年の瀬の話題:しめ縄飾り迎春準備 伊弉諾神宮
6時間かけ28か所に
淡路市多賀の伊弉諾(いざなぎ)神宮で29日、真新しいお正月用のしめ縄が正門や拝殿など境内各所に飾り付けられ、迎春の準備が整った。
新年用のしめ縄は、同神宮周辺の8町内会の氏子が持ち回りで作っており、今年は山辺川辺町内会(淡路市北山、郡家)の氏子らが担当。昨年のしめ縄は約1年間の飾り付けを終え、神職らが取り外し、設置個所のすす払いを済ませた。
この日午前9時から、本殿前に今年作った大小28本のしめ縄が並べられ、お清めを受けた後、神職らが真っ白なシデ(紙垂)などを取り付け、正門から飾り付け作業を開始。同神宮で実習を行う皇学館大学(三重県伊勢市)の1年生4人が、はしごで正門のはりの高さ4メートルまでに登り、神職の指導を受けながら、長さ約4・2メートル、直径約30センチある大きなしめ縄を門上部にある金具に固定した。
このほか、樹齢900年の県指定天然記念物の「夫婦大楠」の幹回りには長さ約12メートルもあるしめ縄を取り付けるなど、約6時間かけて境内の建物など計28か所に飾り付けた。
同大文学部神道学科1年の竹沢良貴さん(19)は「由緒ある神宮なので作業は緊張しました。お正月にはたくさんの人たちに来ていただきたいです」と話していた。
(2006年12月30日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hyogo/news004.htm