【広告】Amazonから最大10%ポイントアップ21日までスマイルセール開催中

作家でわたりどり!

秩序を守って利用してください。
感想は「書き込む」で下に書き並べていってください。
詩なども大歓迎です!カテゴリ:文学を選んでください。

ホームページへ戻る

書き込む
タイトル:最後のクリスマス"いつかまた、きっと。" 恋愛

初めまして、りらると申します。
小説はちょっと書いたことあるくらいのレベルなので、
アドバイス頂けると嬉しいです。

来年も、再来年も、
こんな冬が続くと思ってたのに。
甘い甘い魔法は、もうそろそろ溶けてしまうのかな。

りらる 2014年11月15日 (土) 07時56分(80)
 
題名:1-プロローグ

「寒いねぇ」

「その寒いところに呼び出したのお前だろうが」

「だってクリスマス!クリスマスですよ!?」

「クリスマスなんて子供が親に騙される日だよ?一番嫌いだわ」

「違うよ!夢をあげるんだよ!!プレゼント以上の大きな夢を!」

「直接渡せば済むじゃん、簡単だし」

「……なんかさ、すぐサンタの正体見破ってそうだね」

「俺幼稚園の年長だね」

「うっ、そ、私中3、」

「おっそ!!笑」

「受験の直前にぬいぐるみ頼んだのに勉強セット来たから悟った」

「親もこのままじゃやべぇって思ったんだろうね笑」

こんな冬が、ずっと続くと思ってたのに。

ケーキ食べて、プレゼント交換なんてしたりして、甘い魔法に包まれる冬を。

その魔法が、いつか溶けてしまうなんて、

このときの私は、これっぽっちも考えてなかったんだ、

りらる 2014年11月15日 (土) 08時03分(81)
題名:2-spring

ピンク色の花びらが、くるくる舞って落ちていくのが窓から見える。

長い長い校長先生の話と、ポカポカした日差しが手を組んで、睡魔へと姿を変えてく。

こんなの、寝ろって言ってるようなもんじゃん……

こんなにひねくれたような所は、アイツに似たのかな。

首がかくんと項垂れて、先生の視線が刺さる。

痛い、痛い痛い。←

寝てませんよ!ほらほら!!←

やっと話が終わった校長が一歩後ろに下がって、皆に合わせて慌てて座礼をする。

顔を上げるときに、ちらりと繋がった視線。

その目が『寝てやんの』ってバカにしてるみたいだったから、むっちゃ憎しみを込めて睨んでやった。

『こっわ』ってフフって微笑んで俯くアイツは、悔しいけど綺麗すぎて。

そんなんだから女に無駄にモテるんだよ、ばぁか、なんて八つ当たりしてみる。

そういうと絶対アイツは調子に乗るから、絶対言わない。

『しょーがねぇよ、俺かっこいいもん』とか絶対言ってくるから、、、言わない。

…………そーいうとこ、好きですよ?

だんだん素直になれなくなってきてて、アイツにやっぱり似てきてて怖い。

りらる 2014年11月15日 (土) 08時05分(82)
題名:3-spring

「お前寝てたろ」

教室に戻ってすぐに、ニヤつきとセットで言われた。

「寝てないの、うとうとしてたの」

「いや変わんねえよ笑」

「変わるよ、寝てないから!」

「同じようなもんだろ、いっけねんだー」

腹立つ。←

私の隣の席に、ガタンと大きく音を立てて置かれた椅子。

こいつと隣って嫌だわ←

なんて言いながら、嬉しいんでしょ?っていつだか言ったこいつの言葉は、当たりすぎてて何も言えなかったりする。

一番後ろの窓側っていう、一番眠気を誘う席に、二人。

だからきっと、私しか知らないこともいっぱいあるはず。

こっそりゲーム持ってきてたりとか、こっそり授業中ケータイいじってたりとか、

こっそり授業中にアメ食べてたりとか。

……弱みむっちゃ握ってんじゃん、私。←

そういうのを隠すのが天才的に上手くて、ケータイのゲームしてる最中に当てられても答えられるくらい。

なんも聞いてないはずなのに。

その道で稼いだらどうですかね←

りらる 2014年11月15日 (土) 08時07分(83)
題名:-spring

校長先生とそんなに変わらない話を、担任がペラペラ捲し立ててる。

眠い……

端の方をあまり見ない先生で、私の首がこくんこくんなってても気づかない。

すぐに隣から私の腕にグーパンチが飛んできて、睡魔もその一撃でどっかに飛んでいく。

地味に痛かったぞ今の。後で仕返ししてやる←

そのうちにまた別の睡魔がやってきて、またパンチが飛んでくる。

繰り返しをしているうちに、いつの間にか長い話は終わっていたらしく、皆帰る準備をしている。

「やっぱり寝てたじゃん」

「うん」

「否定しないのね」

クシャリ、音がしそうな笑顔。

その笑顔が無邪気で、眩しいくらい純水だった。

「早く帰ろうぜー」

「ういぃ」

どこかから聞こえてくる『あの人たち付き合ってるのかな』とか、『あの人かっこよくない!?』っていう声。

確かにかっこいいけど、調子乗りますよ、言ったら。

玄関に着いて、靴を履いてると、キャーキャー言う女子たち。

猿か。

同じ女子って分類でも、その心理はあんまりよく分かんない。

それに「ありがとう」ってキラースマイル発動するこいつもこいつだ。

少し、少しだけ、嫉妬してる自分がいて、悔しくて唇を噛んだ。

「しょーがねぇよ、俺かっこいいもん」

と、耳元でポソリ呟かれた言葉に、嫉妬する気が失せた。

何だかんだ言って、こいつはすごい。

人の心を読むのが上手いから、私が思ってること言わなくても、こうして先回りする。

そう思うと、妙にドキドキしてきた。

りらる 2014年11月15日 (土) 08時32分(84)


Number
Pass

ThinkPadを買おう!
レンタカーの回送ドライバー
【広告】Amazonから最大10%ポイントアップ21日までスマイルセール開催中
無料で掲示板を作ろう   情報の外部送信について
このページを通報する 管理人へ連絡
SYSTEM BY せっかく掲示板