| カオスドラマZ |
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[155957]
「 美羽「……っ……(やだな~……これ……今日、会えないのかな……いや、居るよね。だって私に会いたくて仕方ないって顔しているおにーさんだもん。絶対居る、絶対!) 」
[155956]「 ザァァァァアアアア――(雨脚は次第に強くなり、校舎の屋根を打つ音が重なっていく。雨粒が、窓を伝い落ちる。彼女の表情を真似るように) 」
[155955]「 美羽「……(鞄の中に指先を入れる。健気に伸ばした指は、奥底で息を潜めているお弁当箱をなぞる。外箱から伝わる、朝、自身が丁寧に作った温もりが、そこに残っていた) 」
[155954]「 美羽「……(雨……)(頬杖をつき、窓の外を見つめていた。先生の声は、彼女の耳にはほとんど届かない。ただ、窓の向こうの灰色と、雨に揺れる校庭の緑だけが、心の奥に染みていく)……(授業中にも関わらず、その思考は自身の鞄の中にある想いに対する不安が募るばかりであった)……(天気予報……嘘付き……)」 」
[155953]「 ザァー……トントントン(雨粒が窓を叩く音、黒板を刺激する粉。それぞれが遠い拍子のように一定のリズムを刻んでおり、教壇からは学びの声が日常に溶け込んでいく) 」
[155952]「 ―午後 学校― 」
[155951]「 美羽「ん-……(卵焼きの端を少し切り、味見。僅かに口角をあげ)メロメロ間違いないね!(ニィっと歯を見せた笑みを浮かべる)ういしょ!(箱を重ね、保管箱に入れる。両手でパタンと閉じると、それを自身の目線にまで持ち上げる)……美味しいって言ってくれるよね……(自信に満ち溢れた笑みを浮かべて、使用した台所用具の全てが磨き上げられたキッチンをあとにした) 」
[155950]「 美羽「よっとっと!(炊き立ての白飯を、新品の弁当箱に詰めていく。湯気が彼女の頬を柔らかく包む。もう一つの箱に、菜箸でおかずを配置していく手つきは、何処か慎ましさを感じられた) 」
[155949]「 美羽「セッセッセッ……(トマトの赤、ブロッコリーの緑。ボウルに揃えた色は、光に照らされる。油を使わないフライパンの上で、鶏肉の湯気が静かに立ちのぼる。楽し気な表情と共に、焦げ付かないようにヘラを滑らせる。塩をひとつまみ、蜂蜜をほんの1滴。甘さと塩気のバランスを探りながら、彼の身体を気遣う) 」
[155948]「 美羽「よーし……!(寄宿舎の共用スペース。そのキッチンで食材と台所用具。そして、『愛情の籠ったお弁当』というタイトルの雑誌の見開きを並べて、自身を鼓舞するように活を入れる)がんばるぞ~!(少し大きめのエプロンを結び、裾を整える。紐が背中でふわりと揺れる程に突き上げた腕が、気合を表していた) 」
[155947]「 冷蔵庫の中に坐する数多の食材。それらの表面をなぞるように、少女の指先が迷う事なく奔る。色とりどりの野菜、艶のある卵、健康な証拠の鶏むね肉。多くの食材を並べ、そのキッチンには既に愛情が籠っていた。 」
[155946]「 ―寄宿舎― 」
[155945]「 理渦「うん、わかった。涼風ちゃんこそ、気をつけてまっすぐ帰りなよ?暗くなる前にね(普段の調子を取り戻した様子を見て)……おいおい、家庭科の評価10のお方が作ってくださるお弁当だぞ? お腹空かせるだけ空かせておくのが礼儀ってもんだね(ニシシと笑う彼女に応えてこちらも笑みを返しながら)……ああ、またな!(控えめに手を振り返し、ぱたぱたと髪を揺らしながら小さくなるその背を見送った)…………み、……涼風ちゃんの手作り弁当、か……(……楽しみだな―――)(踵を返して彼女とは反対方向から公園を出る。その足取りはどこか軽かった) 」
