カオスドラマZ |
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[153371]
「 滅「オビト―――(彼の右肩に手を添え、静かに首を振るう)………こちらも把握した。やはり、ここにいる面々で全力でその『目的』を阻止する必要がある。我が友「オラクル」の為にも…この世界の人類のためにも…… 」
[153370]「 ガレア「……チッ…わかった……事態の重みは理解した。ルクエスの野郎に振り回されるのは癪だが……"俺たちの行動に全てが懸かっている"のだとしたら、嫌でもやり切るしかねェ。(チーム・ガレアの面々、そして、滅とオビトのロウレクストにもアイコンタクトを送る) 」
[153369]「 うちはオビト「待て、それじゃあまるでウチの社長が……!! 」
[153368]「 AI染惣OS助「 " これはただのゲームではない 1000年以上に渡る壮大にして鬱蒼たる『 因縁の物語 』なのだ " 」
[153367]「 AI染惣OS助「―――― 故に、我々『 異端者《アウトサイダー》 』がその"抑止力"となるのだ。善も悪も超越した、その『結論』を回避するために。改めて、自分たちの置かれた立場を理解したようだな。オラクルも、ルクエス・ハルト・ザイナーも、それらに気づいて君たちに託したのだと、私は予測している。 」
[153366]「 うちはオビト「…………にわかには信じがたいな。それは真実なのか? 」
[153365]「 五十鈴大智「……僕たちの予想の範疇を大きく超える事態に発展した……まさか、『運営』が……『ロギア』が……そういうことだったとは……っ……(白く光らせた眼鏡の内側で瞳を閉ざす) 」
[153364]「 キコ「……団長ちゃん……『そのこと』を知ってて、私たちを……… 」
[153363]「 ノイン「………驚愕……理解把握のキャパオーバーを検知…… 」
[153362]「 イペリ「………おいおい……冗談でしょ……っ…?あたしら、『そんな奴ら』を倒そうとしているの……!? 」
[153361]「 滅「………アーク……それは本当なのか……ッ……?(ヒューマギアである自分でさえ、人間と相違ない戦慄に歪んだ表情をしていた) 」
[153360]「 ガレア「―――――――――………………なん、だと……ッ………?(AI染からの解答を受けて、頭の中が真っ白になるような衝撃が走り、空いた口が塞がらなかった) 」
[153359]「 真実を知る者から告げられた言葉は、その場にいる全員を戦慄させ、閉口させた。繰り返し紡ぐこともできない程の、人間もAIも予測不可能な「結論」を前に―――――――― 」
[153358]「 AI染惣OS助「――――■■■■■■■。■■■■■■■■■。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。■■■■■■■■■。■■■■■■■■■■■■■■。■■■■■■■■■■。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。■■■■■■■■。■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。 」
[153357]「 AI染惣OS助「……それを知るのは時期尚早だ。しかし、ここにいる全員がそれらすべての謎を知らなければ、この私に協力することを拒むだろう。いいだろう…教えてやる。オムニバスの真の目的… 『ロギア』とは、何かを。それは―――――― 」
[153356]「 ガレア「…『壮大な目的』……俺たちレギュレイターは本来、そのオムニバスが有する『ロギア』というものを調査しにこのふざけたゲームに参加した。……教えろ、奴らの目的とはなんだ…?『ロギア』とはなんだ? 」
[153355]「 うちはオビト「……あのインチキ恐竜以上の何かを保有してるってのか? 」
[153354]「 滅「……衝撃の真実だな……あれほどの"悪意"の思想を秘めた輩に、そのような禁断兵器が利用されたなど…… オラクルは…そんな連中の怒りに触れてしまったというのか……(いよいよ只事ではないなと眉を潜める) 」
[153353]「 AI染惣OS助「結果的にその結末は書き換えられ、今の世界線が進行している。しかし、オムニバスは、数多の時空間を、歴史を、世界線そのものを揺るがすほどの力を有しているという事実が、ここで裏付けられた。『運営』は、我々の予測を遥かに上回る強大な存在。そのような連中が、今、この世界の注目を浴び…『壮大な目的』を成し遂げようとしている。 」
[153352]「 AI染惣OS助「気づいたようだな、滅。そうだ、そう遠くない直近の事件で、今回の件と類似する事象があったはずだ。データベースに保管されたログによれば、過去にオムニバスはこのケイオスへ到達する以前に…「ある時空犯罪者」により、大量のウォッチとオムニロイド素体、そして…歴史そのものを書き換える禁断兵器の三つを強奪した。これらすべてはオムニバスの所有物であり、かの犯罪者は運営本部へ潜り込み、この禁断の三種の神器を使って、一度この世界を"滅ぼした"。 」
[153351]「 滅「そうか…オムニバスまでもウォッチを保有していたとは… しかし、それをアンドロイド素体に埋め込み、自らの都合の良い駒を生み出すというのは我々ロウレクストでさえ考えもしなかった……――――!(ここで、オビトの発現で何かに気づいたように顔を上げる)……待て、この話に何処か既視感がある。まさか―――― 」
