この冬は中国人でも「寒かった」と言うほどの極寒の北京ですが、待ちわびる春もなかなか訪れてくれません。でも3月にはいって、そろそろ「新茶」を待ちわびる声も街の中で聞かれるようになって来ました。 新茶といって思い浮かべるのは中国でもやはり緑茶です。中国の緑茶で有名なのは「西湖龍井(シーフーロンジン)」です。その名の通り浙江省杭州にある西湖のほとりの龍井村で作られるお茶のことを言います。龍井茶の特徴は茶葉を乾かす工程、「揉念(ロウニェン)」の作業で茶葉一つ一つを潰す様に乾かすために形が扁平型になるところです。ここにお湯を注ぐと茶葉が開いて、みずみずしい芽や葉が膨らむのです。おいしさと形の珍しさもあって、この龍井茶の人気は絶大で、そのため、偽物も多く出回っているのが実情です。ここ最近になって国の法律が改正され、今年から龍井村以外で作られた緑茶には「龍井」の名前をつけてはいけないことになりました。 このお茶の収穫は早ければ毎年3月15日過ぎから始まり、4月前後の清明節前までのお茶を明前茶といい、まさに最高級新茶として中国国内で販売されます。この清明節の後から24節季の穀雨までのお茶を雨前茶(別名:二春茶)といい、これも高級茶として販売されます。
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