| カオスドラマZ | 
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[155619]
「 * * * * * 」
[155618]「 冷たくなる身体を掻くように抱えながら、私の中で何かが固まっていきました。 」
[155617]「 自由を許したのは私です。選択を委ねたのは私です。自由は祝福ではありませんでした。選択は刃になって返ってきました。 」
[155616]「 何一つ覚束ない。自分の正体すらわからなくなっていきます。 」
[155615]「 心が軋みます。剥がれていきます。私はこの子の何に成りたかったのか。 」
[155614]「 おね……ちゃ…… 」
[155613]「 腕の中の彼女は呼吸すらままなりませんでした。目を背けたくなるほど軽くなったその身体は、いくら抱きしめても温もりを返してはくれません。 」
[155612]「 少女の身体を抱いた腕に力がこもります。 」
[155611]「 いかないで……! いや……いかないで……! 」
[155610]「 * * * * * 」
[155609]「 朱鳥「うん、はい。よろしくお願いしま~す……じゃ、また試合やりましょうね。楽しみだな、他の学校行くの……それじゃ、今日は帰るんで、また明日~~(この場のやり取りは終わったと言いたげに一方的に会話を打ち切り、再び踵を返し……足早に去って行く) 」
[155608]「 碇崎「…………(嫌だな。そんな簡単に、軽く……ついこの前、固有霊装が使える様になった、だけ……いや、だけ、じゃない、か……もう、私より、ずっと……)(……いや、違う。それは、そんな考えは、持つべきじゃない。それは、正しくない。彼女は学生騎士部に入って、ちゃんと魔道騎士を目指すべきなんだ。私は、それを引っ張らないといけないんだから…)……良かった。よろしくね、朱鳥さん 」
[155607]「 カルロッタ「……!!そうか!じゃ、じゃあ……入ってくれるんだね!!良かった!!どうか、これから、よろしく頼むよ!!し、試合も……また、やろう(―――碇崎君が一蹴されたのに、私が敵う訳無いけれど……でも、良いんだ。例え、この二人に及ばなくても……私は学生騎士で、彼女らの先輩、上級生なんだから)(そんな考えは顔に出さず、ただ喜色だけを表情に表し) 」
[155606]「 朱鳥「……へぇ(二人の言葉に気に掛かる事があったのか、足を止め)本当ですか、他の学校に自由に入っても良いって。気になってたんですよね、他の学校の学食とか、屋上とか。どうなってるのかって……それに、折角私に"翼"が生えたのに、使えないなんて勿体ないですし。毎日全部練習に来なくても良いんだったら、じゃあ、いいですよ、入ります 」
[155605]「 カルロッタ「碇崎君、大丈夫……そう、だね……(こ、この名門である百里ヶ原高校学生騎士部の、復権…!その為には、きっと、碇崎君と彼女が必要なんだ…!)そ、そうだ!それに、ええと、特典が!幾つもあって……そう!学生騎士部に入っていれば、他の学生騎士部がある学校には、基本的に自由に入る事が出来るんだ!あ、あと…そうだ!私とも!試合をしてほしい、きょ、今日でなくとも良いから! 」
[155604]「 碇崎「う、ぐっ……ぐぐっ………(痛みが残って居ながらも、何とか身体を起こし、立ち上がり)……ま、待って、朱鳥さん………(帰ろうとする朱鳥に声を掛け)ま、まだ、まだッ……いやっ……(わっ…私の感情じゃない、そうじゃない……そうだ、私も……学生騎士として、朱鳥さんを、引き留めないと…!)(目を閉じ、何とか言葉を探し…)その、固有霊装!!私たちは、学生騎士としての活動の中でしか、使用は許可されていないの……だから…っ!部に入らないと、その固有霊装、使える場所が無くなるんですよ、だから…! 」
[155603]「 五鬼上「あっ、ちょっとわかりますね、それ。思いっ切りやったらすぐ鼻血とか出しちゃうんですよね~……あ、失礼、どうぞ 」
[155602]「 朱鳥「えぇ~~(心底嫌そうに目を細めながら、カルロッタに向かって振り返り)……嫌ですよ、だって、今もアウェーだし、空手も柔道も剣道も、今まで始めようとしたらすぐ上級生に目を付けられるし、相手に泣かれたり怪我されたりとかだったし。もうそういうの面倒なんで…… 」
