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障害者の機会均等について |
投稿者:あーもんど
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障害者差別解消法あるいは障害者の機会均等について
人は圧倒的不平等のもとに生まれてくる。生まれてくる地域、健康か否か、貧富の差、能力の有無、美しさ、性格、教養ある家庭か否かなどなど条件は選べない。 障害のあるなしで差別がないこと・機会が均等であることを望むことは理性ある人間の良心ともいえる。ヒューマニズムの立場から、ゆえのない格差・如何ともしがたい格差をすこしでも緩和しようとするものだから。
だが、現実に障害を持つ人は健康な人がふつうにできることができないため差別される。逆に障害がある人が健康な人ができないことができても、それは差別されない。こういうことを「差別」という。こういうことは法律では解消されないと思う。こういう「差別」をなくすには人間を表面的にではなく深く見つめ、時間をかけて判断することしかない。 真のヒューマニズムはひとりひとりの人間の観察から始まる。 機会均等=平等というのは個人の全体と障害の性格を見つめ、どうしたらその人が自分の持っている能力を最大限発揮できるか=自立できるかを考えることからはじまる。他の人が手を貸すことで特別な能力を発揮できるのも自立なのだ。できることにはディレクターも本の執筆も入る。 決して健康な人の尺度に当てはめてはならない。そうすると健康な人に近いことが評価されることになる。
その人の能力を生かすこと、それが平等=機会均等ということなのだ。
(2016年03月13日 (日) 00時53分)
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