From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]
(上) 上巻を読み終わりました。面白い、面白い。
「警官の血(下)」は現在予約順位1位なので、もうすぐ読めるはずだと思うとワクワクしてきます。
物語は、昭和23年安城清二の話から始まります。そして彼の長男、民夫が36歳になった昭和60年で中断し、以下は下巻へと続くことになります。
途中、2回も目頭が熱くなりました。
感想はもちろん下巻を読み終わってからと言うことになります。
それにしても、はやく続きを読みたい。
***************************************************************** (下) よい作品だと思った。なぜなら読んでいて面白かったから。心地よかったから。それは作者のことが好きになったと言うことに等しい。
清濁合わせ飲む事の有意義さを考えさせられた。つまり作者のふところの広さを思い知らされたと言うこと。
いつ清が濁に転じて、濁が清に変わるのか。判断基準を確固として持ち続ける事の難しさ、むなしさ。
時間を経なければその判断基準そのものすら評価出来ない存在としての人間。ましてや生きているうちに誰それをどうこうと決めつけることが如何に困難なことであるか。それを思い知らされた小説だった。
作者の傾けた情熱にうならされた。他の作品にも是非触れたいと思う。
2008年07月27日 (日) 16時00分
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