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タイトル:草薙剣ークサナギノツルギー SF

始めまして、デルティです。
メカモノ小説を書きたいと思います。
続くかどうかわかりませんがよろしくお願いします。
舞台は近未来の2030年、宇宙からの侵略者に少年少女が選ばれし戦士に乗り、平和を守る話です。
最初から途中までは主人公のナレーションで始まります。

1章 始まり
「姉さーん!いってきまーす!」
新品の制服を着て勢いよく家を出る俺。

「慶二ー!携帯忘れてるー!」
家を出て10メートルあたりで、姉さんが俺の携帯を手に追いかけてくる。そして俺に追いついたところで少し息を切らしながら、携帯を渡す。

「ハイ、マナーモード入れといたからね。慶二、よく忘れるでしょ。」
携帯のサブ画面を見ると確かにマナーモードのマークがある。

「ありがと!姉さんも仕事頑張ってー!」
携帯電話をポケットに入れ、再び走る。

俺、宮城慶二。今年の四月で高校二年生になります。成績は中の上(姉さんのご機嫌取るため)、運動は剣道の全国大会でベスト8取りました!

さっきの女の人は、宮城佳奈。俺の姉さんで、27歳の若さでバリバリのキャリアウーマンです。同僚の人いわく、姉さん無しでは仕事は全く進まないそうで、俺の尊敬する人の一人です。唯一の弱点は料理、そのおかげで俺の料理スキルはかなりのものです。

2040年春ー
今、俺は高校二年生として月詠高校の通学路を走っているところです。そしてこの角を曲がればもうす…

「ぐぅっ!?」
突然曲がり角から誰かが慶二めがけて突撃してきた。

「いてててて……なんてベタ展開…」
鼻を押さえながら立ち上がる慶二。

「っていってる場合じゃねえや!大丈夫ですか!?って…」

「だ、大丈夫ですよ…おでこにあたっただけですからって…」

「千種!?」
「慶二君!?」

この娘は有里千種。去年のクラスメートで、まぁ女子の中で仲がいいほうかな。部活の試合や試験では抜群の冷静力だが、プライベートになるとドジを踏みやすい、いわゆる天然だ。

「千種…学校こっちなのになんで俺のほうに走ったんだよ…」

「えっ!?うそ!ごめんなさい!」
頭を下げる千種。そして突然俺の顔を覗き込む。

「えっ?俺の顔なんかついてる?」
「慶二君、鼻血…」

鼻血といわれちょっと触ってみると、手に血が少しついている。

「ご、ゴメンなさい!私、ポケットティッシュ持ってるからこれで拭いて!」

俺は千種からティッシュを受け取り鼻を拭く。そして思う。
(千種って、ほんといい娘だよなぁ…)
千種の性格は男子からもウケがよく、高校でももてているが、恋愛経験がないので男子からの告白も全部ノーだ。

「待てよ、俺、千種ってことは…」
バッと後ろを振り向くとそこにはやはり奴がいた。

「オイーッス!慶二!千種!」

「やっぱりお前かよ…」
「あっ、庄平くん。おはよう」

こいつは、伴庄平。俺の悪友兼一番の男友達。野球部に所属しており、代打のエースとして活躍(?)している。なぜならこいつはスタメンに立たせると、ノーヒットで終わることが多いが、不思議なことにここ一番で長打を放つことからそう呼ばれている。男女とも友達が多く、千種告白の被害者の一人でもある。

「いやー、今日で春休みも終わりかぁ。さらば俺の青春…」
「なら一生終わってろ」
「おいおい、んなこというなよー」
「はいはい、二人ともそこまで」

こんなやり取りが多いのか俺と千種と庄平は仲良し三人組みたいな感じに周りから思われている。けど周りがどういおうが、俺たちが親友だということに代わりはない。

今日は始業式とホームルームだけだったので、午前で終わり早めに家に帰った休んだ。だが俺は次の日、あんなことが起ころうとは、俺も想像がつかなかった

デルティ 2008年11月14日 (金) 22時04分(118)
 
題名:第2話 起動(前半)

 始業式の次の日、俺はいつものように姉さんに見送られながら、高校に向かっていった。
そして午前中の授業が終わり、昼休みの食堂、

「ん〜、授業が終わった後の飯は最高だな〜」
俺は好物である、カレーライス(大盛り)を食べている。
千種はサラダ定食、庄平はうどんを食べているがここのうどんは少し変わっている。

