カオスドラマZ |
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[153425]
「 セージ「………ごめんなさい…「お父さん」の声が、聴こえて……何か、すごく大事そうな話をしていたから…(男の背後から宙を浮遊して現れたのは、少女の姿を模した電子体。スカートから伸びた脚…その膝から下はノイズによって絶たれているが、一歩一歩を踏みしめるような動作でエッグマンに近寄っていた) 」
[153424]「 Dr.エッグマン「―――――!(その声にはっと我に返り、ゆっくりと振り返る)…………『セージ』……起きていたのか。(先程までの憤っていた声から一変し、父親らしい穏やかな声音でその者へ優しく語りかける) 」
[153423]「 ―――――― どうしたの、「お父さん」? 」
[153422]「 Dr.エッグマン「まてッ、貴様今『アーク』と――――――!(詰め寄ろうとするが通信はそこで途絶えてしまう)………『アーク』… "あの時",完全に消滅したと思っていたが……生存していたというのか……?だとしたら、何故『奴』が幻影の巨塔に…?オムニバスとの因縁とは、なんじゃ…!?何が狙いじゃ……?(頭を抱え始める) 」
[153421]「 AI染惣OS助(映像)「Dr.エッグマン、もしも『我々』と志をひとつにするのであれば…「幻影の巨塔」の近くにあるロッカスの町、そこにある廃棄工場跡地へきたまえ。私の同士がそこで君を待ち、我々が拠点としている巨塔の地下へ招待する。最適な結論を期待している、Dr.エッグマン――――(そう言い残すと、男を映したモニターが再びノイズに覆われ…本来の画面へ元通りになった) 」
[153420]「 Dr.エッグマン「―――――!?( 『アーク』じゃと…ッ……!?)(聞き覚えのある用語に驚愕を示す) 」
[153419]「 AI染惣OS助(映像)「そしてなにより、君はこの私を無視できない最たる理由… それは…―――――― この私が、"『アーク』の意思"そのものだからだ。 」
[153418]「 AI染惣OS助(映像)「打倒オムニバス…我々の目指すべき道は同じだ。その為に私は、こうして抵抗勢力を募っている。各々の野望や譲れない信念を持ちながらも…その障害となるオムニバスを共に滅ぼす。ただそのためだけに存在する異端者の集団『アウトサイダー』。君ほどの偉大な科学者が、このままオムニバスに虐げられるのは耐えられぬ現実であろう。しかし、我々が結託することで…君は君自身の野望の為に、これからの自由な未来が約束されることを、私は予測している。 」
[153417]「 Dr.エッグマン「……手を組む…じゃと……? 」
[153416]「 AI染惣OS助(映像)「――――― 結論から申し上げよう、Dr.エッグマン。同じ『異端者』同士…手を組まないか? 」
[153415]「 Dr.エッグマン「……ふん、どうやらすべてお見通しのようじゃな…じゃが!あのオムニバスと敵対しているとはいえ、ここへハッキングを仕掛けた貴様もこのワシを愚弄していることに変わりないわッ!何が目的じゃ…!言っておくが、ワシはどんな組織にも屈しないぞ!!いつか必ず、最後にこのワシが笑ってやr――――― 」
[153414]「 AI染惣OS助(映像)「そういきり立たないでくれ、Dr.エッグマン。私はオムニバスの人間ではない。寧ろ、そのオムニバスを敵対視している『異端者』だ。そう…君は過去に、オムニバスからスカウトされていたようだな。しかし自らのプライドを捨てきれなかった君は、素性を明かさないオムニバスの提案を拒み…決裂した。既に多くの名だたる科学者がオムニバスに協力する中で、君だけは頑なに孤高を選んだ。それは、大変すばらしき評価に値する。 」
[153413]「 Dr.エッグマン「フン…お世辞はいい。ワシは貴様が何者かと聞いておるのじゃ!……待てよ…もしや貴様、この間やってきた『オムニバス』の人間か…!?ええいッ!今度はリモート越しにこのワシを嘲笑いにきおったか!! 」
[153412]「 AI染惣OS助(映像)「そうか…確かに、「この姿」でお会いするのは、いや…こうして言葉を交わすことも、一度たりともなかったか。しかし、私は君を知っている。世紀の天才科学者「Dr.エッグマン」。君の悪名ぶりは治安組織の中でも有名だ。世界規模で宣戦布告をし、己が野望を成し遂げようとした君の大胆ながらも恐れをなさない野心…実に見事だ。 」
[153411]「 Dr.エッグマン「……なんじゃと…?フン…貴様のことなど知るか!仮に見知っていたとすれば、そんなテープ塗れの奇天烈な格好をした男など、嫌でも忘れはしないだろう…! 」
[153410]「 AI染惣OS助(映像)「……いや、「初めまして」という表現は、聊か違うか?何故なら、"私と君は過去に一度相まみえているのだから"。 」
[153409]「 Dr.エッグマン「な、なんじゃ貴様は…!?(モニターに映し出された異質な格好をした男に仰天し、食い入るようにモニターへ詰め寄る)まさか…ワシの研究所にハッキングを…!?何の真似じゃ!?貴様は何者じゃあ!?(画面越しにその男へ指を突き出す) 」
[153408]「 BGM♪:Bleach Brave Souls - Sōsuke Aizen Theme 」
[153407]「 AI染惣OS助(映像)「――――――― 御機嫌よう。そして、初めまして、「Dr.エッグマン」。 」
[153406]「 ―――――― キ ュ オ ン ッ (モニター全面が砂嵐に覆われ修復困難と思われた次の瞬間、不鮮明だった画面が次第に晴れ渡り、コンクリート壁で覆われた無機質な空間を写した映像に切り替わる。その奥に、真っ黒な玉座に居座る高速具を纏う男の姿があった――――) 」
