投稿日:2010年11月16日 (火) 22時29分
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“地方巡業”を成功させる必須条件?
講演会(特に、地方)において反響が大きいというか、盛り上がるのは、やはり“地元ネタ”です。これは最新の国際情勢の解説、東京情報の開示とともに、講演会を成功させる必須条件といえます。
“地元ネタ”にはその地域出身の有名人のエピソード、上場企業の現地工場に関するニュースなどが含まれます。2009年12月の“岩手巡業”では石川啄木の「東海の小島のいその白砂にわれ泣きぬれてかにとたわむる!」を使った銘柄選びの裏ワザを紹介、これは大好評でした。まあ、これはだれも知らないビックリのノウハウです。
さらに北上の東芝(6502 東1 1000株)の半導体工場に関連し、地元では設備投資凍結の動き(会社側の方針)を受け、「閉鎖されるのではないか」と不安が高まっていました。一ノ関駅前のNEC(6701 東1 1000株)の関連工場の閉鎖は発表済みであり、人々が心配したのは当然でしょう。
しかし、筆者は「東芝の工場関係者にだれか教えてやって欲しい。韓国のサムスンは半導体の設備投資を再開、2010年は1兆円超の設備投資を行なうでしょう。東芝は凍結している場合ではありません。いや、本社は間違いなくサムスンの情報をつかんでおり、早い時期に生産能力増強の決断をするはずです」と。そう、心配はいりません、と主張したのです。
当然、東京エレクトロン(8035 東1 100株)、東芝の設備投資増額のメリットを受けるイノテック(9880 東2 100株)などは株価的に注目できます、と述べました。2010年は10月に“岩手巡業”をやりました。2ヶ月早めました。いや〜、昨年は大雪で大変だったのです。もちろん、喜ばれました。「先生のいった通りでしたね」と。
10月下旬〜11月は熊本、高知に行きました。熊本にはパナソニック(6752 東1 100株)、ホンダ(7267 東1 100株)の工場があります。パナソニックの熊本工場はピーク時2000人の従業員がいました。これは年内に閉鎖です。中国に移転します。
この工場は県北の和水(なごみ)町にあり、人口は7000人です。地元にとっては最大の職場(雇用主)、それがパナソニックなのです。携帯電話を生産していたのですが、「日本での物づくりは無理」と判断したようです。
ホンダの工場は阿蘇山の近く(大津)にあって、主に輸出用の二輪車を生産しています。実は、ホンダはインドネシア、タイの工場を拡張しています。将来的には輸出用の二輪車はタイで生産することになるでしょう。ホンダはどうなる? 「残念ですが、FTA(自由貿易協定)の交渉が遅れ、最高水準の法人税、円高進行では・・・」と答えるしかありません。
一方、高知といえば、何といっても坂本竜馬です。高知空港は「高知竜馬空港」になっています。坂本竜馬が中岡慎太郎とともに京都にて暗殺されたのは慶応3年です。卯(ウサギ)年でした。2010年のエトは卯、暗殺が多いめぐり合わせになっています。
たとえば、昭和38年の米・ケネディ大統領の暗殺が代表例でしょう。自然災害も多発しています。皆さま、ご用心を! ともあれ、ここにきて外国人が日本株を買い始めています。彼らのターゲットはグローバル企業、およびサプライヤー・テクノロジー企業です。
外国人は国の経済の現状と企業の収益力は別物と考えています。過剰流動性もポイントです。丸紅(8002 東1 1000株)、愛知製鋼(5482 東1 1000株)、三井住友FG(8316 東1 100株)、ミツミ電機(6767 東1 100株)はじっくり狙えます。
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