中国の戦国時代、魏の国王の皇太子が趙の国に人質に行くことになりました。そこで、大臣の厐恭(パンゴン)がお供でつき添うことになりました。国を出発する前に厐恭は王様に「人の多い市場に普通虎は出てきません。誰かが1人虎が出たと言っても誰も信じないでしょう。だけどそれが2人、3人になると人間は信じてしまうものです。私が国を離れている間、私のことを誹謗中傷する人が3人以上になっても決してそれを信じないと約束して下さい。」 王様はもちろん快く承諾します。しかし、厐恭が国を離れると中傷する物が次々と現れました。何年か経ち、皇太子の人質の期限が切れたので厐恭は一緒に国に戻ってきました。 しかし王様はみんなの言うことをすっかり信用してしまっていたので、彼をもう一度大臣にすることはなかったということです。 例え事実無根の作り話でもたくさんの人が語れば信じられるようになる、「戦国策」魏作の故事からのお話です。
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