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[510] 北村薫「1950年のバックトス」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

23ものお話があります。

『百物語』…怪談です。いきなり怪談を読まされるなんて思ってませんでした。だから心の準備もしてませんでした。

万華鏡』…北村さんが書くとなんだかこんな事もありそう。これは江戸川乱歩風の怪奇譚です。

雁の便り』…雁の便りとは手紙の別称。綺麗な日本語です。さて来るはずのない手紙がひとりの女性の元に届いた。その手紙は暑中見舞いだったのですが、そこに書かれていた文は目を疑ってしまうような内容だった。誰が出したのだろうか。うん、きっとあの人だと私は思うな。

『包丁』…スリラーの味わいです。鋭利なものに対する恐怖は誰にでもあります。

『真夜中のダッフルコート』…宮部みゆきさんが登場します。肩の力を抜いてリラックス。最後は脱力度100%の快感。

『昔町』…良いですね、このお話。もう「20世紀少年」の北村薫バージョンって感じですね。泣きました。

『恐怖映画』…きっと何か恐ろしい思いをした原体験があるから、恐怖を感じるのだと思う。でも、それは人それぞれなんだ。

『洒落小町』…浅草にあるとろろ料理の名店「むぎとろ」は馴染みのある店だった。しかし経営者が変わり店舗を改築してビルにした。それ以来その店には行ったことがない。でも気をもまずに今度は行ってみようかな。「山芋気から」と言うことだし。

『凱旋』…北村作品らしい小品。文章の記憶の謎をたどっていくと、荘厳な答えに行き当たりました。言葉は記号であると共に、謎解きの鍵でもある。

『眼』…あのブラウン神父が登場してきても違和感がない世界。

『秋』…主人公は中年男性で、心理学が専門の大学教授。ずっと独身を通してきた。独身の理由は20数年も前から心の中に思い続ける女性がいたから。彼女はやがて結婚。それでもこの心理学者は妄想の中で彼女へのストーカー行為を繰り返していた。あくまでも妄想の中。しかし少し事情が変わった。彼女の夫が海で亡くなってしまったという。彼は悲しみに沈む彼女の気持ちを癒してあげたかった。と同時に悲しみに沈む彼女を見て、亡くなった夫に嫉妬する気持ちが湧いてくる。心理学者は思いきってある決断を下した。彼女を殺そう。やがてしばらくした後、今ではあの20数年前と同じように胸を焦がしてあこがれていた彼女が心理学者のあとから静かに一緒に歩いて来てくれるのだ。妄想と現実との区別が曖昧になって行く、心理学者の心模様を描き出した作品。多分そういう作品だろうと、私は勝手に妄想してみた。

『手を冷やす』…流しの洗面器の中には、氷が薄くなって浮いていました。タオルを冷たい水で絞ったのです。早く熱を冷ましてくれますように、そんなことは言葉にならなくても頭の中にあります。少しぼうっとしていたら、家計簿を付けていた万年筆のペン先から黒いインクが今にも垂れて落ちそうになってます。寒い夜、もう一時。

『かるかや』…艶(つや)のある話です。流石、北村さん。やっぱり本に絡めてきました。

『雪が降ってきました』…白い紙は何色にでも描いていくことが出来るから、可能性を秘めた若者の未来の色。なんてのは、ありきたりです。でも甘い香りがする白なんです。ベッツィ&クリスの「白い色は恋人の色」を聞いたことがありますか?

『百合子姫・怪奇毒吐き女』…私は好きだなぁ、こういう子。賢くて可愛いじゃない。

『ふっくらと』…なんてホカホカなんでしょう。この作品を読み終わって気持ちの良い余韻に浸っている人は多いと思います。掌編小説の白眉。

『チョコレート』…思い出し笑いしている。少し苦めのチョコレートのお話。

『石段・大きな木下で』…段落が変わると視点が変わる。長く連れ添った男と女。見つめる先はテレビ画面の中の女の子。幼い頃の娘にそっくりでした。思い出をつなげてくれる可愛い姿。

『アモンチラードの指輪』…アモンチラード?時々出くわす知らない単語。知らない単語なんて星の数ほどあります。でも届かないと知っていても一つ一つ調べて、知りたいものを知っていく。これも楽しみ。

