 |
街の灯 |
|
先日、テントもなしに寝袋のみ抱えて湿原へゆき、月夜を眺めながらNHKラジオを聴いていると、チャップリンの映画音楽の特集をしていました。 「街の灯」の音楽が、月明かりに照らされた私の心に沁み入り…。
夜出歩くことの多い私には、街の記憶が夜ばかりということも多く。久しぶりに歩く、かつて通いなれていた道は、何か郷愁を誘うものです。「素敵な笑顔で迎えてくれたあの娘がいた店は、今どうなっているのだろう…。」とかね。 思い出は、笑顔の記憶として表れることが多いけれども、ネットの付き合いだけの人たちの記憶には笑顔がない…。形もなく、感情と、記憶と。 しかしそれはまた、一つの純粋なものであり、素敵なものだと信じよう。
出逢いの数だけ別れがあるものの、別れを惜しむ心は私にだけあって、あの人たちは今幸せで、前をみて輝いているのだろうか…、と、ふと思う。誰もが幸せで居てほしい。
「海の上のピアニスト」のせつないメロディーが、孤独な心には一番沁みいる。
|
|
By えす
|
| (528)/2005年09月27日 (火) 14時56分 |
|