[287]濡れない頬 投稿者:コヨコヨ メール HOME
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ぼろぼろの財布を片手に 僕は電車に乗った 酷く破けたジーンズに 皺くちゃになった白いシャツ 行くあてもないまま 電車はゆっくり動き出す
向かいに座るおばさん 哀れむように目を細め こっちを見てる 無理もないさ 電車に乗る前に 財布の中身は 守ったものの 人相の悪い連中に 袋叩きにされたんだ 気付くとおばさん 隣のおじさんと世間話
意識が朦朧としてしていく中 電車は僕の体を揺らしていく
身寄りのいない僕の死を 他人(ひと)が泣いてくれたなら それだけで幸せでした 僕は孤独じゃない そう思えたでしょう
電車は僕の抜け殻と 濡れない頬を乗せて いつまでも 走り続ける
------------------------------------------------------------ なんか詞というよりも小説風になっちゃいました。 電車を人の運命としてみていただければ真意がわかります。
投稿日:2003年11月03日 (月) 09時56分
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