投稿日:2010年10月28日 (木) 22時35分
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「失われた20年」、まさに日本はこの20年、全く成長を止めたかのようでした。20年前を思い出してください。
その時から給料は上がったのでしょうか? 物価は? 土地の値段は? おそらくほとんど変わっていないでしょう。日本のデフレは歴史上でも稀有なことに20年も続いています。
バブル全盛期だった1980年代後半、日本電信公社はNTTとして東証に上場、公募価格は119万円で日本中多くの株主が誕生したのです。人気沸騰、上場初日に値がつかず翌日160万円で値がつき、一気に暴騰し、300万円まで駆け上がりました。日本中で金が溢れ、にわか成金が続出したのです。まさにバブルでした。
当時のNTTの時価総額30兆円でドイツの株式市場が全て買えると言われたのでした。
また東京の地価が急騰、庶民のマイホームの夢は遠のくとの非難合唱が起こりました。
土地の値段の値上がりも驚くほどで、当時の東京の地価でアメリカ全土が2つ買えるほどだ、と言われたのでした。「ジャパンアズナンバー1」と日本の発展は永遠に続くかのようでした。 当時の中国のイメージと言えば、今の北朝鮮ではないですが、人民服を着た大勢の人達が怒涛のように自転車で往来し道路が溢れかえっている姿でした。
2011年、日本はデフレから脱却し、怒涛のインフレが押し寄せる!?
それから20年、全く世界の構図は変わりました。まるで日本だけが取り残されたかのように成長の果実を受け取ることができなかったのです。
「デフレ」、この言葉にはもううんざりという気分でしょう。1年か2年ならいいが、20年も続くとは! そしてこの2011年はいよいよこの「デフレ」から脱却できる年になるのです。 一見、念願がかなってデフレから脱却と思いきやそれは違います。 実は思いもかけないインフレが海外からやってきて、日本全体への直撃が始まる年なのです。 20年間デフレで苦しんだ日本が待ちに待ったインフレは、その20年間分を一気に埋めるかのように怒涛のような勢いで日本全体を飲み込んでくるでしょう。
そしてもうこれから二度とデフレに戻ることのない世界が始まるのです。 この大きな転換点こそが2011年なのです。
やっとインフレか、景気回復だね、と思いきやそれは違う。 日本に襲来するのはもっとも恐ろしい必需品だけのインフレ、日本で手に入らないもののインフレ、庶民が涙するインフレなのです。 すでにその波は少しずつ押し寄せてきています。 この夏の異常気象で野菜が高騰しました。レタスが4倍! サンマが10倍! これはこの夏起きた一時的なことで今は収まっています。 しかし重大な前兆がここにあるのです。実は本格的に訪れる必需品の高騰の前触れが徐々に起こってきているのです。
今や驚くべき勢いで発展するアジア地域、自動車の販売は二桁増があらゆるアジア諸国で起こっています。 この地域では株の上昇も留まることを知りません。 道路のインフラ整備、港湾の拡張、都市化の波、ありとあらゆる発展の波が、中国から東南アジアへそしてインドという風に広がってゆくのです。
「アジアにこそ未来がある」 「この地域の発展の果実を取ろう」
と、日本中この高成長にあやかろうと思っています。
一向に良くならない日本経済に業を煮やし、驚くような金融緩和をこれでもか! これでもか! と押し進めるわけですが、このあり余った無尽蔵の資金は日本など目もくれずアジア地域にそっくり投下されています。
今アジア地域はファイナンス(資金)の心配はほとんどないと言っていいでしょう。 まだまだ大きな発展、拡大が約束されているようです。
しかしここで考えてみましょう、中国の13億人、東南アジア諸国6億人、そしてインドの12億人、おおよそ30億人のエリアが驚くような勢いで拡大、発展するさまを! いったいこれから石油、ガソリンはどのくらいいるのですか? 銅は? ニッケルは? 鉄鉱石は? そして食糧は? 飼料は?
