとするのは醜悪である。

他を賤しめ軽んずることによって、ひそかに自己を偉大ならしめようと努力するくらい
みじめな動物的行為はないのである。他を軽んずることは、自己を軽んずることである。
他を醜くすることによって、まっさきに自己が醜くなるのである。

『従容録』には自分の口を血に染めて他人に吹きかけると書かれている。

常不軽菩薩は、すべての人々を仏様(ほとけさま)だと言って拝んだのである。
釈尊は山川草木国土有情非情すべてことごとく仏なりと観ぜられたのである。
わたしだけが偉大だとも、彼だけが仏で、他は俗物だとも観じたのではなかったのである。

われわれはすべての人々を自己と同等のレベルにまでコキ下ろす劣悪を知っている。
しかしさらにそれよりやや進歩した劣悪として、特定の人々のみを尊敬するが、
他はことごとく”うじ虫”奴(め)らであると思う愚かさを知るのである。

それはただ、自己のうちに、他の偉大さをみとめる美点のあることを誇示し、
それによって自己を偉大ならしめ、さらに他を軽んずる快感をも
同時にむさぼろうとする鵺(ぬえ)的存在である。

山川草木皆これ仏であると拝む仏様からは縁の遠い人々である。

         <感謝合掌 平成25年7月19日 頓首再拝>

全てを拝み『殺す勿れ』  (9986)
日時:2013年07月21日 (日) 05時01分
名前:伝統

 
        *生長の家総本山 団体参拝練成会
         谷口雅春先生・最終講話における御遺訓 (昭和60年5月26日)より


「袖振り合うも他生の縁」という諺がございます。

今ここ日本の各所で生れた人が集っておられるが、
吾々はある時には、ギリシャの王子として生れたり、あるいはお姫様として生れたり、
そしてそこで互に会いおうて、恋愛をして、その王子になり王子の奥さんになったような方々も
ここにいらっしゃるわけなんであります。

そして今、日本の國に生れて、北海道のような北の遠い所やら、
あるいは台湾のような南の方の端のところ生れた人も中にはありますけれども、
それは他生の縁、他の、何回も生れ変っている他の国で、他の民族で生れ変っている他の国で、
他の民族で生れ変っている時から、すでに知り合いであった。 

たとえば私が釈迦無尼如来として生まれて、インドで講演しておった時に、
その時に、皆さんもその釈迦無尼如来の説法を聞いて、そして悟りを開いて菩薩となったような、
そういう人もこうたくさん集ってきておられる。

これが他生の縁である。 
袖振り合うだけじゃない、‘同じ真理の話’を聴いて尚一層悟りを深める、
こういうね、有難い因縁を一緒にこう持つということは、これは滅多に得られない深い因縁
であるわけでありますね。  

 (中略)

拝む世界に悪は出てこない。

『合掌すれば妙楽の世界いま開く父をおがまむ母を拝まむ』

という僕の歌があります。

父と母だけじゃないすべての人間は、無量壽如来の、同じ‘いのち’の兄弟であるから、
父を拝まん、母を拝まん。

それだけじゃない、すべての衆生、すべての人類を拝まして頂きます、とね。
その心が以心伝心に伝わって、それが世界中に広がるようになれば、戦争はなくなる。

すべての善のもとは、何かというと、不殺生。
殺生をしないということがね、すべての道徳の根本にあるんだ。

誰かを殺さなければ、何かの利益や或は権益が得られないというのは、これはみな戦争のもとだ。

皆さん、生長の家は『殺す勿れ』だから、戦争はない。

すべての人間を生長の家に導いて
『殺す勿れ』の最高道徳を政治家に実践させるように導いてあげてください。

皆さんもどうぞ、皆さんの息子を、娘を、兄弟を、導いてあげて頂きたいのであります。

これを皆さんにお願いして、
今日の私のお話を終ることに致します。

有難うございます。
静聴を感謝致します。
有難うございます。

          (http://blogs.yahoo.co.jp/panda41415151/9998625.html)より
  
         <感謝合掌 平成25年7月21日 頓首再拝>



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