南海淡路ライン:さよなら 津名−泉佐野、フェリー航路休止 /兵庫
◇98年開設、利用減少で3月末に会社を解散
津名港(淡路市)と泉佐野港(大阪府泉佐野市)を結ぶ「南海淡路ライン」(本社・泉佐野市)のフェリー航路が31日限りで休止した。同社はフェリー事業から撤退し、3月末で会社を解散するため、事実上の航路廃止となる。旧大阪湾フェリーが98年1月に開設して以来、親しまれてきた航路が消え、島民や従業員、乗船客らは残念がっていた。
同社は00年4月、旧大阪湾フェリーから航路を引き継いだ。当初は年間約15万台の利用があったが減少の一途をたどり、05年度は約12万台まで落ち込んだ。さらに、最近は燃料の高騰が経営圧迫に拍車をかけ、06年度末で約10億円の累積赤字が見込まれていた。
この日、津名港では、従業員らが集まり、午後1時35分到着のフェリー「さざん」(1505トン)の山本弘幸船長(45)に、全日本海員組合関西地方支部の女性職員から花束が贈られた。山本船長は「大阪湾フェリーの時から27年間勤め、甲板員から船長になったが、万感の思いで寂しい。事故もなく無事で来れて良かった」と語った。
36年間勤めた営業部長の竹岡秀之さん(54)は「南海淡路ラインが発足してからは2年持てばよいと思っていたので、よく持ちこたえた方だ。来るべき時が来たという思い。40歳台の従業員が多いので、これからの就職先探しが大変」と残念そうな表情だった。
船員34人と陸上勤務の従業員15人は31日付で解雇された。同地方支部によると、組合加入の43人のうち、再就職が決まったのは1人だけ。森田保己支部長代行は「責任を持って再就職をバックアップしたい」と話していた。【登口修】
〔淡路版〕
毎日新聞 2007年2月1日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20070201ddlk28020571000c.html
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奈良・和歌山方面へ行く時、利用させてもらいました。最近では、泉州方面での仕事の帰り、久しぶりの船旅を堪能させてもらいました。ビール片手に船から見る夕日、最高でしたね。時代の流れ、是非も無し。さらば大阪湾フェリー!