服部嵐雪への理解深めて 南あわじ市で300年忌記念展
江戸時代の俳人で淡路三偉人の1人、服部嵐雪(1654〜1707年)の300年忌記念展示会が7日、南あわじ市市三條の市淡路人形浄瑠璃資料館で始まった。嵐雪の活躍がしのばれる初公開の軸など30種、約70点を展示している。
「嵐雪翁三百年忌記念事業委員会」(会長、中田勝久・南あわじ市長)が、句集「梅いちりん」の発刊や句碑建立(昨年10月)と並ぶ記念事業として開催した。
初公開作品は、嵐雪の辞世の句「一葉散る咄(とつ)一葉散る風の上」の軸。出身地と伝えられる同市榎列小榎列に建つ句碑に揮毫(きごう)された原本で、記念句集編集委員会の服部達明代表(69)方(同市榎列小榎列)で先月見つかった。
嵐雪翁の陶像と肖像画も50年ぶりに一般公開されたほか、「梅一輪いちりんほどのあたたかさ」を彫った句碑の拓本、嵐雪自画賛「近江八景」の複製、嵐雪一門「雪中庵」の歴代短冊も展示。宝暦6(1756)年から50年おきに発刊された句集なども並ぶ。
同資料館は「展示を機に嵐雪への理解を深めてほしい」としている。
3月4日まで(月曜日休館)。入場無料。3月6日〜5月13日に後期展を行う。
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25日には同館隣の三原公民館で記念講演会がある。午後3時から。講師は堀切実・早稲田大学名誉教授で、演題は「嵐雪、その多彩なる俳風の意義」。聴講無料。
問い合わせは同資料館((電)0799・43・5037)へ。
(2007/02/08 03:50)
http://www.sankei.co.jp/chiho/hyogo/070208/hyg070208004.htm