唐の時代、淳于棼(ジュンウフン)という酒好きの男が、酔って庭のエンジュの木の下でうたたねをしていました。そこに槐安(カイアン)国の使者という2人の男が現れ、槐安国の国王のもとに連れて行かれます。そこで国王に気に入られた淳于棼は南柯郡の郡守にとりたてられた。国王の娘とも結婚をし、彼は南柯郡を良く治め、栄華を極めた。やがて敵国の侵略や愛妻の急逝で意気消沈していると、これを見た国王が帰国をすすめ、それに従って帰国したところで夢からさめた。夢からさめた淳于棼がエンジュの木の根本を調べてみると、寝台が入るほどの穴があって大きなアリがいた。これが槐安国王であった。また、もう一つの穴を調べてみると、南の枝に通じていて、これが南柯郡であった。 この話から、「とりとめのない夢のこと、またはかないことの例え」になりました。ちなみに南柯とは南に出た枝のことです。
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