北京春の風物詩 ―“柳絮”
日本ではあまり見られない光景ですが、4月の終わりになると中国ではふわふわと空気中を白い綿のようなものが漂い始めます。これは綿毛の付いた柳の種子で“柳絮”(リュウジョ)といわれています。日によって量は違いますが、多い日は挨拶言葉でも“下雪了”(雪が降るね)というほどです。 この“柳絮”は街中の至る所に漂い、人の出入りが多いレストランなどでは店の中にもフワフワと舞っていることがあります。最近は風物詩と受け止めるよりも、この綿毛による健康への懸念なども心配され始めていて、2009年からは“柳絮”の発生を抑えるために柳の木にホルモン注射を打つ対策などもとられるようになりました。 ただ、今年は春先の冷え込みが厳しいので、まだ“下雪了”という挨拶は見ることが出来ません。
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