『小正月』…どんな人生でも良いです。一生懸命自分の信じた生き方をしてきた人から受けるものは、やはり感銘です。彼女の母親の人生は「ナリマス」と言う、いわばお守りのようなその言葉に守られた素敵な人生だったに違いないと思う。きっとそうに違いない。

『1950年のバックトス』…本当に素敵な物語。この本に出会えて良かったと思う。北村薫はこれでなきゃ。もう目から熱いものがこぼれてしまいました。

『林檎の香』…これはこれはふくよかな香り。林檎の甘酸っぱい香り。ラブストーリーです。

『ほたてステーキと鰻』…有終の美をなす作品。まず「月の砂漠をさばさばと」を読んで、次に「ひとがた流し」を読んでからお読み下さい。

2008年03月22日 (土) 10時06分


[509] 伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

「フィッシュストーリー」には、個性的な短編が4つ掲載されています。伊坂さんの作品は「陽気なギャングが地球を回す」しか読んだことがないので、他の方のレビューを拝読して初めて登場人物が他の伊坂作品の登場人物だったりする遊びがあるらしいと知りました。伊坂さんの小説もっと読みたいと思います。 さて、4つの短編の感想です。

なかなか小説の人物に共感出来ないので、「動物園のエンジン」には手こずりましたが不思議な余韻が残ったのは間違いないです。

仙台からしばらく山形よりの奥地へ向けて足を伸ばすとひっそりと息づいている集落がある。主人公はその辺境の集落で見聞きした物事から、ある企みを知る。「サクリファイス」はある出来事の謎が最後に明かされるのですが、もう少しひねりも欲しいと思いました。

表題作「フィッシュストーリー」は、読んで良かった作品です。トントントンと、とても軽快なテンポで物語が進んでいきます。さすがに伊坂さん。上手です。

最後の作品「ポテチ」。なるほどポテトチップスは袋の中に沢山入っているから複数形なので、一枚しかなかったらポテトチップスとは言わないし、味わいも食べる楽しみもない。不思議なタイトルだけど、後から考えると意外と良いタイトルなのかなぁと思いました。
途中もやもやした気持ちが続きますが、ラストがドキドキします。そして実に鮮やかなラストシーンが用意されていました。

2008年03月15日 (土) 08時54分


[508] 三田 完 「俳風三麗花」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

2007年 文藝春秋刊

本作品は平成19年度前期直木賞の候補作となり、「吉原手引草」「玻璃の天」「赤朽葉家の伝説」「夜は短し歩けよ乙女」「まんまこと」「鹿男あをによし」と言ったそうそうたる作品と堂々と肩を並べ、受賞レースを競った。結局本作は賞には漏れたが、大いに世間の耳目を集めることになった。

と、言いたいのだが、それほど評判にはなっていないような気がする。この「俳風三麗花」というタイトルがどうも地味だ。そしてレビューでどなたかも書いていたが、カバーのデザインが「なんだこりゃ」である。

しかし読んでみて驚愕した。驚いたのである。

わが敬愛する北村薫さんの描く小説の世界に別の入り口から足を踏み入れたような感覚だった。途中で私は実際に声を出して驚いた。もちろん嬉しい驚きだった。

時は昭和7年。あの「街の灯」の導入と同じ。そして謎解きこそ無いが、主人公が若き女性で俳句に精進し、その指導をするのが数学者でもある孤高の俳人。これも「円紫さんと私」の構図を思い出してしまう。
但し本作では若き女性が3人登場するので、そっくりひそみに倣うというわけではない。

そして句会の描写が本当に素晴らしい。俳句をひねり出し、そして互選する。これが実にスリリングでときめきの時間になる。「ふらここ」が出てくるし「山眠る」も出てくる。こんなところで待ち伏せされるとは。

正岡子規も高浜虚子もシェークスピアも顔を出す。なんと浅草の料亭「草津亭」も「都鳥」も実名で登場する。

作品の舞台である昭和8年の暮れには明仁殿下がお誕生になり、7万の東京市民が提灯行列をしてお祝いをするという描写があるが、私の頭の中ではただひたすらその頃の東京の町並みが鳥瞰図のように広がっていく。

もうここまで北村薫さんの作品をなぞるようにしてレビューを書いてしまったのだから、開き直ろう。

この時代にベッキーさんも英子も同じ空気を吸って生きていたのだ。そしてこの物語の主人公たちが句会で静かな火花を散らせている時、ベッキーさんや英子たちは軽井沢にいたのであろうと想像する。