[155601]「 菅生「え?正式入部して無かったんですか?……ああ、そうか、連盟に登録はされていても、学内の部にはまだ正式に入部扱いになって居なかった、と……(まあ、正式に魔道騎士のキャリアを歩まないのであれば、問題はありませんが……これをここで言うのは流石に空気が読めていませんね) 」
[155600]「 カルロッタ「(菅生の指示を聞くなり、慌てて碇崎に向かって駆け出し)い、今のは痛かったね……中々あそこまで、真っ二つにされる事は無いからね……大丈夫かい、碇崎君?怪我はないけれど……(碇崎の傍に屈み込み、彼女を介抱し始めるが……)あ、あっ!?ちょ、ちょっと待ってくれ!朱鳥君!!わ、私たちと……せ、正式に!このまま!魔道騎士部に!!入部してくれないかッ!!(帰ろうとする朱鳥が目に入り、慌てて声を張り上げて) 」
[155599]「 朱鳥「……授業でやった柔道のやり方でいいですよね、私、知らないので(翼型の固有霊装――『紅比翼』を収納して、倒れた碇崎を一瞥し)……怪我はなくても、そんなに痛いんだ。なんか、ごめんね(余り感情の籠らない言葉を掛け、試合場の中心点から少し離れた位置で一礼。そのまま振り返って試合場から降り)……それじゃ、お疲れさまでした(そのまま踵を返し、さっさと帰ろうと歩き出す) 」
[155598]「 菅生「――――そこまで!(再び声を張り上げ、朱鳥に右手を向け)碇崎さん、戦闘不能判定。試合終了です。ペルシアーニさん、碇崎さんを看てあげてください。朱鳥さん、このまま礼を。略式ではありますが、一応試合の形式ですので 」
[155597]「 碇崎「っ………!!よし、もう一発……!(思った通り、固有霊装の強度は、質量は、私の方が上…!こうして叩き付けてしまえば、押し切れ――――)えっ、なっ――――!!(一筋の光明が見えた、その次の瞬間――朱鳥の右手の武器が目に入り、反射的に防御態勢を取ろうとするが……)…ぎゃあ……っ…!(防御も回避も行う時間を与えられず、身体を両断される。当然、幻想形態による斬撃の為、肉体は損傷しない。しかし、精神へのダメージは相応に大きく……)……う……ぐ………(まともに声も上げられず、その場へと膝から崩れ落ちる) 」
[155596]「 朱鳥「……だよね、ないもんね、接近戦しか。(両翼で自分の上体を隠す様に覆い、打ち付けられる鎖をガード)――ガッ!ギィッ!(衝撃で、翼を構成する羽根の幾つかが歪み、割れる。しかし、それを意にも介さずに、飛び込んで来た碇崎の眼前、息が掛かる程の距離まで踏み込み)―――じゃ、これ、試すね(いつの間にか右手に握り込んでいた、剣状に羽根を束ねた即席の武器を振り上げ……碇崎の左脇腹から右肩までを、一振りで切り裂く)―――ザ ン ッ 」
[155595]「 碇崎「えっ……(自分が知らず知らずのうちに場外へ出ていた事、そして何故か羽根の乱射が止まったことに対して、理解が追い付かないままの表情で、半ば義務感の様に場内へと戻り)……待てと、勘違いしてた、って……痛っ?!(幻想形態と言えど、自分の身体に刺さった羽根が勝手に抜ける痛みに思わず顔を顰め)…………っ!(焦りや苛立ちからか、一息に朱鳥へと駆け出し)飛び道具というなら、接近戦でっ……!!(強引に距離を詰めながら鎖を振り、あわよくば格闘戦に持ち込もうと飛び掛かる) 」
[155594]「 朱鳥「はい、場外。二回目でアウトなんだよね……っていうか、あんまり撃つと危ないんだね、これ(ゆっくりと高度を下ろし、着地。同時に羽根の弾丸の射出を止め)あれ?ああ、そうか。柔道や空手みたいに『待て』が掛かる訳じゃないんだっけ……まあ、いいか。戻っておいで(軽く手を振ると共に、射出し、床や壁、碇崎の身体へ刺さった羽根を再び動かし、自らの背……"翼"へと戻して) 」
[155593]「 菅生「 場 外 (叫んだ訳ではなく、淡々と。しかし体育館中に響く声で宣言し、碇崎へと右手を向け) 」
[155592]「 碇崎「こんな、滅茶苦茶なっ………!ぐっ、痛っ………!!(痛い、痛い……!何発か、防ぎ切れない、避け切れない……!こんなに、被弾を許していたら……)(鎖を振り回し、必死に防御しあんがら尚も走り続ける、しかし……) 」
[155591]「 菅生「(手袋型の固有霊装を展開し、向かってくる流れ弾を拳で難なく叩き落し)……観戦時の規定も必要ですね……ああ、まあ、彼女の固有霊装は確かに特異ですが、あり得ない話ではありませんよ。ガチャガチャと多くの形態を取る物もあれば、身に纏う装備の幾つもが、という例も……流石に珍しい例ではありますが。とはいえ、全くの異例という程でもありません。とはいえ……あれだけの数を意図も容易く、自在に動かせる、というのは…私も初めて目に掛かりますが(驚きこそすれ、カルロッタ程動揺した様子もなく二人を注意深く見つめながら) 」
