「魚(yú)」と「年糕(gāo)」(正月用の餅)は中国の春節に欠かせない食べ物である。なぜだろうか。もとは、【魚(yú)】と「年年有余(yú) 」(毎年暮らしが豊かなこと)の【余】の発音が同じであり、同じように【糕】と【高】の発音が同じことから、生活が一年ごとに良くなって欲しいという願いが込められている。そのような理由で、新年の祝いのときに「魚」と「年糕」を縁起をよくするために食べる。発音から取った縁起に関する言葉はとても多い。例えば、新年のときにうっかり皿を割ってしまうことは、縁起が悪いことである。それで、皿を割ってしまった人は急いで、『岁岁平安、岁岁平安』と言う。なぜなら、【碎】と【岁】の発音が同じであり、そういうことにより、不吉なことが吉に変わって欲しいという願いが込められている。花嫁が結婚するとき、親戚は花嫁のベットの上にナツメや落花生、竜眼(中国原産の果実)、ハスの実をばらまく。これはそれらの発音が『早く子供を』と言う意味になるからである。人々はしばしば同じ発音から縁起について語り、そのことは言語そのものに対する崇拝となっている。そして現在においても、人々は依然として先代の縁起のよい言葉を繰り返し、祝い事の時にはそれらの儀式を行う。これらはただの願望の表れにしか過ぎない。
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