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タイトル:詠う花 ファンタジー

詠う花*:;;:*蕾*:;;:*


―花は枯れる前に詠を歌う・・・感謝の詠を・・・―


......花かぁ...
緋砂(ひさ)は窓の外...いわば庭を見ていた
姉と妹が庭で花の世話をしていた
「よくもまぁあの状態で咲かせてる事ができるなぁ...」
幼い頃から花壇に花が咲いているのを見て育った緋砂は花は枯れずに咲いているものだと思っていた
...小学生の頃に育ててた花が枯れるまで...
「あー!!もうっ!集中しろよ...落ちるぞ...」
緋砂は高校受験を控えている中学生 今は有名進学校に受かるために猛勉強中・・・のはずなんだけど...
庭が騒がしい...

ちょっとは静かにして欲しい...;

そう思いつつ勉強する緋砂だった すると...
「お兄ちゃぁん!」
急に妹の瑠那(るな)が部屋に飛んで入ってきた
「うわっ!瑠那!急に入ってくるな!びっくりするだろ?」
「エヘヘ...ごめんね!あのね、あのね、お兄ちゃんにお花育てて欲しいんだ!」
「はい?」

...瑠那は天然だ...だから...俺が勉強しててもそう言う事を普通に言ってくる...まぁ...かわいい妹なんだけど...

「瑠那?兄ちゃん勉強してるんだけど...」
「でも育てて欲しいんだもん!一本だけでいいから!あの花壇の端っこのお花だよ!」
緋砂は花壇の端っこの花を見た もう蕾がついている
「...あの花...俺が世話する事ある?」
「...うーん...ないねぇ♪でも育てて...」
瑠那が喋っている途中...
「コラ!瑠那!緋砂勉強中だから今は邪魔しちゃダメだよ!」
姉の梓音(しおん)が入ってきた...
「...来て怒鳴ってるだけでも邪魔なんだけど...?」
「あ、エヘへ...ごめんね!ま、出て行くから・・・」
この二人...謝り方が一緒だ...;
「お兄ちゃん!お花!よろしくね♪」
そういって二人は出て行った
「・・・やっと静かになった...」
さて勉強.....したいところだが...今はする気が起こらない
「ハァ...あの花でも見に行くかなぁ...」
そういい緋砂は部屋を出た

紅咲 2007年01月14日 (日) 22時58分(12)
 
題名:詠う花*:;;:*水やり*:;;:*

―花は感謝を詠うために姿を借りる・・・―


外に出て花を間近に見た...
「...以外にちっちゃいなぁ...」
蕾を見て改めて思った 咲きそうなのに...俺が何をすれば?
「あっお兄ちゃんだ!」
瑠那が来た...梓音も一緒だ...
「...人を追い出しといて結局花見に来るとは...」
「...悪かったな...騒がれたから集中力切れたんだよ...」
とは言いつつ花が気になったから来たのだけど...
「まぁいいや。ひとまず水をあげれば?この花...種まいた覚えないのに咲いてるんだ...」
「うん!家族の中でお兄ちゃんみたいに男の子一人...みたいな感じでしょ?」

なるほど...つまりこの花は偶然咲いたって事か...

ちなみに瑠那が言ってる男一人ってのは父親が単身赴任でいないから…
この家族で男は俺一人ってこと
「ま、そういうことだからよろしくね♪」
「よろしくね♪」
「わかったよ...」
緋砂はしぶしぶ了解した

「...水...やればいいのだよな...」
緋砂は水をさっさと上げて部屋に戻る事にした
「...これでいい...よな?」
そして部屋に戻った

戻ったのはいいんだがまたびっくりする事が起きた

「・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」
緋砂が扉を開けた瞬間、目に飛び込んできたのは...

ピンクの髪で緑の瞳をした女の子だった

―それはまるで花のような・・・―

紅咲 2007年01月14日 (日) 23時12分(13)
題名:詠う花*:;;:*出会い?*:;;:*

―そして花は育てぬしに会い・・・―


「・・・・・・な、何だ...?」
「あ!」
よく見たらこの少女...水に濡れている...
「お水かけてくれた人です!」
「はい?」

お水くれた人?何だそりゃ?俺、人に水かけるような趣味ないんだけどなぁ...;

「...水、かけたっけ?」
「かけてくれました!です!」
...口調...おかしくない?この子...
「はぁ...てか誰?」

一番気になってた事

「誰?ですかって?わたし!お花です!水かけてもらったお花です!」
「はぁ?花?花ってあの花か?」
「ハイ♪そのお花です!」
「何言ってんだよ!あの花はあっ子の花壇に咲いて....」

...ない!なんで?

花が、さっき緋砂が水をかけてきた花がないのだ
「だからその花です!私が!」
「あのなぁ...そんな事しんじら...」
「?」
足音がする...緋砂が騒いでいたから、梓音が叱りに来たのかもしれない...
「やばっ!」
「どうした、で...」
緋砂は少女を抱き上げクローゼットの中に入れた
「?」
「ちょっと静かにしてて...!」
「は、ハイ...」
その瞬間やっぱり来た...梓音と瑠那...

