投稿日:2011年01月31日 (月) 23時43分
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S&Pが日本国債を1段格下げした。
翌日(1月28日・金)の東京マーケットでは為替、債券はあまり反応しなかったが、これは一連の事件の始まりではなかろうか?
44兆円の国債発行をして予算を組んでも、それは机上の数字合わせにすぎない。 きちんと44兆円の国債が完売出来なければ、子供手当も国家公務員の給料も払えない。
あまり反応しない市場を見ていると、太平洋戦争末期、後から見れば敗戦が明確なのに「ヤレイケ、ソレイケ、まだ勝てる!」とタケヤリで突っ込んでいった人達を見るようだ。
2.この日の株式市場は格下げのほかに中国の金融引き締め懸念もあり下落したが、日経新聞1月29日(土)p18マーケット欄・株式往来の「なかでも相場の雰囲気を悪化させたのが、国債格下げを口実にした海外投資家の金融株売り。
国債を多く保有する三菱UFJの下落率が一時3%、第1生命も5%を超える場面があった」というコメントである。 安全であると思われている国債が最大のリスク資産に変わる可能性を海外投資家は見ているわけだ。
時価会計の観点からすれば、財政赤字問題が騒がれている折りに「国債を大量に抱える銀行」に疑問を持つのは、当たり前の話である。IFRの徹底で今後、時価会計が進んでいくわけだが、国債大量保有行は、どう対応していくのだろう?
3.1987年夏、日本国債(JGB)は史上最低の2.55%に低下した。
公定歩合2.5%の時である。当時、マーケットを牛耳っていた野村の大物チーフトレーダーのSさんが「JGBの利廻りが低すぎるのではなく公定歩合が高すぎるのだ!」という債券史上に残る1大名言を吐いたが、やはりそれは迷言であり、4カ月後に、JGBは6%まで急騰した。
やっぱりJGBの利廻りが低すぎたのだ。 Sさんをはじめ当時の大物トレーダーは、その結果、皆、マーケットから消え失せた。(もっともSさんは今でもJGB以外のところで大活躍中である)当時のチーフトレーダーで唯一、生き残ったのが私である。
私は、JGBが2.8%の時、本店から問答無用で保有債券をすべて売却させられた。
保有していたいと大いに抵抗したのに、である。
私の意思とは無関係にポジションを切らされたのは15年間に及ぶモルガン勤務中で、最初で最後だ。 外国人の目から見ると「当時の日本の債券市場は異常だった」のだ。
今、まさに同じ現象が起きていると私は思う。
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国債を多く保有している三菱UFJ、第一生命などは 買えない。
野村の国債保有率を調べること。
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[840]国債の保有者:投稿者:KEI
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投稿日:2011年01月31日 (月) 23時53分 |
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■日本国債の所有者別内訳
■郵便貯金 日本の借金の最大のお得意様は、郵便貯金。 金額にしてざっと150兆円。私たち日本国民1人1人が郵便局にせっせと貯金してきたお金で日本国債全体の4分の1弱を買い支えています。
■銀行 2番手は銀行。銀行預金も私たち国民の財産です。 本来、企業融資などに活用されるべき資金ですが、長く続く景気低迷、デフレにより構造的にお金の巡りが悪くなっており、結果として、私たちが銀行に預けた資金も、民間の活力にはならずに消去法的に国債購入に向かっている状況を反映しています。
■保険 生損保が約10%、簡易生命保険が約9%、私たちは保険を通して日本国債の約2割(約140兆円)を買い支えています。
■年金 公的年金・年金基金のうち、100兆円を超える金額が国債購入に充てられています。 ただでさえずさんな管理により「消えた年金」と騒がれていますが、国債が暴落すれば、本当の意味で「年金」が消えてなくなります。
■海外、家計 近年、急速に保有比率上昇が目立っているのが「海外」と「家計」です。 5年ほど昔は、海外は3%程度でしたが、財務省が海外説明会(IR)活動を積極的に行った成果が出て、海外保有者が7%へ増加しています。家計も昔は2%台と低水準でしたが、個人向け国債の積極的な販売もあり、家計の保有比率もここ5年で2倍以上に伸びています。
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