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タイトル:自称勇者の女の子。 ファンタジー

お初にお目にかかります、Ayakaです!
小説は書き慣れていないので読みにくいことと存じますが、お付き合いいただけたら嬉しいです。

このお話は、異世界に飛ばされ、「私ってもしかして勇者!?」と勘違いをしてしまった女の子のお話です。
実際はそんなことはなく、魔物に怯える一般市民の方々と同じような力しか持ち合わせていませんが、努力して強くなっていく・・・・・・予定です(笑)

Ayaka 2014年10月11日 (土) 20時17分(77)
 
題名:プロローグ

まだ、私が幼かった頃の記憶。
霧が掛かったかのように不確かな記憶の中で一つだけ、ハッキリと覚えている記憶。それだけが、怖いくらい鮮明に思い出される。
お祭りの屋台で買ってもらったりんご飴を握りしめ、私は一人、賑わう人々を遠巻きに眺めていた。
不思議と寂しさはなく、どこか、自分のいるところとは異なる世界に来てしまったかのような違和感が、当時7歳の私を支配していた。

人の流れに逆らうように、ひと気のない所へと、操られるように歩く。賑やかで笑いに溢れた所より、はるかに色づいて、楽しい所のように思えた。
気がつくと私は、綺麗な川辺で、不思議な雰囲気の少年と話をしていた。
少年は優しく目を細めて、私に言った。
「きみはいつかきっと、こちら側に来ることになるよ」
「だからその時はまた、こうして話をしよう」
少年の綺麗な青い瞳が輝いた。
私はそこまで思い出したところで、いつも現実に引き戻されてしまう。

けれど何だか今日は、いつもと何かか違うような・・・・・・そんな気がしていた。

Ayaka 2014年10月11日 (土) 20時44分(78)
題名:第一話 『私が聞きたいです』

「ぎゃああああああ!!?」
爽やかな朝に似合わない、なんとも無様な悲鳴が響きわたる。きっと今日のお昼頃には、全地域にこの話が広まっているんだろうな。可哀想に。
「ミカ!朝から煩いわよ何なのよ!!」
・・・・・・なんて、第三者を気取っているこの私、葉山ミカこそが元凶ですてへぺ(ry。
僅かに開いたカーテンの隙間からさしこむ太陽の光が、私と、私の部屋を照らす。それはとても暖かくて、今日を頑張れそうな気がした。
・・・・・・と、いつもなら言うところなのだけれど。
今日はどうにも頑張れそうになかった。それどころか今すぐにでも窓から飛び降りたい気分なのだ。ああああ、と叫んで地面にダイブしたい気分なのである。
「ミカー?何か言いなさいってば!」
ドスドスと母が階段を上がってくる音。私の血の気が引くのがわかった。
(やばッ・・・・・・どうしようコレ!?ばれたら死ぬよ私!!?)
コレは絶対にばれてはいけない。ばれたら死ぬ。まちがいなく死ぬ。鬼の形相の母にボコボコにされて死ぬのだ。ニュースで『美少女(笑)虐待により死亡』とか流れるのだ・・・・・・。
ガチャ、とドアノブを回す音がした。
「ちょっとミカ?何無視して・・・・・・」
母が固まった。
本当に固まった。
「ご、ご機嫌麗しゅうございます、お母様!」
とっておきのスマイル0yenを差し上げた。
「・・・・・・・・・・・・・・・あんた、なにしてんの?」
払いのけられた。
「いつからそんな子にッ・・・!!?」
ついでに泣かせてしまった。
・・・・・・え?
「いつから少年少女を貪るような子になっちゃったのよ!!?」
母が号泣しだし、何も言えなくなる私。
言い逃れなんて出来ない。誤解だよ、で終わるわけない。だって私の両脇には・・・・・・。
−−−全裸の少年少女が、横たわっているのだから。

「どうしてこんなッ・・・・・・」
泣き崩れる母。
・・・・・・私が聞きたいです。

Ayaka 2014年12月29日 (月) 22時28分(90)
題名:第二話『わけわかめ』

すやすやと眠る、全裸の少年と少女。どちらも、白銀の髪に整った顔立ちで、まるで人形のように可愛らしかった。
なんてね、呑気に実況している場合じゃないんだよ、私。本来なら凄い勢いで弁解すべきなんだよ。でも出来ない。
「ミカ・・・・・・。私、あんたがどんな子でも、成人するまではちゃんと育てるからね」

Bonjour,bonsoir,bonne nui. Je' mappele Mika.
只今母から、哀れみと懺悔たっぷりの視線を頂いています。
誰か助けて。

『私!行くところがあったんだわ!じゃあねミカ!!』
母が逃げるように去ってから一時間弱。私はとりあえず、二人に服を着せていた。
少年には、昔、兄が来ていたシャツとズボン(パンツ?)を。少女には、私が愛用しているワンピースを。
双子に見える二人はまるで、幼い頃の私と兄を見ているようだった。
兄と私は双子でとても中が良かった。けれど二年前、私達が14歳だった時・・・兄は忽然と姿を消してしまった。
だからかも知れない。少年と少女を見ていると、自然と涙が出てきてしまうのは。

「・・・・・・泣かないで」

ふと、頬に触れる、少し冷たい手。驚いて顔をあげると、目を覚ました少年が、心配そうに私を見つめていた。
目が透き通るような赤色。大きな瞳が私をとらえていた。
「どこか・・・痛いの?」
少女もまた、私の顔を見て心配そうに聞いてきた。
小さい子に心配されている、という事実が恥ずかしくて、「欠伸しちゃった」と我ながら苦しい言い訳をした。
しかし相手は10歳前後の子供。すぐに納得してくれた。

「そう言えば、二人はどうしてこの布団の中にいたの?」
ふと、気になっていたことを尋ねた。二人は声を揃えて、こう言った。
「「きみを迎えに来たんだ。一緒に異世界へ行こう!」」
・・・・・・もう、何が何だかわけわかめ。

Ayaka 2014年12月29日 (月) 22時55分(91)


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