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[155489]
「 乃々愛「あ、あはは……酒場の件については、お気の毒さまです……(汗を浮かべて同情的な苦笑いを浮かべる。なぜか薄っすらと乃々愛と微塵も関係のない緑芋ジャージの女がジト目でピースをしている姿が背景に浮かぶ)―――でも、”お気に入りを知ってほしい”と……あのコーディちゃん乃々愛をこんなふうに誘ってくださるなんて……♡ ママとしての愛情を注いだ甲斐があったと思っていいのですか?♡(声色に甘さが滲み、ニヨニヨとした笑みが浮かぶ) 」
[155488]「 乃々愛「情報専門の組織……それがカフェまで経営しているなんてちょっと意外ですね。人の噂が集まるところで飲み物にほっと一息つけば、口も軽くなる……みたいなことなんでしょうか(「なんて、ふふ」と口元を手で隠して小さく笑う)ここのマスターさんも、その……セブンきょうかい?と似たようなことをされているのですね。ふむ……やはり人は見た目で判断できませんね……(彩佳をチラと横目で盗み見て) 」
[155487]「 コーディ「そして依頼とは別に、この世界についても此処でいろんな人に教えてもらった。一番最初は酒場に行ったんだけど……酒が入ると記憶に濁りが生じてまともに情報仕入れた感覚がねぇんだよ……あと何故か滅茶苦茶金減ってた……(目元に陰が刺さり、今にも舌打ちしそうな表情)まぁ、駅前のカフェ紹介してくれたお礼も込めて、俺のお気に入りを乃々愛さんにも知って欲しかったのよ 」
[155486]「 コーディ「あぁ、お気に入りの店(乃々愛が腰かけたところで、自身の椅子に移動。ゆったりした動作で腰かけ、外套を外さず、背凭れにかける)元々俺はカフェによく行ってたんだよ。セブン協会っつー情報専門の組織があんだけど、そこで経営している紅茶とかが格別でなぁ……まぁ俺はもっぱらキャラメルラテばっか飲んでんだけど……要は情報収集のルーツとなりえる場所だ。今回の依頼の件も此処で仕入れたもんでね 」
[155485]「 乃々愛「(内装や落ち着いた照明に視線を泳がせ、思わず小さく「お~……」と息をもらす)……とっても良い雰囲気ですね。椅子まで引いていただいてありがとうございます、コーディちゃんってば紳士ですね♡(椅子を引いてもらって座るよう促され、微笑みを浮かべて静かに腰を下ろす)……ずいぶんと慣れた様子ですけど、こちらはいきつけのお店なんですか?(スカートの裾を直し、膝に手を重ねて姿勢を正す) 」
[155484]「 彩佳「い、いらっしゃいま……あ、コーディさん……マスターって呼んで欲しいです……お客さんいないのも触れないで……(気弱な目元の女性が、眼をしょぼしょぼとさせたまま注文されたものを作り始める) 」
[155483]「 コーディ「どもども~店長、二人ね。いつもの席借りんよ(ドアベルの音に酔いしれることもなく、淡い空間が形成されたカウンターを歩き抜ける。決して広々としたものではない、少ない席数の奥側の二人席のテーブルまで歩を進めた)アイスキャラメルラテ、ショートとトール。トールの方はホイップ大量にかけてね。まぁいつものって言えばいいか(自身が座る席の足元に、乱雑にケースを置くと、フリーになった両手で対面を椅子を引き整え、もう一人の客人に座るように促す)相変わらず客いねーな! 」
[155482]「 カランコロン♪(白を基調としたモダンカフェ。外から差し込む明りは少ないが、その照明が空間全体を優しく包み込む天然光のような癒しを施していた) 」
[155481]「 ―カフェ 迎え人― 」
[155480]「 乃々愛「……(彼の晴れ切った表情を見て、どこか複雑そうにしながらも何とか口端を上げた笑みを返す)―――……は、はいっ!コーディちゃんが言うなら何処へともお供しますよっ!(滲んだ複雑さを誤魔化すように少々わざとらしく声色を明るく弾ませ、スカートの裾をひらりと揺らしながら彼の背を追った) 」