紅咲 2007年01月15日 (月) 00時41分(14)
題名:詠う花*:;;:*名付け親*:;;:*

―そして花は詠を詠う・・・―


「お兄ちゃん何騒いでるのぉ?」
瑠那が言う
「緋砂ぁ...女の子の声がしたんだけどぉ?どこかなぁ...?」
続いて梓音が言った
「へ?何の事?」
緋砂はとぼけてそう言った
「だめだよぉ!母さんがいないからって彼女連れてきてもぉ!瑠那と私がいるんだから♪」
「ダメだよぉ!お母さん仕事で忙しいんだからぁ!」
「彼女いないし!てか瑠那...母さんの話してないから...;」
「まったくもぉ!」「まったくもぉ!」
...最近、瑠那が梓音に似てきている...そんな気がした...
「わ、分かったから!ひとまず出てってくれない?勉強できない!」
「分かったわよ...」「よぉ...」
「瑠那...ネェの言う事繰り返さなくていいんだぞ?」

『ネェ』ってのは俺が瑠那にわかるように言う呼び名・・・

「楽しいよぉ♪」
「ウン...分かったから...瑠那...緋砂の邪魔にならない前に1階に行くよ」

...もうなってる...そう思ったが口には出さないで置こう...また騒がしくなる...

「あっ緋砂ぁ!きりがよくなったら降りてきてね!晩ご飯出来たから!そのこと言いにホントは来たんだけどね♪」
「早く来てねぇ♪」

二人が出て行った
「.....ハァ....」
「もういいよ...」
「・・・・・・」
クローゼットから出てこない... ひとまず開けてみた
ドサッっと音と共に出てきた
「いたたた...」
「...お前、ドジ?」
「分からないです!」
...きっとコイツも天然だ...そう緋砂は思った
「ひとまず、名前教えてくれない?呼びようがない」
「名前・・・?ないです!」
「はぁ?」
緋砂は呆れてきた
「ない...?」
「はい!ないです!...つけてくれませんか?」
「つけてくれって無茶苦茶な...ひとまず...晩ご飯食べてる時に考えてくるよ...それまでここにいろな?」
そう言ってまた少女をクローゼットの中に入れ一階に降りた

紅咲 2007年01月15日 (月) 00時47分(15)
題名:詠う花*:;;:*名前*:;;:*

―花は愛してもらった分だけ美しく咲く・・・―


「・・・・・・」
「うわぁ...寂しい夕食;」
「サミシー♪」
明らかに瑠那は真似をして楽しんでいる様子...
「ちょっと緋砂ぁ!あんた暗いぃ!本当に落ちるよ!」「よ!」
「...お前ら...人が考え事してる時に...しかも、高校勝手に落とすな!」

考え事...あいつの名前...まぁ...一時忘れよう

「だってさぁ、考え事してて問題解けませんでしたってなったら恥じだよ、緋砂...」
「おにいちゃん恥だぁ♪」
「恥って言うな!」

こんな会話が続き夕食も食べ終わった そして部屋に戻り勉強の続きをすることにした

「はぁ...」
勉強、勉強、勉強...最近こればっかり...;まぁ...受かるためには仕方ない
「よし!やるか!」

そうして3,4時間がすぎた・・・―

真面目に勉強をしていると後ろでガタッという音がした
「!?」
振り返りクローゼットを見た
「...!忘れてた!」
そしてクローゼットを開けた
「うぅ〜!いつになったら出してくれるんですかぁ!」
「ごめんな!...ってか今出したけど...」
「はぅ... そういえば名前!考えてくれたですか?」
忘れてた...夕食以来考えてなかった
「えっと・・・」
不意に窓の外を見た 夜空に星が点々と散っている
「......天花(あまか)...」
「天花?いい名前です!」
気に入ったらしい それはそれでいいか...
時計を見た...すでに12時を回っていた
「わ...もうこんな時間...お前帰らなくていいのか?」
「あ、そうですね それじゃ...また明日!」
「は?あっちょっと!」
緋砂は慌てた 天花が窓から飛び降りたからだ
「はぁ!?あいつ馬鹿か?!」
そういいすぐさま庭に行った


「.....あきれた...;」
天花は飛び降りた後すぐさま眠りについたらしい...その場で寝ていた
「...このままで...いいや…」
そのまま緋砂は戻って行った

紅咲 2007年01月17日 (水) 00時19分(18)
題名:詠う花*:;;:*命*:;;:*

―花はいつか枯れてしまうもの・・・―


夜が明けた... あの一日は何だったんだろう...
緋砂は花壇に向かった
「あっお兄ちゃん!」
「...早いなぁ...瑠那...」
「何いってるのぉ?もう10時だよぉ?」
そんな時間...だったんだ...;
緋砂は花―天花―を見た...

天花はもとの花に戻っていた

「おにいちゃん!水やりしに来たんでしょ?ハイ!」
瑠那は緋砂にホースをわたした
「ありがと、瑠那」
緋砂は花に水をやった

そして部屋に戻った....

「.....花に戻ったと思ったら...」
「あっおはようです!」
「おはようじゃねぇよ...心配させやがって...」
「?飛び降りたのですか?あのくらい平気です!花なんですから足(根っこ)は丈夫です!」
(...心配した自分が馬鹿だった)
そう思い緋砂は勉強を始めた


―そんな日が数日続いた・・・―

ある日...

「...はぁ...」
天花がダルそうにため息をつく
「?どうした?花でも風邪引くのか?」
「分からないです...前から体調が優れないです...」
「...花壇に戻って休んだほうがいいんじゃないか?」
そっちのほうが勉強できる、と緋砂は思った
「そ、そうする、です...」
そういい天花はいつものように窓から外に飛び降りた...
ように見えた
いつもよりドサッっという鈍い音がした
「......?」
気になった緋砂は花壇にいくことにした

紅咲 2007年01月19日 (金) 00時25分(20)


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