「なぁ、庄平…」

「ん?」

「ほんとに気になるんだが…なんでうどんに豚カツが入ってるんだ?」

ここの高校の食堂は風変わりなシステムがあり、カウンターで食券を渡すとき、50円玉を一緒に出せば豚カツ1枚(カット済み)がそのメニューの上に置かれる。庄平はいつもうどんにカツを入れて、それを美味しそうに食べている。

「いやぁ、俺、放課後部活だからさ〜。肉でも食って気合いれないとな!」

「千種も食うか?」
豚カツを千種に勧める庄平。

「いいよ、太っちゃうし」
あっさり断られ、ちょっぴり傷ついた漢、庄平

俺たちが昼ごはんを食べながら楽しい一時を過ごしていると、ある人物が通りかかった。

「あら、宮城さん達ではありませんか?」

「あっ、高宮先輩。こんにちは」

「園崎先輩も、ちーっす!」

「相変わらずの破天荒っぷりだな、伴」

女子生徒のほうは、高宮鏡子先輩。3年生で俺たちの先輩だ。生徒会長でもあり、茶道部の部長でもある。実はこの人、日本の大企業の一つ、高宮グループの一人娘である。

男子生徒のほうは、園崎紫遠先輩。同じく3年生で、陸上部のエースである。そのクールさに女子にかなりもてているが恋愛ごとには全く興味はない。高宮先輩とは幼馴染だ。

デルティ 2008年11月15日 (土) 17時50分(119)
題名:起動(後半)

千種と庄平は、学生集会で部活代表と一緒に出席することが多いので、この二人のことを少し知っている。

「どうしたんですか、先輩?まさか今回もですか…」

「いえ、違いますわ。毎回後輩に頼むわけにもいきませんわ」

俺は家の事情もあって、部活には入っていないのだが、高宮先輩に腕を買われて学校内の生徒のトラブルを解決する特命をやらされていた。そのせいで学校での俺の知名度もかなり高くなってしまった。

「有里さん、後であの事について話があります…放課後にまた…」
高宮先輩は千種にその一言を話して、園崎先輩と共に去っていった。

「どしたの、千種?高宮先輩となんかトラブったのか?」
庄平は口の中のうどんをお冷で流し込んでから千種に聞く。

「あ…うん…。ちょっと、アーチェリー部と茶道部の人がケンカしたから…そのことで…」
千種はどこかぎこちなさそうに答える。

「ケンカって?」
俺は少し疑問に思った。運動部のアーチェリー部と文化部の茶道部が一体どんなことでケンカしたのかが想像がつかなかった。
ちなみにだが千種は、アーチェリー部に所属しており、その腕は彼女の親友いわく、”とてもいつもの状態とは思えない”らしい。

「え、えっと…ウチの主務の子がこの前の学生会議の事で茶道部の人と意見の言い合いになっちゃったの…そのことなんだ。」

「へー。たいへんだなぁ。」
うどんをすすりながら水を飲む庄平。

そしてその話題を消し去るかのごとく話題を変える。

「そういえば、高宮先輩の姿を拝んだのは久しぶりだなぁ〜。俺今年、悔いないかも」

「まぁな。高宮先輩の名前を知らないヤツは殆どいないし」

「オイオイオイ。慶二く〜ん、俺が言ってるのは名前じゃないぜ。」
庄平が俺の顔を見てニタニタ笑う。

「?」

「あのルックス!あの腰まで届く美髪!そして何よりスカートからのすらりとした足!高宮先輩のすごいところはそこだろ!」

「またかよ…」

でも否定は出来ない。高宮先輩は高校生とは思えないその美貌で身長は170センチくらい。
うちの9割の男子はそこに惹かれている。

「慶二君…慶二君もそうなんだ…」
嫌そうなものを見る目で俺を見つめる千種。

「へっ?ち、ちがうぞ!俺は別に高宮先輩の体とか…」
千種の顔を見て焦る俺。しかし

「プッ、アッハッハッハハハハ!!」
突然笑い出す二人。

「な、なんだよ!?」

「慶二君、あたし、体の事言ってないよ」

「騙されてやんのー!」

「!」
…この二人に騙されるとなぜか傷つく……


そして、”あの出来事”が起こるまで30分を切った。
この日の放課後、俺は二人の部活が終わるまで、屋上で寝ていたが、寝過ごしてしまい気がつくと学校にはほとんど部活帰りの学生しかいなかった。

