From:じゅりんた(8) [関東/41歳から50歳]
「振り出しに戻る」森静朗 日本大学名誉教授
振り返ってみると、アカデミックな偉大な統計的学者よりも、周囲の身近な方々の助言やアドバイスのほうが血の中に流れ、肉となり、栄養となっていることに気づく。 協同組合の研究者や実践家の書いた論文や報告を読んでみると、後進に伝えたい意思や、われわれに対する助言をはっきりと言ってくれる人が多い。 辻誠さんもその一人であり、私の書いたものに対して、必ずといってよいほど、分厚な鉛筆書きの批判や感想をくれたものである。 金融の自由化という言葉が浮上し、競争力の強化という名のもとに、合併が至上命令のように言われたころ、私は"金融機関合併合同批判"などという論文を書いて、規模だけが競争力ではないことを批判して、地域のニーズや中小企業のニーズを忘れていることや、なにが競争力になりうるかを問いかけたことがある。 辻誠氏は、 「木に竹をつなぐように、木の相性の合わないものをつぎたしたところで、木は大きくなりません。規模や計数だけが優先されて、物の本質や、いたわりや心が見失われているのですね。・・・・・・・・・・・ (以下省略)
上記の出典は「共済と保険」2000年9月です。
2004年10月09日 (土) 00時40分
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