今年の干支は寅年ですね、今回はこの「虎」のお話です。「一挙両得」は皆さんもご存じのとおり、一度に二つの利益を得ることですね。中国では「二頭の虎」というお話から生じた言葉です。 昔、弁荘子(ベンソウシ)という強い男が虎退治の依頼を受けた。彼は、虎が現れた話を聞いて駆けつけようとすると、近くにいる男が、呼び止めて、そんなに慌てる必要はない、虎は2頭いて、今しとめた牛の肉でもめているからきっと喧嘩をするに違いない。喧嘩をすればどちらか1頭は倒れるし、勝った方の1頭も弱っているに違いないからそこをしとめれば簡単じゃあないかと話をもちかけます。なるほどと思った弁荘子はその男の言葉通りになるのを待ち、結局2頭が争った後、勝ったけれども弱った1頭を刺殺しました。 男は「一挙両得」になっただろう、と弁荘子に話しかけ、ここからこの言葉が生まれたということです。
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