[153350]「 うちはオビト「……そういえば、ライドウォッチと言えば…… 」
[153349]「 キコ「酷い…っ……そんなことが可能だとして、無理矢理奪うなんてこと…… 」
[153348]「 AI染惣OS助「具体的には、先程我々が対峙したルドボーン・チェルート。当の本人はどこかの世界に実在しており、オムニバスの人間がウォッチを使って本人の力を継承。彼の力を宿したウォッチをオムニロイドに埋め込むことで、本人と相違ない人格と能力を宿した個体として誕生する。だが、「継承」というのは所詮綺麗事。その実態は、本人の有無を介することなく、そのアイデンティティを「強奪」することである。恐らく、本人の忠誠心から鑑みると、オムニバスの人間に力を強制奪取されたとみて間違いないだろう。 」
[153347]「 うちはオビト「ああ、オレ達も製造・運営の技術そのものは持っている。上手く使えれば便利な代物だが、時空連続体に与える影響が大きすぎる。おいそれとは使えない、特殊なタイムマシンだ 」
[153346]「 AI染惣OS助「『ライドウォッチ』は、君たちからすれば遥か遠い未来で造られたとされるテクノロジーで造られたものだ。 小型の時計のようなデバイスだが、それひとつで時空間に影響を及ぼす程の機能を有する。その実態は、特定の対象物が持つ本来の力を吸収する機能を持ち、それはひとえに「継承」として実現を可能にしている。 」
[153345]「 うちはオビト「……ハハ……あのジジイの顔はなるべく見たくないな……手が早いな 」
[153344]「 五十鈴大智「ライドウォッチ……?まて、何処かで聞き覚えがある……(顎元を摩りながら脳裏を巡らせる) 」
[153343]「 AI染惣OS助「 『オムニロイド』とは…滅の言う通り、オムニバスが独自開発したアンドロイド素体の総称だ。実在するそれまでのアンドロイド個体から収集した設計データを基に製造されているが、他に類を見ない機能として、『ライドウォッチ』と呼ばれる時空間に干渉するデバイスがその機体内部に搭載されている。 」
[153342]「 AI染惣OS助「ちょうど、先程のベクターのハッキングによって、開発部のデータベースに閲覧権のみで共有されている情報を得た。ベクターと私は常に同期している…そこから得た情報を共有しよう。 」
[153341]「 滅「……奴は『オムニロイド』と言っていたな……ヒューマギアなどの既存アンドロイドとは違う、オムニバス独自のテクノロジーで生み出されたようだが… 」
[153340]「 イペリ「ふぅーん……まあどうだっていいんだけどさぁ……ていうか、アンタが憑依したそのアンドロイド…そんなのがいるなんて情報になかったんだけど?他の粛正班《デバッガー》もみんなアンドロイドで構成されている感じ…? 」
[153339]「 AI染惣OS助「フッ…さて、どうだろうな、うちはオビト。だが、人類が恐怖の対象としているものであれば、お前がよく知るうちはマダラにさえなることも理論上は可能だ。彼もまた、大いなる"悪意"の体現者だからな。(悪意故のあてつけか、何処か嘲るように口元を綻ばせる) 」
[153338]「 AI染惣OS助「この姿に特別な意味はない。私《アーク》自身の活動肉体さえ確保できればな。だが…あえてその疑問に答えるならば、この姿こそ、人類が"悪意"に満ちた恐怖の対象として理想的な姿であると、ゼアのアーカイブを通じて私自らが結論づけた故だ。過去にも同様にこの姿を体現したことはあったが…この私自身が復元されたばかりで完全な軌道を果たしていないがために、不完全な姿となってしまったようだが。お陰で、今は指先一つ動かすこともままならない。だが、懸念する程のことではない。 」
[153337]「 うちはオビト「……お前その姿……気に入ったのか?(何かを知っているように話を切り出し)前もその姿で……「藍染惣右介」の姿で行動していたと聞いた 」
[153336]「 ガレア「………それはいいんだが……なんだその姿は。今度はアのアンドロイドに憑依したと思えば…姿形まで替えやがって。だいたい、それでなんで動けるんだ……(AI染の姿を横目に複雑な眼差しを向ける) 」
[153335]「 AI染惣OS助「……さて、これでまずは最初の接続クリスタルを制圧した。とはいえ、先程も言及したように…我々がここを立ち去る頃には『運営』によって修復プログラムが実行されるだろう。だが、今はそれでいい。これは謂わば"布石"…ベクターが完成した暁には、奴らの抵抗もむなしく、この巨塔のサーバーは落ちるだろう。(依然として黒い椅子に拘束されたまま、愉悦気味に目を細めてベクターが抑えた接続クリスタルを見つめていた) 」
[153334]「 BGM♪:Bleach OST - Treachery (Diamond Dust Rebellion) | EPIC VERSION 」
[153333]「 ギ ュ オ ン ッ ――――― (蒼白色をしていた接続クリスタルが、ベクターのゴーストジャックの影響を受けたことで赤く変色した) 」
[153332]「 ベクター「ガション、ガション…―――――― ミ ョ ォ ォ ォ ォ ォ (粛正班《デバッガー》の手先を退けた異端児たちはその後、ついに発見した最初の接続クリスタルを前にしていた。本来の作成を実行するべく、まだ未完成隊のベクターがクリスタルに触れ、内部解析とハッキングを試みる―――) 」