テニスを始めた頃、嬉しくて楽しくて。
雑誌をやたら買うわ、テレビをやたら見るわ・・・。
すみません、ただのミーハーでした。
5、6年ほど前でしょうか?
娘にテニスを習わせ始め、待ち時間中、レッスン見ていたり、テニスの王子様マンガ(単行本)を見ていたり・・・それで興奮しちゃって、キッズテニスを見ていたら、スクールのコーチって優しそうだし。
それで、40前だけど、
”いっぺんテニスやってみたい!”
昔から、体育だけは頑張ってみても1か2だったけれど(定期テストで稼げるようになった中学からは3になったけど・・・実技はいつも・・・クラスでビリ)
と無謀な高望みをし。
週2回、さわやかな汗と共に、冷や汗と油汗を流して反省するハメになっているのですが。
”キリレンコちゃんって、可愛い!
キリレンコちゃんの赤いラケット、買いたいな〜”
と、ミーハーしていたのでありました。
すみません、ラケットってどれも一緒で、見た目で選んでいるのだと思っていましたから。
ステラ・マッカートニーのモデル待遇をきられても、
”キリレンコちゃんは、可愛い!”と思っていて。
東レで、すごい鍛えっぷりにびっくりし。
”キリレンコちゃんが、筋肉レディーに?”
そして、先日のロシアの大きな大会で決勝に。
おとなしい・行儀のよい選手だと思っていたのに、ガンガンに打っていました。
解説の佐藤せんせーが言うように、アザレンカの方が上。でも、
積極的に攻めていってました。リスクは百も承知!
やっぱり、プロなんだ、選手なんだ・・・”ちゃん”づけでニホンの田舎のオバチャンが呼ぶ筋合いはこれっぽちもなかったです。
以前の冷静なコントロールショットと混ぜて攻めていってくれれば、もっとポイント取れるような気が、素人ファンとしてはするんですが(というか、本音として、ガンガンショットばかりじゃ、飽き・・・ゴホッゴホ・・・)。
勝つ可能性がどんどん薄れていく中で、開き直ったような微笑を浮かべていました。
(昔は、頭がいい分、来週の大会に余力を残したほうがいいかしらん・・・みたいなアキラメモードがあったのですが)
私、やるだけやっているわ!
次は、もっとやれるはず!
自分のもったいないミスに、叫ぶけれども、それは決して不運に泣き叫んでいるわけじゃなくて・・・。
負けてるけど、なんかこれからもずっと楽しみな選手として、すごく魅力的でした。
・・・あああ・・・でも、あの妖精がふわりと降りてきてテニスしていたような感じはもう見られないのですね・・・ちょっと寂しい。