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From:じゅりんた(8) [関東/秘密]
説明 2001 早川書房 , Colin Dexter, 大庭 忠男 レビュー コリン・デクスターさんの「死はわが隣人」は550ページを超す文庫本。この3週間あまりとても忙しかったので、毎日少しずつしか読めませんでした。それでずいぶんと日にちが掛かりました。それでも読んで良かった。ルイス主任刑事と同様に、ジーンと来ました。モース主任警部の鋭い頭脳は、途中アルコールの飲み過ぎでダウンして入院までしてしまうのですが、それでもさすがの回転の速さです。飲み過ぎといえば、私もお祭り期間中はよく飲みました。私は糖尿病にはなっていませんが、モース主任警部のことを人ごととは思えません。事件を解決する前に自分の体を気をつけなさいとモース主任警部には言いたい。この作品でついにモース主任警部は糖尿病患者になっちゃった。糖尿病は掛かってしまったらもう治らないんですよ。注射を打ちながら仕事をするのか!と驚いていたら、懲りずにビールを飲んでいる。しかも仕事中。また驚かされます。こんな事では、この「モース主任警部」シリーズもこの作品でおしまいになるのかと思ってしまいます。彼の事件解決過程の「あーでもない、こーでもない」がいつもながらに楽しいのですが、それが味わえなくなるのは寂しいです。そしてオクスフォードの町並、モース主任警部の読書遍歴やクラシック音楽の知識をまだまだ知りたいと思っているんです。シリーズ最終作品は、2002年に刊行された「悔恨の日」です。モース主任警部シリーズは「悔恨の日」で終結を向かえるようです。まだまだ続いて欲しいシリーズですが残念ですね。
2008年02月09日 (土) 09時30分
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