春の観光シーズン到来 南あわじ市で「うずしおまつり」
春の観光シーズンの本格的な到来を告げる「淡路島びらき・うずしおまつり・桜鯛まつり」が4日、南あわじ市福良の「なないろ館周辺」で開かれた。関係者らは観潮船に乗り込み、鯛の放流や酒樽流しを行い、観光業の繁栄や航行の安全を願った。
同館前での神事に続いて、南あわじ市観光協会の鳥井幸祐会長が「観光客へのもてなしの心、思いやりによって、南あわじ市の豊かな観光資源をより一層素晴らしいものにしたい」とあいさつした。
地元のホテルに勤務する杉理恵子さん(24)と松尾章子さん(24)の2人の「うずしお娘」を観潮船「咸臨丸」の一日船長に任命。観光客らとともに乗船して出航し、鳴門海峡で桜鯛の稚魚を放流したり、酒樽を海に投げ入れるなどのイベントを行った。
放流された桜鯛の稚魚は今年の暮れには体長約40〜50センチ、重さ約1キロに成長し、「鳴門の桜鯛」として食卓にのぼる。
酒樽流しは神武天皇が東征の際、新酒を激流に流したところ、海面がたちまち静まったという故事に由来。関係者らは航行の安全と豊漁を祈願した。
同まつりは5月31日までで、豪華景品の当たるクイズラリーを観潮船や「うずしお科学館」「鳴門みさき荘」で実施している。
産経新聞(2007/03/05 11:38)
http://www.sankei.co.jp/chiho/hyogo/070305/hyg070305002.htm