ノスタルジックな雰囲気はもちろんある。女性の言葉遣いが違うのだ。手紙の文章が歴史的仮名遣いだ。読んでいる内にどんどんセピアカラーに染められていく。

しかしいつまでも穏やかな時代の雰囲気を楽しんでばかりはいられない。着実にこの国は戦争へと向かっている。暗い影が少しずつ広がってゆく。

歴史を知り得ているだけにこの物語がどういう展開をしていくのかが本当に気になってしょうがない。作品としてはまとめられて完結しているが、この物語の続編、いや後日談でも良い、何とか読みたい。そんな気持ちになっている。

2008年03月09日 (日) 09時34分


[507] ヴィカス・スワラップ 子安亜弥訳「ぼくと1ルピーの神様 」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

2006年 ランダムハウス講談社刊

ネット上で、本好きさんたちにとても評判がよい作品です。作者はインド人で本職は外交官だと言うことですが、なかなか優れた作品を書いてくれました。

私の住む台東区には御徒町というJRの駅があります。その周辺は実はジュエリータウンになっています。宝石や貴金属を扱う店が密集しているんです。アメ横のそばです。その周辺ではとても多くのインド人を見かけます。インドからやってきてそこで宝石の商売をして家族と共に日本で暮らしている人が沢山いるのです。

彫りの深い顔立ち、そして浅黒い肌。女性はサリーを着ている人も見かけます。皆なかなかの美人さんです。沢山ダイヤモンドが取れる国なのかなぁと思い、それならばインドの人はお金持ちの人が多いのかしらと思ったこともありました。

しかし、10億の人口を抱えるインドは大変な貧富の差があり、激しい格差社会であり、かつての身分制度の影響も消えずに残っているなど多くの問題を抱えている国です。

さらには宗教上の対立や国境紛争による隣国パキスタンなどとの戦争もあり、まさに内憂外患の状況となってます。悲しいかな、当然の如く多くの都市にはストリートチルドレンと呼ばれる恵まれない子供達も沢山います。そのひとりがこの物語の主人公です。

しかし面白い物語です。構成も素晴らしいです。最後まで読むとあっと驚きます。そして途中に挟まれている話は悲惨で辛くなる話も出てきますが、印象に残るのはカラリとした主人公の持つ明るさでした。

とにかく物語として大変に面白い。インドがどうのとか格差社会がどうのとかそういう理屈抜きで本当に楽しめます。
是非、お薦めの作品。インドが愛おしい国の一つになると思います。

2008年03月05日 (水) 09時31分


[506] 高野 和明「6時間後に君は死ぬ 」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

2007年 講談社刊

登場する女性の名前を順番に書いてみます。
「6時間後に君は死ぬ」原田美緒(みお)
「時の魔法使い」浅岡未来(みく)
「恋をしてはいけない日」  美亜(みあ)
「ドールハウスのダンサー」香坂美帆(みほ)
「3時間後に僕は死ぬ」????
「エピローグ 未来の日記帳」登場人物不明

ヒロインの名前が「美」で始まってるのがわかります。短編集ですがつながりがありますので短編連作集と言うことになります。このヒロインのネーミングを見ていてすぐに思い出した作家がいます。北村薫さんです。

「スキップ」、「ターン」、「リセット」に登場するヒロインが真理子、真希、真澄。どことなく似てます。そしてしかも北村薫さんの作品も不思議な時の流れの中で、もまれながらも懸命にヒロインたちが生きていくというストーリー。これらの北村作品も未読の方には是非お薦めします。

高野和明さんは「13階段」で2001年に江戸川乱歩賞を受賞しています。その作品が出版された時に、江戸川乱歩賞の選考委員で帯に推薦文を書いた作家が5人います。赤川次郎さん、逢坂剛さん、北方謙三さん、宮部みゆきさんそして北村薫さんです。この時は選考委員が満場一致で選んだので、賞賛する選考委員の作家はまだ他にもいたのだと思いますが、北村さんもべた褒めしています。

さて、本作は読後感が実に良かったです。特に「時の魔法使い」「恋をしてはいけない日」「ドールハウスのダンサー」の三作は私にはこの上なく心地よかったです。感動的でした。とにかくひたむきな姿勢と前を向いてしっかり歩いていこうとする女性のきりりとした美しさが良く書かれてます。

