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―花は愛してもらった分だけ美しく咲く・・・―
「・・・・・・」 「うわぁ...寂しい夕食;」 「サミシー♪」 明らかに瑠那は真似をして楽しんでいる様子... 「ちょっと緋砂ぁ!あんた暗いぃ!本当に落ちるよ!」「よ!」 「...お前ら...人が考え事してる時に...しかも、高校勝手に落とすな!」
考え事...あいつの名前...まぁ...一時忘れよう
「だってさぁ、考え事してて問題解けませんでしたってなったら恥じだよ、緋砂...」 「おにいちゃん恥だぁ♪」 「恥って言うな!」
こんな会話が続き夕食も食べ終わった そして部屋に戻り勉強の続きをすることにした
「はぁ...」 勉強、勉強、勉強...最近こればっかり...;まぁ...受かるためには仕方ない 「よし!やるか!」
そうして3,4時間がすぎた・・・―
真面目に勉強をしていると後ろでガタッという音がした 「!?」 振り返りクローゼットを見た 「...!忘れてた!」 そしてクローゼットを開けた 「うぅ〜!いつになったら出してくれるんですかぁ!」 「ごめんな!...ってか今出したけど...」 「はぅ... そういえば名前!考えてくれたですか?」 忘れてた...夕食以来考えてなかった 「えっと・・・」 不意に窓の外を見た 夜空に星が点々と散っている 「......天花(あまか)...」 「天花?いい名前です!」 気に入ったらしい それはそれでいいか... 時計を見た...すでに12時を回っていた 「わ...もうこんな時間...お前帰らなくていいのか?」 「あ、そうですね それじゃ...また明日!」 「は?あっちょっと!」 緋砂は慌てた 天花が窓から飛び降りたからだ 「はぁ!?あいつ馬鹿か?!」 そういいすぐさま庭に行った
「.....あきれた...;」 天花は飛び降りた後すぐさま眠りについたらしい...その場で寝ていた 「...このままで...いいや…」 そのまま緋砂は戻って行った
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