[153405]「 Dr.エッグマン「……!な、なんじゃこれは…!?もしや今の(叩いた)衝撃で…?ええい!ワシの発明品はそこまでポンコツではないわ!昭和じゃあるまいッ!(コンソールを操作してその原因を突き止めようとするが…) 」
[153404]「 ザ、ザザッ…ザァー…ザ、ザッ…ザザァー……―――――(開発設計データを映していたモニターに不自然なノイズが走る―――) 」
[153403]「 Dr.エッグマン「―――……『オムニバス』め……このワシを馬鹿にしおったことを今に後悔させてやるわ…!見ておれ…いつか必ず、貴様に復讐を……!(そう意気込んだ、次の瞬間だった――――) 」
[153402]「 * * * * * 」
[153401]「 Dr.エッグマン「……ヌググ……ッ……――――――(立ち去る客人にこれ以上ないくやしさを噛み締める―――) 」
[153400]「 マックス「 今、この世界において、『我々』は世界政府さえも凌ぐ程の規模を獲得している。一個人では政府に対抗することなどなかった方が、果たして『我々』を前にしてそのような大層な野望を掲げることが現実的なのかどうか……おっと、失敬。用件は済みましたので、本日はお暇させていただきます。それでは、世界征服実現のためのご活躍・ご検討をお祈り申し上げますよ、Dr.エッグマン様。(歪なまでに釣り合があった口角で嘲笑を表現したその男は会釈と共に立ち去った―――) 」
[153399]「 マックス「貴方が提案を拒んだこの瞬間、他の大手企業や名だたる偉人たちが、既に我々『オムニバス』に全面協力していただいている。これほどの好条件を皆様はご理解いただけ、我々にお力添えをしていただけると。しかし、貴方はそれを拒んだ。これがどういうことか、天才科学者であればご理解できますね? 」
[153398]「 Dr.エッグマン「………なんじゃと貴様…?(踵を返し皮肉を漏らした客人をサングラス越しに睨みつける) 」
[153397]「 マックス「………そうですか……わかりました。(交渉は決裂。落胆したように肩を竦めるとこちらもソファから立ち上がり出入口へと踵を返すが…)………ですが、『我々』の提案を拒んだ以上…残念ながら貴方様のその野望実現への道のは遠のいていくどころか、もはや不可能になったと言ってもいいでしょう。 」
[153396]「 Dr.エッグマン「くどい!断ると言ったら断る!ワシは誰の手も借りん!たとえこの商談を呑んだとしても、どうせワシを下に見ている貴様等はワシの研究成果を横取りするに決まっておる!ワシの野望は、ワシ自らの手で成し遂げる!得体の知れない連中に助けを乞うことなどもってのほかじゃ!わかったらとっとと出ていけ!話は終わりじゃ!(やめだやめだと手を振って徐に起き上がる) 」
[153395]「 マックス「滅相もございません。我々の目的は「ゲーム」の完成…しかし、貴方様のご所望とあらば、自らの野望実現のための資金援助もこちらで行わせていただきますよ。ゲームを作る傍らで、貴方自身の野望実現のためのステップにも繋がる……Dr.エッグマン様にとって不都合なことなどはないようにお見受けしますが…… 」
[153394]「 Dr.エッグマン「――― 断る!なぁにが「ゲーム」じゃ!ワシはそんな娯楽に付き合っているほど暇じゃないわッ!コケにしおって…このワシを誰だと思っておる!?世紀の天才科学者、Dr.エッグマンじゃぞ!?そんな偉大な科学者を…こんな…こんなゲームなどというふざけたモンを作るための出汁にしようというのか!?大方、ワシの野望が悉くどこぞのハリネズミ擬きに阻止されていることを聞きつけて馬鹿にしておるのじゃろう…! 」
[153393]「 マックス「ええ。我々『オムニバス』は世界各地で活動している優秀な科学者や研究員を募り、過去最大規模のエンターテイメントを築き上げようと考えております。先程提示したプランにも記載されているように、協力をいただけるのであれば活動費用やその他に不随する資金なども全額援助いたします。最高の環境下で、皆様の思うままに開発作業を進めていただくことができます。いかがでしょう、Dr.エッグマン様?(糸目に真贋を覆い隠した得体の知れないスーツの男が、薄ら笑みを浮かべながら交渉を図る) 」
[153392]「 Dr.エッグマン「――――― このワシをスカウトじゃと?(自身の研究施設のエントランスホールにて、足を組んでソファに深く腰掛けていた。長いテーブルを隔て、その向かい席にいる客人の持ちかけた提案に眉を潜めた) 」
[153391]「 数週間前――――― 」
[153390]「 Dr.エッグマン「――――――ええいッ!(癇癪を起しながらダァンッ!とコンソールを叩きつける。何かにいら立っているのか、いつものように研究作業に集中できていない模様で、後頭部をがさがさとかきむしった)………おのれ…小賢しいことをほざきおって……――――――― 」
[153389]「 Dr.エッグマン「 カ タ カ タ カ タ カ タ … … ―――――― (モニターの光源だけが頼りの薄明かるいコンピュータルームにてコンソールを操作しているその男の名は、悪名高い天才科学者「Dr.エッグマン」。彼が暗躍するのは決まってその野望を成し遂げるためである。「世界征服」…悪の科学者らしい普遍的だが揺るがない大いなる野望。今もまだ、その野望実現のための研究を行っていた…はずだが――――) 」
[153388]「 BGM♪:Sonic frontiers OST - Cutscene: Hidden technology 」
[153387]「 ここは、幻影の巨塔から遠く離れたどこかの研究施設――――― 」
[153386]「 * * * * * 」