お酒もまた、中国で発明されたものの1つといわれています。中国の昔の詩や書物にも「酒」を詠んだものがたくさんあります。三国志の英雄の一人、曹操も『短歌行』で、こう詠んでいます。これは最初の一説です。
對酒當歌 酒に對して当に歌ふべし 人生幾何 人生幾何ぞ 譬如朝露 譬ゆるに朝露の如し 去日苦多 去る日は苦だ多し 慨當以慷 慨して当に以て慷すべし 幽思難忘 幽思 忘れ難し 何以解憂 何を以てか憂ひを解かん 惟有杜康 惟だ杜康有るのみ
(訳)酒を前にして歌おうではないか、人生など短いものだ。例えるなら朝露のようで、日月は速やかに過ぎ去るだけだ。慷慨(こうがい)して鬱憤を晴らそうとするが、心にわだかまった思いは忘れようもない。どうしたらこの憂いを解くことができるだろうか、ただ酒があるのみだ。 杜康は酒を発明した伝説上の人物ですが、転じて酒の異称として使われています。中国の社会では今も「酒」は商談などの場面でも潤滑油として欠かせない存在です。
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