蒲原沢土石流
平成8年12月6日午前10時40分、姫川の支流・土石流危険渓流に指定された地域の山腹から土石流が発生。前年の7・11水害復旧工事進行中の大所の現場を直撃、建設作業員14人が死亡。何十メートルもの水位にせり上がった土石流は、姫川両岸にぶつかりながら両岸山肌を侵食、大糸線、国道148号線、生活道路を呑み、寸断。蒲原温泉の川原の露天風呂を流し、高台への進入道路を削り、姫川に近い平岩温泉の一部も流失、発電所も被害、などなど。
あれから15年、糸魚川市長などが慰霊碑前で冥福を祈った【新潟日報:12月6日夕刊】。
当時の建設大臣は長野県側に設けた対策本部で陣頭指揮。仮設道路が敷設され大動脈国道148号が通行可能になるまでトラックなどは葛葉峠経由。
年末、国の予算内示があった日に上京。東京事務所で県全体の要望内容調整作業。が、大糸線復旧方法、JR・県との役割分担を巡り、我が部長が土木部との対応に時間を取られ、我が方の作業に目を向けたのは夜明け前。赤坂プリンスホテルのベッドで初めて眠る夢は無残に打ち砕かれ、シャワーだけしてチェックアウト。
傷跡を裡に秘め、大糸線は走り、姫川は流れ、
国道148号を車が走る。
赤坂プリンスホテルの周囲は壁で遮蔽、解体作業に向け、まずアスベスト調査進行中とか。