鈴木宗男議員:夕張市を訪問、後藤健二市長と懇談
新党大地の鈴木宗男・衆院議員が15日、新年度から財政再建団体に移行する夕張市を訪問し、後藤健二市長と懇談した。
鈴木議員は「拓銀が破たんして10年になる。その後の都市銀行は何兆円もの不良債権を抱えながら生き残った。北海道だけは切り捨てられるターゲットにされた」と指摘。さらに「成人式をみる限り若い人のやる気を感じた。バックアップしていきたい」と述べた。
これに対し、後藤市長は「救急車は現在、2台態勢で運用しているが、(新年度以降は)救急救命士の退職で、1台が使えないなどの事態が予想される」と説明。また、財政破たんに至った経緯について「人口が減っても地形的な問題から職員を減らすことが出来ないなどの問題があった」などと話した。
鈴木議員は市議会の岡崎光雄議長や市職員組合代表らとも懇談した。【吉田競】
毎日新聞 2007年1月15日 14時10分
http://www.mainichi-msn.co.jp/photo/news/20070115k0000e010080000c.html
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鈴木宗男氏、興味深い見識ですね。高所得者優先・東京優先の小泉改革へのアンチテーゼ。地方切捨て・格差社会の問題は、必ず次の参議院選挙で持ち出される。
橋本内閣末期の状況に、何となく似ているような気がします。故橋本元総理も、自信満々で迎えた選挙でまさかの敗北、退陣を余儀無くされました。
救急車、出動不能?!
>「救急車は現在、2台態勢で運用しているが、(新年度以降は)救急救命士の退職で、1台が使えないなどの事態が予想される」
これは酷い。一台が出動してしまえば、もう予備が無い。それも、広大な北海道での話。
財政破綻は、確かに夕張市当局に責任がある。しかし、それとこれとは話が別ではないか?
「夜警国家」という言葉があるが、消防・救急の運用維持は警察・自衛隊と並んで、国の最低限の責任ではないのか?いかに「村八分」といっても、葬儀と並んで火事のときは付き合いをするものだ。
国、特に財務省・総務省は、財政破綻した自治体に対しても、最低限の消防・救急体制の維持を図ることができるよう配慮すべきだ。夕張市民も、日本国民なのだから。