[155479]「 コーディ「さて、そうだといいんだけど……俺の下手な悼辞じゃあ死んでも死にきれねぇって仲間が言うもんで……でも、乃々愛さんがそう言うなら……きっと、ちゃんとお別れ出来たんだろうなぁ(彼女とは相対した、薄くも晴れ切ったような笑みを浮かべる)依頼者との約束の時間、まだまだ先なんだ。少しお時間ちょうだいな(その笑みを崩さぬまま、乃々愛の何とも言えない笑みを受けて歩み始めた) 」
[155478]「 乃々愛「……いえ、こちらこそ。共に祈りを捧げられて良かったと思っています。……この方も、きっと安らかに浮かばれたでしょうね(曖昧な笑みを浮かべてコーディに応える) 」
[155477]「 乃々愛「…… …… ……。(コーディに倣うように、静かに黙祷する。しかし、胸の内で渦巻くのは戸惑いだった)(彼は、送り出している。手放している。世界から切り離して、別れを告げている。……全てを抱いて離さない、何も考えずに済むよう後悔なき無垢で繋ぎ止める”私達”のやり方を、その全てを彼は否定している。なのに……)どうして、こんなに優しく見えてしまうの……。(風に掻き消えるほど微かな声で呟く) 」
[155476]「 コーディ「――(遺体への悼辞を述べる。その行いは決して神聖なものでもなく、不器用なものであった。それでも、彼は決して他者から報われることのない魂へと、せめてもの手向けとして自身の言葉を綴り続けた)――(別れの言葉を告げると、ケースから丸薬を取り出す。それを弔い相手の身体へと投与し、そこで仕事が完遂された)――(軽い別れの挨拶。また会おうとでもいうような、そんなライトな感触を残して家を出る)あぁ、ありがとう乃々愛さん。一緒に居てくれて心強かったよ 」
[155475]「 コーディ「いい子だ(アンプルの投与を確認する。そのまま家の中へと入ろうとしたが、「そうだ」とでも言うように自身もアンプルを飲み干した)よし(そうして家の中に進入。トラップが無いか視認しながら、その亡骸の前で片膝をつき、アタッシュケースを地へと離す。そうして放たれた両手を合わせ、膝を完全に床につけ、坐する) 」
[155474]「 乃々愛「……嬉しいです。ありがとうございます、乃々愛のお願いを受け入れてくれて(『一緒に行く』選択をしてくれたコーディに小さく口元に笑みを浮かべた)これは―――(コーディからアンプルを受け取り、続く彼の説明に納得し頷く)ああ……これから対面するのはご遺体、でしたね……(微かに瞼を伏せ、言葉のトーンが落ちる)……んっ―――(アンプルを口につけ、中の薬液を一気飲みする) 」
[155473]「 コーディ「ここか(佇む一軒家。開放された入口から見える依頼された姿形を視認する)悪いが乃々愛さんはここで――(彼女を置いて仕事に赴こうとする行動の予備動作があったが、何を思ったか口を紡ぎ、苦笑を浮かべてため息をつく)いや、一緒に行こう。俺の生き方を見届けるって話だしな……(アタッシュケースから小さなアンプルを取り出し、彼女へと渡す)感染症への対策用アンプル、それ飲んでくれ。怪しいものじゃないよ 」
[155472]「 幾度かの襲撃が訪れ、村の最深部 」
[155471]「 乃々愛「あはは……これは失敬(「驚かないで素直に守られて」と言われ苦笑を浮かべる)迷惑をかけるつもりはなかったのですが……わかりました。今度こそコーディちゃんを信じてお任せしますね(やや申し訳無さそうに、それでも自然に微笑みを浮かべ、歩き出したコーディの後ろをついて行く)(……とても、慣れていますね。彼の元いた世界ではこんなことはきっと……なんて悲しい世界……) 」