[155944]「 美羽「――……(時の流れが瞬時に変化する。頭を撫でられた感触が五感全体に響き渡り、暫し硬直する)……えっと……――……~~……大丈夫☆おにーさん明日も仕事で疲れちゃうだろうから☆一早く帰って身体を休めてね☆(半ば強引に、普段の調子を投影する。自身も跳ねるように立ち上がり、くるくると回りながら鞄を持つ)またね、理渦さん☆うちのお弁当が楽しみだからって、あんまりお腹空かせすぎないようにしてね☆(ピタッと止まり、ニシシと笑みを見せてその場で手を振る)ばいばい♡(そうして挨拶を終え、何処か名残惜し気に公園から去っていった) 」
[155943]「 理渦「ちょ、ちょっ レギュレーションってなんの話!?(頬をつつかれデフォルメチックに汗だくに)……―――っ……涼風ちゃん以外に見せるもなにも、肩の力抜いて素で話せる相手なんて正直いないんだよな……。お弁当食べてるときに見られるかは……そうだな、涼風ちゃん次第かも。期待してるから(やや冗談めかすように笑いながら)…… …… ……(普段の調子でない彼女が誤魔化すように戯ける姿をどこか愛らしく感じてしまい、微笑ましいような表情でそっと彼女の頭を撫でてベンチを立つ)さぁて―――嬉しい約束もできちゃったことだし、おにーさんはそろそろ帰ろっかね。涼風ちゃんはどうする?近くまでなら送っていくよ 」
[155942]「 美羽「(酸っぱいヤツかー。お酢ものや春雨サラダとかは避けておこうかな~)じ、じゃくてん……(理渦のその清潔感溢れる成人の余裕さと、少年のような輝かしさが含まれた笑みを見て、思わず猫のように口を開いて目を逸らす)……ちょっと、反則だよね……!(頬を普段より赤らめながらも、目を逸らすが、すぐさま反撃?に移るべく、理渦の頬を人差し指でつつき始める)急にそうやって心燻ってくるのはレギュレーション違反!おにーさん、みう以外にそんな笑顔見せちゃダメだよ!えーっと、お弁当食べてるときに見せてね!あ、見せられるように頑張るのは私か。――へへ☆(調子の狂い方が顕著であるが、それを誤魔化すようにてへぺろをする) 」
[155941]「 理渦「でっ、デー……!?!?(汗 美羽のからかいにやられる自分と、”次があるかもしれない”という期待がぶつかり表情が渋滞してしまう)苦手な食べ物……基本なんでも食べられるけど、強いて言うんであれば酸っぱい系かな……味的には美味いんだけど、あの酸っぱい匂いってちょっと昔を思い出しちゃってさ……(汗 指先で頬をかきながら少し笑う)でも、嫌いってほどじゃないから全然平気だよ。涼風ちゃんは苦い系が苦手なんだなぁ……へへ、弱点ひとつ発見だな(ニッとわずかに歯をむいて笑いながら) 」
[155940]「 美羽「――……何処までも律儀な人……(ボソリと、声量に含まれない程のか細い声で、理渦の真摯な提案に言葉を落とす)……☆みうとしては、みうのお弁当で喜んでくれる理渦さん見れればそれでいいんだけど☆じゃー……♡デート♡した時、そっち持ちで☆そしたら遠慮なく連れまわしてもらえるよね♡(あーでも私、自分の手料理を他の人に食べてもらうってこと、調理実習以外で無いや。ちょっと緊張するかも……)一応、一応ね!理渦さん苦手な食べ物ある?ちなみに私は、にがいやつ☆ゴーヤとか見ただけで吹っ飛ぶぐらいにはダメ~☆(少し気恥ずかしさがあったのか、話題を僅かにずらそうとケタケタ笑う) 」
[155939]「 理渦「いやぁ、俺としてはそんなに酷い出来だとは思ってないんだけどな~……(無自覚メシマズ男) えっ、晩メシ……涼風ちゃんが作ってくれるのか!?(前のめり気味に目を見開き)しかも家庭科の評価が、満点……自信満々に言えるだけあるじゃないか……!! そんな提案、俺にとっちゃ願ってもない話だ……!涼風ちゃんが、栄養士役として俺の食生活を……すごく嬉しい、ありがたすぎる提案なんだけど……(かかるコストが脳裏を過ぎり……)せめて……食材代だけでも出させてくれないかな。女子高生が頑張って得たお給料が、俺の胃袋に消えていくのはちょっと……な、これくらいは譲ってくれるだろ? 」