[155590]「 カルロッタ「なあっ……あっぶなっ!!!(棒状の固有霊装を展開し、流れ弾を弾きながらその場に伏せ)なっ、そんな……しゅ、朱鳥君の固有霊装は、あの翼なんじゃ……まさか、あの羽根の一本一本全てが、制御下の固有霊装……?そんな、まるで、群体型……?両手や両足の、一対の装備ならともかく……そんな固有霊装、聞いたことが……それに、発現したのも、つい最近の筈……(副審としての立場も忘れ、朱鳥の固有霊装に呆気に取られている) 」
[155589]「 (流れ弾が試合場の周囲の野次馬へと、容赦なく飛んで行く。幻想形態と言えど、刺されば相応の激痛が走る為……)\ウワァァァァァァアアアアァアァァァァ!!!/ \誰か助けてくれえええええええっ!!!!/ \んぶうううううううううううっ!!!/(瞬く間に、試合場の周辺は阿鼻叫喚の様相を呈してしまう) 」
[155588]「 碇崎「な、っ―――――!!!(即座に鎖を振りながら引き戻し、羽根の弾丸を防御しながら真横へと駆け出し、乱射から逃れようとする)く、う゛っ……!(数発の被弾を許しながらも、尚もなんとか逃れようと走るが―――) 」
[155587]「 朱鳥「―――ぶ わ っ (その場でジャンプすると共に、翼型の固有霊装を羽ばたかせ……碇崎の鎖の一撃を飛び越え、真上へと浮き上がり……朱鳥の身長の二倍ほどの高さで静止)……うん、やっぱり、鳥みたいにばたばた動かさなくても良いんだ、これ ……天井まで飛ぶのもなんだか狡い事してるみたいだし、これくらいの高さで我慢しようかな……じゃ、遠慮ないみたいだし、反撃するね(そう呟いた後、空中で静止したまま翼を広げ、その固有霊装……正確には、"翼を構成する無数の羽根型の固有霊装"を全て碇崎の方向へ向け……)―――それじゃ、飛ばすね(さながら機関銃の様に、鋭利な弾丸と化した羽根を碇崎に向けて乱射する) 」
[155586]「 碇崎「(得体のしれない相手だからこそ、私の鎖のリーチを生かす……!接近される前に、先手を取る……)――――だぁっ!!(全身を捻って右腕を大きく真横へと振り、鞭の様に長大な鎖をぶん回し……朱鳥の胴体を目掛け、横一文字に打ち付けに掛かる!) 」
[155585]「 菅生「……それでは、双方準備万端の様なので……まあ、カウントなんかも必要無いでしょう。双方、構えて………(朱鳥と碇崎を交互に見た後、一歩踏み出して天井に向けて片手を上げ)―――――始めっ!(試合開始の宣言と共に、その手を振り下ろす) 」
[155584]「 碇崎「………っ………翼………?(……あんな形、初めて見た。あんな……あれが、固有霊装……?落ち着くんだ、固有霊装の姿は千差万別。なんなら、私の鎖だって、必ずしも武器ではないんだから……)……いい試合をしましょう、朱鳥さん ―――繋げ、不知火鉄鎖。(太く、重厚な鎖型の固有霊装を展開。右腕に巻き付け、大量に余った分は床へと垂らす)ジャラジャラジャラ…… 」
[155583]「 朱鳥「まあ、はい。多分、大丈夫です。じゃあ……出しますね、固有霊装。――――羽搏け、『紅比翼』(返答に満足したのか、気だるげに碇崎へと向き直り……口上と共に、赤く、半透明な"翼型の固有霊装"を展開する) 」
[155582]「 カルロッタ「(菅生と五鬼上を見ていたが、話が終わったことを察して朱鳥に向き直り)………以上が質問の回答になる、かな。問題ないかい?朱鳥くん 」
[155581]「 五鬼上「(菅生から振られ、ひらひらと手を振って返し)あっ、私の紹介ですか?菅生さんの同僚の五鬼上と申しま~す、まあ、ご紹介に預かった通り、荒事はちょっとだけ得意なので、もしもの時は遠慮しないで抑え込むつもりなので、そうならない様に健全な試合進行をお願いしますね~…… 」
[155580]「 菅生「補足です。試合終了、または停止の指示を審判が行った場合、速やかに指示に従い、戦闘行動を停止してください。でなければ、我々が実力で強制的に介入を行う事になり……(野次馬達に紛れ込んでいる、背の高い女性に目を向け)……我々はともかく、この場にはこの場の誰よりも戦闘に長けた、非伐刀者である私の同僚も来ています。彼女が強引に制圧を行わざるを得ない様な事態にならない様、お願いしますね 」