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青学森ゼミOB会・交流掲示板

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[530] 本年 OB会総会 開催の件
From:ダイヤモンド 2期 [関東/秘密]

皆様へ

本年のOB会総会は、下記で開催いたしますので皆様奮ってご参加をお願い致します。

     記
・日時 : 11月 8日(土) 午後6時〜8時

・場所 : 青学会館 1階 フィリア 個室

・会費 : これから決めますが飲み放題付きで5千円の予定。家族などの扱いについてはこれから決めます。

以上を同期他へ御連絡をお願い致します。

その他詳細は改めてお知らせいたします。
                     以上

2008年05月28日 (水) 15時09分


[532]
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

ご連絡ありがとうございます。

2008年06月03日 (火) 00時18分

[555] 地方の方、是非ご参加下さい。
From:ダイヤモンド 2期 [関東/秘密]

地方の皆様へ

スケジュールをメモして、切符の手配をする時期になりました。

お忘れなく!

今回は、森先生が亡くなられて1年であり、奥様他をお呼びする予定にしております。

2008年08月15日 (金) 17時08分

[565] 早いですね。
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

あと2ヶ月ですよ。

2008年09月07日 (日) 15時28分


[564] 加納 朋子 「螺旋階段のアリス」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

2000年 文芸春秋刊

仁木順平は50過ぎのサラリーマン。丸の内に本社のある大手企業のサラリーマンだ。

かねてより独立の考えを持っていた彼は、人員整理(リストラ)のため提示された転職者支援制度を良い契機として捉え、その制度の最初の適用者となった。そして会社を退職し自分ひとりで新しく商売をはじめたのだが、その商売とは探偵だった。

ここまで読んで、困ったことになったと思った。
私は多くの探偵を知っているが、誰も彼もみんな様々な苦労を背負って探偵稼業を続けている。

またひとり、仕事もない、金もない、そんな探偵が誕生する。そう考えただけで、困った。しかし、困ったのはそれだけではなかった。

螺旋構造の非常階段をカンカンと音を立ててひとりの少女が猫を抱えて迷い込んできた。見も知らずの可愛いいその少女は事もあろうに、探偵の助手にしてくれと申し出てくる。とっさのことで、断るに断れない。

そこへ依頼者が入ってくる。配ったチラシを握りしめて探偵事務所へ入ってきたのは中年の女性で、栄えあるお客様第一号であった。

日常の謎を解く物語だが、設定はあまり日常的とは言えそうもない。あまりにも面白い設定だと思うから。中年のおじさんがやっている仕事のない探偵事務所に毎日美少女が無報酬で手伝いに来てくれるのだ。

さらに彼女に関しても、仁木の家族に関しても驚くような事実がわかってくるが、私には夢のように思えてならない。この物語は不思議の国の出来事なのであろうか。

ルイス・キャロルの作品を愛する探偵とその助手。せりふ回しにも事件そのものにもルイス・キャロルの作品を思い起こさせる雰囲気が漂う。やはり不思議の国の出来事なのかもしれない。

事件が解決すると、一気に現実の世界に戻され安堵する。新米探偵とはいえ、さすがに中年の思慮深さを発揮して落ち着くところに落ち着く。
心配は心配だけど、仁木さん、探偵になって良かったのかも知れない

2008年09月07日 (日) 15時26分


[563] 機本 伸司 「神様のパズル」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

2002年 角川春樹事務所刊

あまりに面白くて他のことが手に付かなくなってしまいました。かなり刺激的な作品で知的な好奇心をこれでもかこれでもかとかき立てられます。

物理の知識が全くないことを自慢出来るほどの私ですが、そんな私が読んでも楽しさを味わうことには何の支障もありませんでした。難しい物理用語をわからずにすっ飛ばして読んでいてさえもです。

総ての存在を問いかける大いなるそして永遠なる疑問が提示されます。それがこの小説の発端です。
ワクワクしながら読み進み、やがて爽やかな結末へと辿り着きます。

「いったい自分を生み出したのは誰なのか?親ではない。祖父母でもない。それを突き止めるためには、どんどんさかのぼっていかなければならない。すると宇宙ということになる。宇宙とはいったい何なのか?いったい誰が作ったのか?」

作者は私と同じ1956年生まれの人です。彼が46歳の時に発表した作品。良い同級生に巡り会えました。お会い出来たらきっと握手を求めてしまうでしょう。

2008年09月06日 (土) 08時48分


[562] 石持 浅海 「月の扉」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

2006年 光文社刊

評判が良いので期待していました。ところが読み始めると文章が少し重たいような気がしました。

しかし後半へ進むに連れてそのことは気にならなくなりました。なにはともあれ、ハイジャックは上手く行くのかどうか。そればかり気になりました。

登場人物も状況設定も総てが絶妙のバランスの上で成り立っているようです。作者の意欲を感じることが出来ます。

そして絶妙なのはなんといってもファンタジックな描写が一行もないのに、つまり総ての描写は現実を表しているのに、見事にファンタジーの雰囲気が漂っていることだと思います。

