人類の危機 (3733) |
- 日時:2020年03月26日 (木) 03時50分
名前:中仙堂
人類の危機を前にしてこの場をお借りいたします。
此の“人間”の奥に内在する光明燦然とした“實相・神聖性”を知らず人間と云う物は罪悪深重で有る、しかして其の罪は贖はねば為らない!と、そんな人類意識に潜在した、宿業、罪悪観念が、戦争、大不況、疫病等を弾き起こすとされます。“奪う者は奪はれる” “殺す者は殺される” “与える者は与えられる” “生かす者は生かされる”人間には心が有り、其の潜在意識の心の法則は厳然として存在致します。 うがいや、手を洗浄する位では人間の深い業は消えない、免れ得ないもので有ります。 此の荒涼とした世界から人類が救済される方法は、人間の“實相”に光を照射する事。 “人間は神の子で有る”と云う事を多くの人々に述べ伝え、人々が“神の子”として、生きる事。共に相愛する事で、其の麗しい人類愛、人間愛が広がる処から、暗黒の世界は光明燦然とした、安らぎの世界に変わります。 其の姿が地上天国、真の楽園です。
世界遺産に日本の、平泉と小笠原が登録されたのを覚えて居ますでしょう。 ※いよいよ、富士山も世界遺産に満場一致で仲間入り。御目出度う。 http://www.fujisan-net.jp/ 世界遺産の始まりをご存知でしょうか。 エジプトの有名なナセル大統領が、産業の発展の為にナイル河の上流にアスワンダムを建設しました。
するとナイル河流域には沢山の遺跡がありまして中でもアブシンベル神殿と云う貴重な遺跡が水没すると云うので、世界中の有識者がこの神殿を残そうと基金が始まり。大工事の末そっくり高台へ移転してしまいました。
その後ユネスコでは世界中の後世に残すべき景観、構築物の登録を始めました。ところで、世界遺産の中でもエジプトの有名な物にピラミッドが有り、その隣り合わせには、ご存知のスフィンクスが有ります。 昔ギリシャ神話に、エジプトの砂漠を旅人が歩いて居ると、突然スフィンクスと云う怪物が現れると、旅人に謎を問い掛けます。 この謎とは、 スフィンクス スフィンクスの謎 「初めは四本足、次に二本足、最後に三本足は何者か。」これは小学生でも知って居る話です。 このスフインクスで思い出しました。 人間とは如何なるもので有るか。 人間については様々な認識があります。 人間はより、神に近いもの、又は罪深い不完全なもの。 スフィンクスの話は多くの人間の認識である、 人間は、生まれ落ちると、老い、病み、罪を犯し、死に絶えるもの、 生老病死を経て、やがては土、無に還るものと云う観方です。 仏のみ教えでは、罪悪深重のもの。キリスト教でも罪深いものであるとされます。 お釈迦様は、王宮にお生まれに成られ、何不自由の無い環境でお育ちに成られましたが、 人間は五感が満たされても、魂は満たされないものだと言います。 本当に人間とは如何なるものなのか。 人間の肉体は凡そ、六十兆の細胞から出来ています。 その肉体は毎日、新陳代謝を繰り返し、凡そ十五年で当初の細胞と完全に入れ替わってしまいます。 過去のA氏という者は六十歳とも成れば、4回も生まれ変わる訳です。 それでは、最初のA氏は何処に行ってしまった。のでしょうか。 谷口雅春先生のお話を思い出します。Aと云う物がBに変化すると云う事はAとBの奥に変わらない本質が有る訳でAとBが、まるっきり別個の場合は変化したとは言わない。 人間が四本足に成ったり二本足に変化するのは、その奥に変化しない本質なる物が存在する。 それを実相と云う。 とお説きに成られました。雅春先生が「人間は神の子である」とお説きに成られる、その実相とは、表面的な肉体の生老病死を越えたる生命の事を申されるので有ります。 皆さんご存知の揚羽蝶は産んだ卵がやがて青虫に成り蛹を経て又蝶に成ります。姿形は変っても矢張り、本来の姿が循環して現れます。何故か、それは内奥に揚羽蝶の、変らない命(実相)が生きて居るからです。私達人間も生老病死と様々な姿を現しますが、人間は矢張り人間で有り続けます。谷口雅春尊師の仰る通り実相は神の子なんですね。では、蝶、青虫、蛹、卵の何れが本物の姿(実相)であるか。それは何れでもない。目に見えない命が揚羽蝶の命なんですね。 人間は全ての人が幸福に成りたいと切実に願っています。ところが世の中には、様々な人生苦があり、また人間は罪有る者として多くの信仰により、説かれています。罪有る者、不完全な者は、やがてその報いを受けるであろうと云う、人間の潜在意識の恐怖の思いに常に苛まれて居ます。 全ての事象は先ず心の世界に造られ、やがてその認識の侭に現実世界に形造られるとおっしゃいます。人間(又は自己が)が不完全なもので有る、と云う認識は、不完全な世(又は人生)を形成して行きます。 多くの人類の願いは、世界平和ですが、ユネスコの憲章にこんな言葉が有ります。 『戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。』 多くの人々に人間の魂の神聖性(人間は神の子である)を伝え、争いの無い調和した世界を広げるのが、谷口雅春先生の切なる願いです。
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