中国語の敬語と謙語にはとても長い歴史があり、中国の伝統的な価値観念を表す一つの手段となっています。中国語の謙語と敬語は、自分と他人の呼び方に対して主に表現されています。しかし時代の発展にしたがって謙譲語や尊敬語は口語の中にはもう現れないようになってきました。古い時代、人々が相手方の親族を呼ぶ時は、先に「令」をつけて尊重の意を表していました。例えば、相手方の母親は「令堂」、父親は「令尊」、子供は「令郎」や「令千金」などと言い、自分の親族には、「家父」、「家母」などを使いました。話し相手に関係のある物事の前には「貴」をつけ、「貴姓」、「貴府」、「貴公司」などと言いました。それに比べて、自分に関係する物事の前には「敝」や「鄙」、または「拙」を使い、例えば、「鄙人」、「敝处」、「敝校」、「拙作」、「拙见」などと言いました。今は「您贵姓?」、「免贵姓X」など、このような会話によく使う以外は謙譲語や尊敬語を使うとわざとらしく感じられます。
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