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タイトル:走り続ける 短編

ひたすら前へ行く人の話

ローズ 2014年12月07日 (日) 01時17分(85)
 
題名:走り続ける 本文

走る。

走ることは彼らのDNAに刻み込まれている。

俺の遺伝子にはそんな物は書き込まれていない

だから立ち止まりもするし、振り返りもするし、長らく並足を出なかったりする。走るのが億劫になって、足が鉛みたいに重くて、その場に座り込んだりした。それでも、俺はここに来てしまう。怪我をしても、勝ちを重ねられなくても、前を向く。走る。職業柄、ゴールぐらい存在することはわかっている。

自分は、天才ではない。

前を向くしか出来ない。

頭は良くないし手先は器用じゃないし、この世界にしか俺の居場所はない。

馬鹿単細胞そう呼ばれてきた。漫画のキャラなら馬鹿単細胞だけど天才肌とかなんだろうけど、あいにく俺は漫画の中のキャラクターではない。ただの馬鹿単細胞だ。

それでも、馬のひずめにメット蹴られても、踏まれて背骨が嫌な音立てても

勝利から遠ざかっても、

体重落ちなくてジョギング増やしていても

俺は前を向く。

立ち止まっても、振り返っても、あの中学校の日、競馬学校に願書出さなかったらと思っても、過去には戻れない。

前を向かないと。

前を向かないと


俺の居場所はこの世にない。

俺が乗っても馬は勝てない。

でも。


俺は絶対前を向き続ける


過去の俺がどの進路を選択しようと、末路は同じだ。

惨めな無能が一文無しになって野垂れ死するだけだっただろう。


前を向いておこう。

この職業は危険だ。

乗り続ければ、


いつかは、

いつかは、


死が


事故という形で訪れてくれるだろう?

ローズ 2014年12月07日 (日) 01時34分(86)


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