「やっべ!夕方のスーパーのセール!果汁100%ジュース買わないと姉さんうるさいからな〜。ってそんなこといってる場合じゃねえ!千種と庄平…」
俺は携帯を取り出すと不思議なことに気付く。なんと携帯のアンテナが1本も立っていないのだ。いつもなら全開で出るのに…と思いながら場所を変えようと校門へ走る。

「あれ…?おかしいな。いつもなら先生や警備員が見回りしてるのに一人もいない…」

そして1階への階段の踊り場につくと、意外な人物がいた。

「あれ…?千種?」

「け、慶二君!?な、何でここに!?」

俺を見て千種は変わり慌てている。まるで見せたくないものがあるみたいな顔だ。

「な、何でここにいるの!?」

「いやぁ、屋上で寝ていたらすっかり…」

「屋上…。もう帰ったのかと思っちゃった…」
千種はかなりきむずかしい顔をしている。

そのときだった。

ドグヴァァアン!!!!!!

「!」
「キャッ!」

何かが落ちてきたようなものすごい音が校庭から聞こえてくる。
それも地面が揺らぐほどの。

「ま、まさかカゲビト!?いくらなんでもはやすぎるんじゃ…!?」
千種はこの様子を知っているようだったが、それでも彼女は少し慌てている

「カゲビト?何だそれ…?」

「ち、地下倉庫に!早く!」
千種は俺の問いを無視して、階段を下りていく。


そして、学校の地下倉庫

「えっと、確かここが…」
千種は消火器をどかし、隠れたスイッチを押すと隠し扉が現れる。

「入って!」
そういうと、千種は何も躊躇いもなく扉の奥の穴に入っていく。

「な、なにがどうなってんだよ…」
俺も千種のあとを追うように穴に入る。

穴を出た先は格納庫のような場所だったが俺の度肝を抜くものがあった。
「な、なんだ!これ!?」
そこには校舎ほどの大きさのアニメで見る人型起動兵器があった。

そして千種はカラーリングがワインレッドの機体に乗り込む。
「慶二君はここで待ってて!後で事情を話すから!」

そういうと千種はコックピットを閉め、出撃していく。

「ま、マジかよ…なんなんだよこれ…」

俺が呆然としているとモニターのようなものの前に白衣を着た中年男がいた。

「お嬢様!有里千種さんのアロープリーズが出撃しました!」

『了解!こちらは今周辺の敵と交戦中ですわ!』

『こちら、ラッシュダッシュ園崎機。交戦に入った』

(え…この声…高宮先輩、園崎先輩…?)

「ん!?だれじゃ!?こんなところに高校生をおいてったのは!?」
中年男は俺に気付いたようだ。

「あ、あの、その、え〜っと…。俺千種に連れて行かれてこんなところに来たんですけど…」

「有里さんか…仕方ない!おとなしくしとるんじゃぞ」

そのときだった。
(強き者よ…)
俺の頭の中から何かが聞こえてきた。

「うぐっ!」
頭を押さえ込む俺。

(強き者よよ…我を操り邪なるモノを討て…)
「な、なんだこれ…頭から声が…」

俺は頭を抑えながら
「あそこからだ…」
とあと1機の人型起動兵器のほうへ歩いていく。

そしてコックピットのハッチが勝手に開く。
「入れって事か…」
コックピットに座り込む俺。

コックピットが閉じ計器類が勝手に起動する。

そして座席の手にあたるところにある水晶が光る。
「これを触ればいいのか…」
俺はその水晶に触れると頭の中にある景色が流れてくる。
人型兵器が化け物と戦い、勝利を称える映像、誰かと共に夕日を眺める映像…

「俺にこれを見せたかったのか…お前はなんなんだ…」

(我は邪なるモノ、カゲビトを倒すべくはるか遠い昔造られた戦士…アルカギアの一人…)

「アルカギア…?」

(さあ、我が名を叫べ。我はあらゆる可能性をもつ名もなき狼…)

そして俺は頭の中に浮かんだ言葉を叫ぶ。
「いくぜ!ゼロウルフ(零の狼牙)!」

そして俺を乗せたアルカギア、ゼロウルフは千種のあとを追う様に発進していった。

デルティ 2008年11月17日 (月) 23時17分(120)


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