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From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]
(創元クライム・クラブ) 2008年 東京創元社刊
笠井 潔, 岩崎 正吾, 北村 薫, 若竹 七海, 法月 綸太郎, 巽 昌章 (本書をネットで紹介して頂いた方に対して)おかげで第三章は存分に楽しませて頂きました。何しろ久しぶりの再会でした。
「円紫師匠と私」シリーズ第5作「朝霧」以来、10年ぶりに「私」と再会出来たのが第三章だったのです。 つかの間の再会をうれしくも惜しむ気持ちで読みました。
さてそれでは、それ以外の章はどう言ったらいいのでしょう。この作品はリレー小説と銘打たれ、北村さんの他に5人の作家がそれぞれの章を担当しています。
第三章以外の章はそれぞれ個性的ですが、面白かったとは、正直言えません。面白さにたどりつく前に頭が混乱してしまい、謎解きも未消化のままついに読み終えてしまったからです。
そもそもリレー小説にきちんとした謎解きを求めるのは誤った考えだったのかも知れません。
それぞれのバトンを受け取ったリレー走者(作家)の遊び心やつじつま合わせに苦吟している様を想像している方が楽しめたのかも知れません。そう思いました。
しかし、「ブッキー」「九海」は、いかがなもんでしょう。私には受け入れがたい。 せめて仮名でいいから「亜希子」さんぐらいの呼び名を付けてほしかったなぁ。(^_^)b
【注釈】 「わたし」を「亜希子」だと判定した簡単な理由を述べます。 時代から言って、子が付くと思います。 本来持つ性格の明るさを表すア行と謎に立ち向かう時の鋭さを表すイ行の文字がそれぞれ一つずつ入ると思います。血液型は責任感の強いA型のような気がします。それに私の好みをパラパラとふりかけます。すると「亜希子」になりました。どうでしょうか。
2008年07月29日 (火) 10時48分
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