時を忘れて本を読むことに没頭してしまいました。

2008年02月29日 (金) 23時11分


[505] 佐藤 多佳子「一瞬の風になれ 第三部 -ドン-」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

2007年 講談社刊

やっと(2007年10月)「ドン」を読みました。「イチニツイテ」を読んだのが2007年6月の始め、「ヨウイ」を読んだのが、2007年8月の中頃です。でも第一巻を読み始めてからの数ヶ月間は「一瞬の風になれ」を待ち続けて、とても幸福な数ヶ月間だったと思います。

この作品はとにかく、色々な効能があります。

まず、肩凝り腰痛。これに効きます。私の場合ですが。読んでいる間は調子がよいです。

そして、精神的なストレス。これにもよく効きます。私の場合ですが。読んでいる間はもちろん、読み終わった後も、仕事の納期で焦っている心がグリグリグリっと癒されます。(仕事せっせと片づけてから読めば、さらにリラクゼーションが深まります。)

そして生きる希望をなくしている人には飛び抜けて高い効能を示します。だって、まだまだ希望を持って生きている私でさえ、さらにワクワクと希望が湧いてくるのですから。

これほど体に良い小説はなかなかありません。一家に全三巻揃えて、常備薬代わりに是非置いておくべきだと思います。

おっと、こぼれてくる涙を拭くハンカチか人によってはバスタオルも必要です。

2008年02月24日 (日) 10時43分


[504] 桜庭 一樹「赤朽葉家の伝説」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

2007年 東京創元社刊

とても楽しめた作品でした。物語の非日常性に楽しめたと言い換えてもいいです。特に感動に心を揺さぶられるという訳ではないのですが、とにかく先を読みたくなります。そして期待を裏切らない、かつ予測を裏切る展開に、ニヤニヤしてしまいます。

物語の背景となる時代は1953年から始まり、2000年を超え現在まで続きます。一族の伝説を描いているというので、さぞ過去をひもとく話から語られるのかと思っていたら、比較的最近の話です。つまり現代史の範囲です。

作品の中には現代史上の出来事が沢山ちりばめられています。どちらかというと歴史の教科書と言うよりも、新聞の社会面のスクラップ記事を作者の興味の赴くままに取り入れたという感じ。

これはこれで上手く小説の装飾として有効に働いています。逆にこういった装飾をもし使っていなかったとしたら、この作品はまとまりがつかない物になっていたでしょう。

振り返ってみると、私の学生時代。歴史の授業は沢山受けてきましたが、意外と現代史はきちんと教えられてはいません。いずれも教師が3学期の末になると現代史をはしょってしまいました。

日本のことも、アジアのことも、中近東のことも、欧米のことも、戦後の現代史は教わっていません。学校では体系づけて教えられないのかなぁ。とにかく戦後の世界の歴史はもの凄い大量の情報によって形作られています。情報の洪水に巻き込まれて流されないように、その流れの方向を正しく把握してゆきたいものです。

あれれ、感想文というよりも雑感になってしまった。では最後に感想文らしいことをもう一言。この小説を忘れても「万葉」「毛鞠」というヒロインたちの名前は忘れないかも知れない。

2008年02月23日 (土) 09時34分


[503] 原 寮「愚か者死すべし 」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

2004年 早川書房刊

早とちりしていたようだ。本作品が沢崎シリーズの最終作かと思いこんでいた。しばらくの間辛い思いをしていた。ところが本作品はシリーズ第2期の第一作だという。あぁ、よかった。

沢崎の虜になってしまっているので、私は偏りのない感想を書くことはもやは出来ない。
それ故もちろんこの感想に対する批判は受け付けない。 (^_^;)