[155938]「 美羽「外で食べてると、好きなものばかりで栄養偏りあるもんね☆理渦さん、最初会ったときのお弁当もそうだったし、あれだけだと身体壊しちゃうから☆私が栄養士になって管理してあげる♡健やかに過ごしてほしいから♡ ね、いいでしょ!これお返しとかじゃなくて、ボクがそーしたいっていうだけだから!お願い♡ 」
[155937]「 美羽「え、他人から口出しされるぐらいには出来ないの……?(๑°⌓°๑) ……ニシシ☆まぁでも、期待通りだね☆理渦さんのお仕事中はお届け出来ないけど~、晩御飯っていう程で、美羽がお弁当を作ってさしあげましょー☆家庭科、評価10(ドヤドヤドヤァァァァ!!) 」
[155936]「 理渦「はは、まぁそんな大したモンは用意できないと思うから、あんま期待しすぎないでくれよ(重ねられた手にかかる圧と温もりを心地よく感じ、期待に沿えられるかわからないという思いから眉を八字に下げて苦笑する)ん?自炊はしてないよ、基本外食だね。あとはまさに出来合いモノとか。仲間から、お前は料理するなって言われてて……なんとなくその言いつけをこっちでも守ってる。納得いかないんだけどなァ……で、それがどうかしたの―――…………かい?(汗ジト目 美羽から感じる企みの笑みに何かを察知し、表情がやや引きつる) 」
[155935]「 追加 」
[155934]「 美羽「そ~☆ほら、せっかく仲良くなってきてるわけだし、お互いの好きなものを共有したりするのも青春って感じでいいよね~☆(浮かせた手を、最終的に下へ下へとペチっていき、理渦の脚に着地させ、その流れで手を上から重ねる)何を用意してくれるのかな~☆楽しみ☆……あ!そーだ。おにーさんおにーさん。おにーさんって、いつも外食や出来合いモノ食べてるの?自炊しないの??してないよね☆してないって言って☆(何を考え付いたのか、再び細めた上目遣いで理渦に悪戯な笑みを向ける) 」
[155933]「 理渦「(行方をくらませたエスティニアンさんを探してた時なんか……皆で肩組んで「どこにも居ねえ!」って泣きながら飲んでたな……(遠い目))まあ、納得できない……君とは対等でいたいんだよ(手をぺちぺち上下に跳ねさせられ、ペチペチされまくる手を目で追い顔も小刻みに上下する)そっか……!甘いもの好きなんだね、じゃあ今度なにか―――あ~……俺が好きなもの、か……(少し考えるように視線を上げて)……わかった、俺が好きなものも涼風ちゃんに紹介するのも悪くないかもしれないね(喜んでくれる美羽の姿を想像して口元に笑みを浮かべる) 」
[155932]「 美羽「ま~理渦さんがもし何かくれるっていうなら~……せっかくなら、理渦さんが好きなものにしてよ!理渦さんの好きな甘い物!(ペチペチペチペチ)ボクはコンビニスイーツとか、なんなら駄菓子とかもぜ~んぶ好きだからね☆ 」
[155931]「 美羽「忘れられた騎士亭……騎士や民……(わー、ファンタジー系の城下町って感じ。理渦さん、甲冑とか着て歩いてたのかな……)え~☆なんでもないだなんて~☆別に何でも聞いてもいいのにな~☆(ケラケラと笑いながら、理渦の変わりゆく表情を見て愉しんでいる)ん~☆お返し……別にそういう目的でやった訳じゃないんだけどな~☆一緒に付き合ってお出かけしてくれたこと自体がお返しみたいなもんだし~☆って言っても納得しないよね!(バッと肩から手を離す。意味もなく浮いている理渦の手をぺちぺちと上へ下へと掌で跳ねさせる。意味はない)甘い物上等☆女子高生が好きそうなものはぜ~んぶオッケーだよ☆ 」
