桃の木は中国で特殊な文化意義があります。面白いことに、桃の花、果実と木の幹はそれぞれ違った意味を持っているのです。桃の花はつややかでとても美しいことから、普通女性の美貌をたとえる言葉として使われています。そのため、美女に関する物事を言うときは常に桃の花の影が付きまといます。男性が美女に好意をもたれることを「桃の花の運気」があるといい、情事に絡む事件は「桃色のニュース」といいます。桃の果実は、お年寄りの長寿を象徴していて、中国人が誕生日の時に食べる蒸し菓子は「寿桃」と呼ばれ、誕生日ケーキを食べる習慣と同じ意味を持っています。桃の木は材質がとても硬く、道具を作るのにぴったりであるほか、民間では桃の木は魔よけの効果があるといわれているため、年越しのときは対聯を桃の木の板に彫って飾るのです。これを「桃符」と呼ぶのです。そのほかにも、俗世間から離れた場所を「世外桃源」と言ったり、先生の指導を受けた学生を「桃李」といい、「桃李満天下」(門下生が天下に満ちる)は教師に対する最も高い評価の例えです。
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