これは見事だと思いました。

2008年09月04日 (木) 22時44分


[561] 川上 弘美 「古道具中野商店」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

2008年 新潮社刊

古道具屋さんを営業するには古物商の許可を警察署でもらわなければなりません。盗品などが持ち込まれることがあるためそういう法律があるのです。無許可では法律違反で罰せられます。

古本屋さんもこの法で律せられていますし、ヤフオクを主催しているヤフーもこの許可をもらっているはずです。

さて古道具屋さんがどれほど稼げる商売なのか知りませんが、この作品では店主の中野さんはアルバイト店員を二人雇っています。時々中野さんの姉であるマサヨさんも店番をします。そこそこ繁盛しているようです。

物語はこの人たちの日常と中野商店の商売の様子を語ってくれます。ハガキに書いてラジオ番組にでも投稿すれば採用されそうな下世話ながらも共感を呼ぶウケのいい話がたくさんあります。
下ネタを扱ってくれるような番組だと格好です。

どこにでもありそうだけど、どこにもない話。意味がありそうだけど、実はそれだけの話。本気のようで本気になりかねている話。古いけど新しい話。

古道具屋さんの持つ、埃っぽいようなカビくさいような、それでいて懐かしいような香りを感じる文章に意外なほど心地よさを感じてきます。
このままこの物語もゆるゆると収束するのかと思っていました。

最後の章には少なからぬショックを覚えます。まったく別の作品のような雰囲気です。今までのあの古道具屋さんの世界はいったい何のためだったのだろうか。そんな疑問が湧いてくるほどがらりと変貌しています。

古道具屋さんという、ぬるま湯に浸ってごろごろしていた私を横目に、皆さんぐんぐん成長。そして通り過ぎてゆく。なんだかあわてて落ち着かなくなりました。

2008年09月03日 (水) 22時04分


[560] 金城 一紀 「SPEED」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

2005年 角川書店刊

車の中で黙りこくってしまった岡本佳奈子にアギーはこう言った。
「疲れたか?うん。みんな気持ちのいい奴らだろ。うん。あいつらのチーム名、ザ・ゾンビーズっていうんだぜ。変な名前。」

そうか、ザ・ゾンビーズか。変な名前だけど私は気に入った。なんて面白い奴らだろう。

成績優秀、品行方正なお嬢さんだった佳奈子はこの冒険を経験したことで大きな考え方の変化をもたらされた。
本当の人生は自分で選び創り出していく物だとはっきりと意識することになったのだから。
それで、私も最後には岡本さんに感動したのだよ。

またまたぶっ飛んでいるお話だったけど、大変楽しゅうございました。

2008年09月02日 (火) 23時57分


[559] 石井 桃子 「ノンちゃん雲に乗る 」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

1967年 福音館書店刊

図書館の入り口付近に硝子のないショーウィンドウのような棚があって、そこでいつも図書館のお勧め図書が飾られているんです。
その時は「石井桃子さん追悼企画」でした。

101歳で今年の4月に亡くなられた石井桃子さんは明治40年生まれ。長寿を全うされたことはおめでたいとも言えるのでしょうが、惜しまれる逝去でもあります。

その企画の棚から私は今まで読んだことがなかった一冊の本をとうとう借りました。小学生の頃から紹介されたり感想文を聞かされたことはたくさんありました。

でもこの本は読んでいません。余りにも有名な一冊だと感じていたからでしょうか。手を出しはぐっていたようです。でも借りて読んだのは本当に良かった。

児童文学と紹介されていますが、文章から感じるものは明治生まれの石井さんの堂々とした気骨です。50歳を過ぎた私が読んで、圧倒される筆の強さです。

一本筋が通っていて曲がらない、石井さんの物の考え方に最後は鼻がツンとしてしまいました。是非お勧めしたい一冊。未読の方は、どうかお読み下さい。

269頁で「ノンちゃんがお医者さんになろうと決心したのは、女学校に入ったばかり、北支の空に大きな戦雲の動き出した、あの夏の頃でした。」とあります。

そこから類推されるのはノンちゃんは1923年大正12年生まれだろうということ。そしてこの物語の冒頭で泣きながら氷川神社の境内を歩いていたノンちゃんは尋常小学校の2年生ということになります。

ノンちゃんは関東大震災の年に生まれて、女学生になった14歳の年は北京郊外の蘆溝橋で軍の衝突が起き日中が戦争を始めるという年でした。

ノンちゃんの人生には戦争がいったいどんな影響を与えることになったのかについては余り多くは描かれていません。しかしそれが却って想像を呼び起こします。
辛いこともいろいろあったことだろうと思います。