[155470]「 コーディ「まぁ確かに急ではあったが……んじゃあその驚きは俺が腕掴まれた時のお返しってことでチャラにしてくれよ(その笑みを受け、良かったと心が落ち着く様を表情に映す)後、数回は同じ事起きるだろうから、次は驚かないで素直に守られてくれ(何か手で動かそうとしちゃいたが……これは俺の仕事。この人はあくまで付き人……今はいい……)(持ち手を確認し、再び歩を進める。その足取りは決して早まることなく、乃々愛への配慮を忘れる事なく、それでいて周囲への警戒を怠らない、都市の人間故の器用さが映し出されたものだった) 」
[155469]「 乃々愛「―――(獰犬Aが屋根から飛び降りる様に視線が向き、)―――っ!?(死角。獰犬Bがこちら目掛けて突進してきていることに気づき後ずさる)―――きゃ……っ!?(反射的に手を振りかざそうとした瞬間、コーディにぐっと抱きかかえられ、直後の轟音と閃光に猛獣たちが崩れ落ちる様を見て目を丸くする。まさに一瞬の出来事であった)……っ、は、はい……! 私は大丈夫です……(胸に手を当ててふぅ……と深く息をつく)急に抱えられた時は驚きましたが……怪我もないのはコーディちゃんのお陰ですね(やや焦ったのか薄く汗を浮かべて「平気だよ」の意の笑みを向ける) 」
[155468]「 コーディ「チッ、同時に襲い掛かるってのは知性があって素晴らしいね。犬にも学校ってあんのかな(クロークで包んだ乃々愛を解放し、アタッシュケースを再度手に戻す)大丈夫か、乃々愛さん。電気走ってないかい? 」
[155467]「 獰犬「ドサ!ドサドサドサ!!(襲い掛かる猛獣たちは地に伏せ、痙攣しつつ鎮圧された) 」
[155466]「 バリッ!!!バリリリリリッ!!!!(瞬間的に電撃が空間にノイズを奔らせる) 」
[155465]「 コーディ「『生き残った遺書(リマインドメッセージ)』(アタッシュケースを手元から下ろす。その瞬間、乃々愛を抱きかかえるように囲む) 」
[155464]「 獰犬A「バゥ!!!!!(突如住宅の屋根から飛び降り、街を歩く二人目掛けその牙を光らせながら降下)/獰犬B「ガァッ!(また別の角度、家の庭から姿を現し、乃々愛目掛けて突進)/獰犬C「グルァ!(そして本命であるかのように、正面から現れた猛獣が襲い掛かる) 」
[155463]「 ガサガサッ……! 」
[155462]「 コーディ「はぁ~……(厄介事が増えた、とでも言いたげにわざとらしいため息を灰色の空気に零す)んじゃあこっからは俺の行先を提示するぞ……子供の背中を見て、安心しきった親の気持ちで居てくれや(耳元のイヤーピースに手を掛ける。ピッと刹那に起動する音が流れ、小さなライトが点滅する)散歩する感覚でいい。歩いてついてきてくれ(右手に提げたアタッシュケース。そのフレームタイプ式の入り口は、既に僅かに開ける準備が施されていた)ザッザッ……(そうして街へと入り、真剣な表情……かと思いきや、いつもと変わらぬ飄々とした目元、眉で)~♪(口笛を吹いていた) 」
[155461]「 乃々愛「ふふっ♡ コーディちゃんなら、乃々愛がどうしたいか……もう分かってますよね?♡(「引き下がるつもりはさらさらない」といった態度をにこやかに突きつけ、コーディの視線の先へと同じく視線を向け、表情から色が抜け落ちていく)……見ておきたい、確かめておきたいんです。コーディちゃんの生き方がどのようなものかを、乃々愛の目で 」
[155460]「 コーディ「――(アッシュプールと呼ばれる外れ街。そこは既に廃村と化しており、空を見上げれば猛禽類が屯していた)依頼の現場は此処だ。捨てられた死体が一人、奥の小屋で眠っている(乃々愛の傍、手を動かせばすぐ彼女を抱えられるような立ち位置で、街の入り口から内部の構成をにらむように確認していた)……ちっ……ハイエナ共が入りこんでるな……乃々愛さん、此処で待っていてもいいぞ。此処なら猛獣共の狩り場から離れている。何かあってもすぐ逃げられるぜ 」
