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From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]
早川書房刊 2008年5月9日発行
撃墜され、さらに撃沈された。 かなりの衝撃を受けたことは間違いなく、落ち込み沈んだ。
環境問題の範囲を超えて、人類の歴史上の数々の所行というか悪行三昧を地球上のあらゆるところを例に取り、挙げ連ねてある。
無知を晒すのを承知で書けば、知らないことばかりだったし、知れば知るほど辛くなることばかり。
しかし気が遠くなるようなタームを想定して書かれているので、俺の死んだ後のことなんか知ったこっちゃ無いというスタンスで読めば少しは忘れることもできるが、それもそんな気持ちで本書を読める神経があればの話。
もし現在の地球上から人類が忽然として消えたとしたらこの地球はどうなるだろうかと言うことを多くの文献と多くのインタビューを元にして推察しているレポートだが、実に膨大なレポートになった。
大変な努力の末の労作だが、なにしろ読めば読むほど落ち込んで気が沈む。いったい人類はこの母なる地球に対して何をやってきたのか。
途中であまりの長さに眠くなること数度。ちんぷんかんぷんのカタカナ名にまぶたが重くなること度々。 しかし、是非一読をお勧め致します。
読み出すと本書から離れられなくなるのも事実です。
2009年05月27日 (水) 07時35分
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