やっぱり面白かった。作者の構想が固くまとまっているので、つまり作品の背骨がしっかりとして通っているので、小説としての出来不出来を超越している。

だから、やっぱり面白い。もう私はこのシリーズの虜になっている。これ以上感想を書き続けても、無条件「幸福」状態のでれでれ感想文になってしまう。

だがなんとしても最後に力を振り絞って一つだけ書き記しておきたいことがある。

探偵事務所の女性事務員が沢崎の一言で泣き出すシーンがある。私ももらい泣きしてしまった。
私にとってはこの作品のこのシーンを読んだだけでも価値があった。

2008年02月22日 (金) 09時08分


[502] 春江 一也「プラハの春」
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

2000年 集英社刊

春江一也さんの「上海クライシス」が大変面白かったので、ぜひ彼のデビュー作品も読みたいと思ってました。

この作品はチェコの「プラハの春」へのソビエトの軍事介入を臨場感あふれた描写で表現したもので、読み応えのある小説です。臨場感溢れた表現が出来るのは、その事件が発生した当時、日本国大使館員としてプラハから日本へ電信を送ったのが、著者である春江氏本人なのだからです。

ブレジネフを始め、当時のヨーロッパ共産主義国の首脳たちが実名で登場し憎憎しいほど独裁者振りを振りまきます。権力にしがみついてゆがんでしまっている共産党独裁体制。その冷酷な体制へヒロインが噛みつきます。

弱い立場であるのにもかかわらず、ヒロインの辛辣なせりふと鋭い指摘が一段と強調されて胸がすく思いがします。

このヒロイン、カテリーナに思いを寄せる主人公の堀江亮介は若き大使館員。大使館員としての立場上どこまでカテリーナを助けることが出来るのでしょうか。

40年前の出来事を私は歴史上の知識として知っていましたから、結末をある程度想像しながら読み進めました。がしかし、想像を超える激しい結末になってます。

作品中にも登場するクラッシックの名曲、スメタナの「モルダウ」は中学生の頃から耳にしていた曲ですが、是非聞き直したくなりました。
美しいプラハの街を流れるブルタバ川をドイツ語ではモルダウ川といいます。チェコ人であるスメタナは自分の曲にドイツ語の名前を付けています。

強国に周りを囲まれた小国の立場からなのでしょうか。チェコ語の呼び名を曲名にはしてません。

思い立って組曲「わが祖国」のCDを図書館で借りてきました。この組曲の中の一曲が「モルダウ」です。何とも言えない悲しみを感じる出だしから、力強さ、かわいらしさ、そして微笑んでしまうような旋律。何とも大きな流れを感じさせてくれます。

この川の名称一つとっても複雑で悲劇的な国の歴史を歩んできたチェコスロバキアですが、この作品を読んでチェコの人々の勇敢でそしてユーモアのある国民性にとても興味を抱きました。

2008年02月21日 (木) 08時45分


[500] ご意見をお聞かせください
From:ダイヤモンド2期 [関東/秘密]

各位
先日学士会館で故森先生の献杯時に今後のOB会開催について提案がありました。
「各地にOBがおり、そのOB主催・後援で旅行をすることを企画したらよいのでは」
というものです。
同様な意見は、横浜分会でもでており、更にグルメの会もあっても良いのではないか、というものです。

このようなご意見がほかにもありましたら、ご提案ください。
また、これらの音頭をとりたいとか、どこにいる誰さんは、お願いできそうなどご教示ください。

今後森ゼミをさらに盛隆するために、貴重なご意見をお待ちしています。

2008年02月12日 (火) 00時24分


[501]
From:じゅりんた(8) [関東/51歳から60歳]

学士会館はとても素敵な雰囲気のレストランでしたのでそれぞれのテーブルで色々なお話が出たことだと思います。

私は「送る会」でのご子息のお話に聞き入ってしまいました。もし、本年年末のOB会でご子息もしくはご家族のどなたかがご列席いただけるのでしたら、これほど森先生を偲ぶにあたり心強いことはないだろうと思いました。

ご子息が「送る会」でお話になった森先生の若き日のエピソードが余りにも強烈でした。すぐに思い出したのは「人生の忘れ物」を読んだ時の強い衝撃です。

それ以来妄想しております。いざ、ご家族のもとにはせ参じれば、これまで私の知り得なかった森先生のお話を聞けるのではないかという妄想です。

で、結論です。

もし諸条件が許容範囲で、ご家族がご参加いただけるのであれば、その節はご家族にOB会にご出席していただき、森先生の思い出話をそれこそたっぷりとお聞かせ願いたいものだと望んでおります。

ただし、無理にご参加していただく訳にはまいりません。ですからいつの日にか叶えば、と言うことであります。

2008年02月13日 (水) 23時48分







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