[155459]「 両親も既に「そういうものだ」と割り切っていた。まぁそれが普通だったんだ。俺が異端ってだけ。でも、そこに至るまでの過程があり、その結果に到着した魂への尊敬は、俺は捨てきれなかった。別れってのは、しっかり済ませるべきだ。例え望まれないことであっても、見送る側と見送られる側の最期の挨拶ぐらい、俺は都市でしたかったんだ。あの日、漁船で灰色に濁った太湖の色が忘れられなかった 」
[155458]「 だけどどうだろうな。都市ってのは死んだ人間に興味がねぇ。俺だってそうだった。でも友達の腐った死骸が目に入った時、それは受け入れられねぇ感情として俺の精神のパラメータを更新した。でも結局、死体が弔われることはなかった。嫌になった 」
[155457]「 そんな感情は都市に必要ない。俺がそう気づくことが出来たのは、エイト協会のバカが太湖でやらかしたことでよくわかったことだった。当時、俺が損得勘定抜きに友達だって呼べる奴の漁船が、太湖で行方不明になったってな。生きていることを願うには絶望的すぎた。だからせめて、その死は安らかであって欲しいと俺は願ってたんだ。漁船が奇跡的に破損したままU社に流れついて、俺はそこに絡みつく死体の埋葬を望んだ 」
[155456]「 俺は21区の出身だった。漁船に囲まれたU社で育ち、いずれはどっかしらの企業に勤めるもんだとばかり思っていた。だが蓋を開けてみれば、年月を重ねる度に都市の裏側をひたすら見る羽目になり、その技術に付随した人間の欲が俺達を形成していることに不快感が押し寄せてきた 」
[155455]「 ― 西区 アッシュプール ― 」
[155454]「 乃々愛「や~ん!><(コメディチックに振りほどかれてぺっと突き放される)えへへ、驚かせてしまってすみませんっ……うれしさ余ってつい。でもちょっとくらい良いじゃない?とママは思いました(ジトーっと半眼上目使いで抗議の目線)―――はいっ、では早速向かいましょうっ!(コーディの手招きに応じ、つま先で地面をとんとん叩いて靴のズレを直し、小走りでコーディの側に追いついて共に街路へ向かっていった) 」
[155453]「 コーディ「あ、ちょ!わかった!わかったから離れろ!!(腕から来る高揚感が心臓へと到達する。本人にとっては訳の分からない密着に焦り、乃々愛をコメディチックに振りほどく)油断も隙もあったもんじゃねぇな(汗)(都市にこんな奴いたらぜってぇ詐欺師の類なんだけどな……)……(抱き着かれた方の腕をワキワキとして、先まであった感触に名残惜しさを感じつつもこれまた深いため息を一つついた)ほらいくぞ。移動はさっさと済ませて、魂を供養してやんねぇと(乃々愛へ手招きだけして、外れ街方面への街路を歩み始めた) 」
[155452]「 乃々愛「―――やった~~~!!♡♡♡ コーディちゃんならそう言ってくれると思ってましたっ!♡(ぱぁっと目を輝かせ、勢いをそのままに嬉しさの弾みでコーディの腕にぎゅっと抱きつく。小柄な身体に不釣り合いの豊満な感触がダイレクトに伝わる)乃々愛お散歩好きなので大丈夫です!あっ、あらかじめコーディちゃんのお仕事の邪魔はしないとお約束しますので……! 」
[155451]「 乃々愛「うひゃあ~~~~~!!(バサーッ!と髪とリボンがなびく)(な、なんかコーディちゃんに怒鳴られるのクセになっちゃったかもしれません……!(ぉ) 」
[155450]「 コーディ「くそ……何故こんな訳わからない女と知り合っちまったんだ……(大きくため息をつき、肩で呼吸を一つついて帽子を深々と被る)まぁいいや……今回は既に亡くなった魂を弔うのみだし……(どうせついてくんなつってもここまで来たらついてくるだろコイツ……)(妖艶にも捉えられるその微笑を見つつ、だんだん「ニヨニヨ」と笑っているように感じてきて頬に怒りの静脈が浮かぶ)はぁ……結構歩くぞ……途中で疲れたら帰っていいからな……(観念したのか、乃々愛を見下ろしたまま承諾を言葉にする) 」