大鏡餅運び、7連覇…兵庫・南あわじ
■152キロ抱えて80メートル
兵庫県南あわじ市北阿万筒井、薬王寺の新春恒例「大鏡餅(もち)運び」が12日行われ、島内外の力自慢23人が参加、150キロ以上の餅と三方を抱えて運べる距離を競った。1位は同市八木養宜上、瓦製造業菊井洋輝さん(27)。80・1メートルを運び、2位に1・4メートルの差を付け、7連覇を達成した。
餅運びは同寺で行われる「厄除(よ)け祈祷(きとう)大祭」最終日の余興として約75年前に開催されたのが始まり。毎年薬師如来の縁日のこの日に行われている。餅は檀家(だんか)の寄進で購入した1俵のもち米で作られ、2段重ねで計85・6キロ。
この日は、消防士や自営業、学生など19〜57歳の力自慢が集合。参加者は餅を載せる三方を支えるため、座布団を腹にさらしで巻き付け、餅と三方計152キロを抱えてスタート。境内の片道30メートルの距離を行き来して競った。
中にはスタートする前にあまりの重さに断念したり、途中で力尽きるように倒れる人もいた。詰めかけた観客や近くの小学生らが「頑張れ、頑張れ」「それ行け、それ行け」と声援を送っていた。2位には徳島市中昭和町でスポーツクラブを経営する大浦年文さん(57)、3位は淡路市生穂の消防職員階戸隆喜さん(30)が輝いた。
(2007年1月13日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/season/20070113kn03.htm