すでに、これらの非鉄金属、穀物を含めた食糧も気づかないかもしれませんが、確実に値上がりしてきているのです。 金(ゴールド)は10年前の5倍以上ですが、これら非鉄金属や石油、食糧も10年で全て2倍から5倍以上に上昇しています。 当たり前でしょう。 30億人のアジア地域が目覚め、さらにブラジルをはじめとする南米や東欧地域まで発展してきたのですから、資源が足りるわけがありません。
いったいあとどの位、地球上に資源は残っているのでしょうか? 石油は、銅は? 驚くべき真性インフレの波がまず、この非鉄金属や食糧からやってくるのが2011年です。 今の値上がりはその助走段階にしか過ぎません。
銅をはじめとする非鉄の高騰が始まるのです。
石油ショックを上回るメタルショックが全世界を襲ってくるでしょう。 限りない需要についに供給が追い付かないのです。 そしてこの基礎物資の高騰はやがて金利の高騰への限りない圧力を生み出してくるに違いありません。
「デフレを止めろ!」と言って一生懸命日本中でインフレを目指しているわけですが、ご安心ください、2011年、海外からしっかりインフレがやってくるのです。
日本の限りない金融緩和がもたらしてくれたものが世界に伝播し、お望み通りのインフレとなってやってきます。日本人だけではいくらやっても起こせなかったインフレが、アジア30億人の力を借りて、悲願の夢をかなえてくれるのです。
そして日本人はその時、インフレとはどういうものなのか、知ることになるのです。 2011年、日本人は驚くことでしょう。インフレの恐ろしさを目の当りにするのです。
そして同じく世界も大きく変化するでしょう。デフレからインフレへの変化です。日米欧では不景気は変わりませんし、仕事も増えもしません。
それなのにインフレが襲ってくるのです。
必需品だけが異常な値上がりとなるのです。発展を求めていよいよ限りある資源の奪い合いが本格化すると思えばいいでしょう。リーマン・ショックから脱出するため、投下した山のような資金は日米欧を通り越し、BRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)そしてアジア地域で爆発して世界を破滅させるインフレに追い込んでいきます。
ついに溢れかえったマネーの逆襲が全世界で始まろうとしているのです。
インフレの先にある、さらなる危機とは?
今回のインフレの初期段階、実は物が上がって庶民が苦しんでいるうちはまだかわいいほうなのです。
本当に怖いのはそれからで、この物価上昇の勢いが金利に火をつけることなのです。金融市場にこの必需品上昇の勢いが伝播することが恐ろしいことなのです。
仮にこのような諸物価の高騰に音を上げて金利上昇ということになればどうなりますか? 日本で金利が通常レベルとされる5%になったらどうですか? 1,000兆円も借金がある日本国は金利支払いだけで50兆円、税収が37兆円しかないのですよ! 国家破綻ではないですか!
国債はどうなります? 郵貯はその資産の8割以上が国債で約155兆円も保有しているのです。 金利が5%になろうものなら国債は大暴落含み損だけで40兆円以上になるでしょう。
仮に10%の金利ともなれば半分の70兆円以上無くなってしまいます。これで金融システムが持つと思いますか?
いよいよこのような恐ろしい流れが始まるのが2011年、そしてこの流れは2012年にかけて加速、世界中で勢いがついてくることでしょう。
リーマン・ショックなど幕開けにしか過ぎなかったのです。
大混乱の本番、株の暴落よりも数段恐ろしい債券の大暴落(金利高騰)による全世界的な資本主義システムの崩壊の序曲が鳴り始めるのです。
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[681]本当にこのような状態がくるのですかね投稿者:儚 無惨
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投稿日:2010年10月29日 (金) 19時18分 |
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本当にやってくるとしたら 大問題です。 このようなこと 想像したくもないですね。
朝倉慶氏って聞いたことないけれど ビッグな人なの。 その筋では有名な人?
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[682]12年なんて、もうすぐなんですよねえ投稿者:KEI
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投稿日:2010年10月30日 (土) 00時12分 |
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朝倉氏はいくつも本を出してますよ。 この閑散相場も、春ころに言いあてています。
不況の折、荒唐無稽な陰謀家がうようよしていますが 朝倉氏はどうでしょうかねえ。
朝倉氏のサイトはこちら
http://www.funaiyukio.com/money2/
どんな対策を立てればいいんでしょう。 インフレって、金の価値がなくなるってことですよね。
でも だからといって 今から、金や銀を買う気がしないんですよねえ。。。
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