[155930]「 理渦「い、いや、ロマンチックなことなんか……っ!?(ちょこんと置かれた手に肩が跳ね、大げさな反応を見せた羞恥心に顔にやや赤みが帯びる)寒いところ…………わ、忘れられた騎士亭っていう安酒場があって、身を寄せ合ったのは……そうだな、当直明けの騎士さんとうだつの上がらない下層民とばかりだったよ。す、涼風ちゃんこそ……その、……(『ロマンチックなことする相手とか』、……やめとこ、なんか答え聞くの怖いし……くそ、女々しいぞ俺……!)……な、なんでもない。さっきの話だけど……今度お返ししたいんだ。甘いものとか好きかい?(美羽側にある手を彼女に触れないよう微妙に浮かせつつ) 」
[155929]「 理渦「ま、またそうやって適当なことを言う!俺だんだん涼風ちゃんのこと分かってきたからな!(涼風ちゃッッッッッッ!!)(からかうような言動に屈すまいと言葉を返すも、その視線は彼女の柔らかく押しつぶされた部分に集中してしまい説得力ゼロ)あ、あはは……お礼をするのはこっちなのに。色んなとこ連れてってくれてさ……だったら俺もちゃんとお返しを―――……っ!(汗汗 気を遣って空けたスペースをあっさり埋められ、甘い香りと体温を感じて固まってしまう) 」
[155928]「 美羽「元の世界ではどうだったの?寒い所とかってあったでしょ。こう、身を寄せ合ってとか、ロマンチックなことしなかったのかな☆(ニヨニヨと笑いつつ、理渦の肩にちょこんと手を置いて揺さぶる) 」
[155927]「 美羽「こんばんは☆理渦さん♡(ふふん、と聞こえるように口角と目尻を上げ、隣に腰かける理渦の顔を覗き込むように身体を前に屈ませる)ご機嫌なのはなんでだろ~ね~☆来て欲しい人が来てくれたからかな~?ヒヒ☆(揶揄うような笑みだが、その本心は計り知れず。笑う所作で身体は揺れ、体勢的に腿と身体で抑えた谷が押しつぶされる)前にお出かけしてくれたお礼に、素直にベンチを共有してあげました☆(そう言って、その遠慮から発生した間合いを座ったまま詰める)寒くなってきたから、この方がいいでしょ☆ 」
[155926]「 理渦「今日もクタクタだ……ったく、冒険者について知る度、クリスのやつが化け物に思えてくる……(苦い顔で独り言ちりつつ、ふらりと公演に立ち寄る)……(あの子、今日もいるかな)……!(もはや見慣れた――と思えることが嬉しく、その姿を見つけて肩の荷が下りるように表情が緩む)よ、こんばんは。ご機嫌だね涼風ちゃん(美羽が座るベンチに近寄りながら声をかけ、空けられた余白に意外そうな表情をし、やや遠慮がちな間合いで腰掛ける)はは、今回は俺のために空けといてくれたのka?(肩を竦めながら言うも、どこか嬉しそうに口元を緩ませながら) 」
[155925]「 美羽「ブラブラ……~♪ブラブラ……~☆(端末を弄る事もなく、両手を横に置き、時間の流れと共に身体を左右に揺らす)まだかな~☆(ニシシと笑みを浮かべ、少女はただただ此処に来て欲しいと思う人物を待ち続けていた)……あ、そーだ☆(腰かけていたベンチに座り直す。それは以前とは異なり、成人男性が余裕で腰かけられる余白を作った)(* ̄▽ ̄)フフフッ♪まだかな~♪(ルンルン、と聞こえるような言動は、孤独な公園でさえ明かる気にしていった) 」
[155924]「 美羽「今日も来てくれるかな~☆(晴れ晴れとした公園のベンチ。夕焼けが差し掛かった光を浴びながら、脚をぶらぶらと上げ下げしていた)まだかな~?まだかな~☆いつもの時間になるかな~☆ 」
[155923]「 * * * * 」
[155922]「 ――― 真・霊長世紀 / 崇高の星月夜 ――― 」
[155921]「 —————また羽ばたくことを微睡みの中に見てしまう。 」
[155920]「 . ■に帰りたい。 」
[155919]「 崇高の■■「 …… い…… え …たい……… 」
[155918]「 人の骨格では発せられないはずの詠唱でも、冒涜的な容姿の怪物との邂逅でもない。 当たり前を、あなたがガラス越に触れてみせてくれたから 」