でもノンちゃんには素敵な経験があります。雲に乗って飛び回るおじいさんと出会った経験です。不思議な体験だし、誰もが経験出来ることではありません。

この経験こそがノンちゃんの宝物だと思います。そしてそのノンちゃんの宝物を多くの人にも分かり易くお話ししてくれるのがこの作品を描いた石井さんだったのです。

ノンちゃんがもし生きていれば、今年(2008年)で85歳のはずです。きっといまもお元気でどこかに生きているのではないかと思います。

作品の中のひとりのヒロインなのに、もしかするとどこかでお目にかかれるかも知れないなんて、そういう希望を胸に抱いています。

2008年08月31日 (日) 19時02分


[558] 金城 一紀 「フライ、ダディ、フライ」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

2005年 角川書店刊

かつて私は金城一紀さんの直木賞受賞作「GO」を読まずに時間切れで図書館に返却してしまった記憶がある。

だから私が金城さんと出会った最初はそのあとで借りて読んだ「映画篇」だった。

「映画篇」を読んで、金城さんのことが大好きになった。いわゆる一目惚れ。本だから「一読惚れ」か。

「フライ、ダディ、フライ」、この作品も大好きになりました。何しろ気持ちが良い。しかも笑えます。

お話の展開も実はぶっ飛んでいる。普通はありえない話。

長年連れ添った奥さんに内緒で出来るような物事ではないし、高校生たちも想像出来ない大胆な行動をとる。

でもまったく気にならない。大好きな金城さんのたなごころであたかも孫悟空のように遊ばせてもらおうと思ったから。もっとも孫悟空は暴れ回ったのだけど、私は思いきりくつろいで楽しませてもらった。

これもひとえに「映画篇」で金城一紀さんの持つ大きく優しい温かい心ををすっかり知ってしまったおかげだ。

おっさんの物語だが、それを読む私もおっさん。おっさんに勇気と元気を持たせてくれる内容。世の中の総てのおっさんに本書をお薦めしたいです。

もちろんその他の大勢の人にもお勧め。

2008年08月30日 (土) 09時11分


[557] 重松 清 「カシオペアの丘で」(上・下)
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

2007年 講談社刊

(上)p.161「屈託なく訊いてくる哲夫の顔を見た瞬間、思い切り強く抱きしめてやりたい衝動に駆られた。」私もある。こういう気持ちになること。私もある。こらえる時もあるし、こらえられないこともある。

(上)p.291「哲生、パパも入るぞ」からの入浴のシーン。我が家と同じ。裸同士で色々な話をする。学校の授業のこと、先生のこと、友だちのこと、ポケモンの話、体の話、毛の話。体の洗い方のチェック。

(下)p.78「美智子さんとドライブしてくれば?」このセリフはどうだろう。こんな事言えるかなぁ。私は理解出来ない。子供が病気に罹っているというのに、見知らぬ土地で初めて来た病院で夫に強がっているのか、気を遣っているのか。

(下)p.81「黄疸もちょっと出てますから、…」これもドキリとした。私の友人の在りし日の姿を思い出した。私の友人は肝臓の癌だった。52歳でこの世を去ったが、あの日見た彼の顔も手も首も濁った黄色だった。

共感を呼び起こされうなずくことも多かった。しかし読み始めてから読み終わるまで、気が滅入った。

読んでいて気持ちが暗くなった。予期される結末に向かって読み進めるほど、心が重くなった。

気が付いたことがある。登場する人物が皆立派な大人だと言うこと。10歳の哲生でさえ、立派な人物に思えた。

誰もが優しさや思いやりにあふれている。でもそれがなんだ。この物語の悲しさ、つらさは変わらない。

読み終わったあとで、少し動かずにいた。そして哲生のことを考えた。

物語とはいえ、哲生は悲しみを抱えたまま生き続ける境遇を与えられた。そう思うといたたまれない。彼の小さな体をぎゅっと抱きしめてやりたくなった。

2008年08月28日 (木) 14時34分


[556] 諸田 玲子 「其の一日」
From:じゅりんた [関東/51歳から60歳]

2002年 講談社刊

諸田玲子さんは夕刊に連載されていた小説「遊女のあと」で名前を知りました。その小説は凝った構成で江戸と博多からそれぞれ2人の女が名古屋に向かうという物でした。それから興味を持って読んだのがこの「其の一日」。

面白かったです。4編の短編ですが、緊張感と安堵感、緩急が適度に効いており楽しめました。

「立つ鳥」は柳沢保明に命じられて貨幣改鋳を行った勘定奉行荻原彦次郎重秀の話だし、「蛙」は箕輪心中、「釜中の魚」は桜田門外の変と言うように、史実をふまえた創作となっています。

また「小の虫」は弱小藩である駿河の小島藩江戸屋敷での隠された出来事を描いています。15歳の主人公が翻弄される其の一日の実に長く感じること。とりわけ酔い潰されてしまう場面はハラハラします。

読み応え有り。文章が冴える時代小説です。

【付録=漢字の読み方】
P.92 荒薦(あらこも)の下の骸は
P.164 おそらくこのあたりの家に仮寓(かぐう)して

2008年08月27日 (水) 23時40分







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