季節は夏 まだまだ熱い8月上旬 放課後の教室で5,6人で騒ぐ男子たち 「陽一郎くん絶対かってよ!!」 「今日こそいけるぞ!!」 みんなの声援の中心にいるのが漆原陽一郎と金森金次 彼らは虫相撲で遊んでいた 漆原は金森に毎日のように連戦連敗、それもそのはず漆原はそこらへんでとれるカブトムシに対して金森はオークションで軽く5万円は越えるであろうサイズのヘラクレスだった。そして今日もいつものように軽くあしらわれ場外アウト 「ぐわー!また負けた!」 と悔しがる漆原に対して金森は 「僕の家は金持ちだからねパパに頼めばこんなも100匹でも手にはいるのさ」 そう金森といえば有名電気起業の社長だ勝てるわけがないのだ そんなことはしらずに彼らは帰り道も明日は勝つなどまた変わらず盛り上がっている。そんな彼らを見ていた女子たちは 「男子たちって虫の話ばっか」 「虫とか私ぜったいむり!ね愛華!」 「えー。そーかなーよく見れば可愛いよ」 というと女子たちはえーと大きい声をあげ、こちらもさぞ盛り上がっている。 「あ、私こっちだから。じゃーねー」 と女子たちに手を振り小走りで少し前を歩いている漆原に追い付く、漆原も先程友達と別れたらしい 「よ!陽ちゃん」 と彼の隣に並び歩き出す彼らは幼い頃から幼なじみで家も隣同士なのである 「陽ちゃん今日はなにする?」 といつもどうり遊びの提案をすると 「ふ。今日は森に相棒を捕まえに行かないだめだから今日は遊愛華にかまってる暇はねーんだよ」 「相棒?」 相棒とはカブトムシのことである。明日のためこれから取りに行くらしい。 家について愛華についてくんなよ!と言うと家にダッシュで入って行ってしまった 「かーさん!いってきまーす!」 カバンなどを投げ捨てたまま虫取編みなどをもって外に出ると 「陽ちゃん私も行く!」 とすでに準備して待っていた愛華がいた陽一郎がいくら言っても聞かないのでしぶしぶ二人で行くことにした 森は案外険しく女子の愛華はすぐに疲れてしまった 「陽ちゃんーもう帰ろーよー」 と今にも泣きそうな声でいう愛華に対して 「バカヤロー金森のやろーよりデカイヤツ見つけるまで帰らねーよ」 「そんなのいるわけないよー」 がいくら言っても1人でどんどん進んでしまうのでしぶしぶついていくことにした すると崖のところに生えている木にかなりのサイズのカブトムシがいるのを発見した陽一郎は 「よっしゃ!見つけたぜ!愛華はあぶねーからそこで待ってろ!」 「えー私も行く!待ってよー」 と木に手をかけたその時右足を滑らせ落ちて泣いてしまった 「だからついて来んなって言ったろ!お前もう1人で帰れよ」 というとフルフルと首を振り 「もう帰ろーよ」 と言うと陽一郎は断るが愛華があまりに泣くためとうとう折れ 「はぁー。わかったよ帰るよ。ほら行くぞ膝擦りむいてるんだろ?おんぶしてやるよ」 「グスッ…ありがと…」 と二人は家に向かって帰っていった 「陽ちゃん優しいねお嫁さんになってあげる」 と言うと顔を真っ赤に染めて 「そ、そんな泣き虫なお嫁さんいらねーよ!」 とそんな小学生の夏の日のできごと
以上です次回は中学生になった彼らを書きたいと思いますこの話は一応高校がメインです。
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